49年前の連続企業爆破事件に関与した桐島聡容疑者を名乗り、29日に病死した男が、警視庁公安部の聴取に対し「事件を起こしたことについて後悔している」という趣旨の話をしていたことが分かった。
過激派「東アジア反日武装戦線」のメンバーの桐島聡容疑者を名乗る男は、29日に末期の胃がんで入院していた病院で死亡した。
捜査関係者によると、男は死亡するまでに行われた警視庁公安部の任意の聴取に対して「事件を起こしたことについて後悔している」という趣旨の話をしていたことが分かった。
男は、桐島容疑者の指名手配容疑である東京・中央区のビル爆破事件のほか、複数の事件についても、関与をほのめかす話をしたという。
また、男は約40年にわたり「内田洋」という名前で神奈川県藤沢市の工務店で働きながら生活していたが、「誰の支援も受けずに逃亡していた」と話したという。
警視庁は、男が桐島容疑者であるかDNA型鑑定による確認を進めている。