久々の真紀子節炸裂だ。今月8日、永田町で会見した田中真紀子元外相(79)。
自民党・安倍派「政治とカネ」で大揺れの渦中…昭恵夫人「YOUは何しに韓国へ?」「『答弁は差し控えさせていただきます』? やましいからでしょ! 国会議員になるのを差し控えた方がいい」 裏金疑惑を報じられても説明から逃げる松野博一官房長官(当時)をバッサリ切り捨て。返す刀で官房機密費に切り込んだ。「大臣で外遊する時、機密費からと思いますけど100万ずつ白い封筒にいただきまして、私は返しました」

小気味よい発言をスポーツ各紙が記事に。清水ミチコが物まね芸を披露するなど話題が広がった。 折しも真紀子の父、田中角栄元首相が亡くなって12月16日で30年。政治家として再評価する記事が相次いだ。角栄の「日本列島改造論」は51年前の発売から累計100万部を超えたという。「これって政治にみんな飢えてるってことです、国民が。投票率が低い、政治に期待できない、それでは困るんですよ。政治って現実を夢に近づけられる、実現できるんです。こんな素晴らしい職業はない」■病に倒れた後、県議が目白に来て… 一方で角栄が病に倒れた際はこんなことも。「(地元県議が)目白(自宅)に来て『奥さん、親父は(金)出したから金をくれ』と。私はお茶を出しててびっくりしましたよ。病気の見舞いに来て『金を出せ』ってありますか? ここまでたかるのかと。母は『主人は倒れておりますのでお引き取りください』って言いましたよ」 最後に訴えたのは……。「政治ってすごいと思うし、政治が世界を変えるし平和にもできる。これを皆さんに発信したい。『やっぱり自民党で』って考え方を変えて、選択を変えてですね。野党を育てましょうよ。政権交代すればチェック&バランスが利く。それが我々のためになるんですから」■「こんな怖い顔で写っちゃって」 現役のどの政治家より熱く政治を語った。11年前政界を引退した際は「老婆の休日ですから」と「ローマの休日」になぞらえたという。休日はそろそろ終わるのだろうか? この会見への関心は高く、民放が生中継した。そのテレビ画面を知人が写メで送ってくれたので、私は会見後にご本人に見せた。すると……、「いやあねえ、こんな怖い顔で写っちゃって。お嫁に行けなくなっちゃうじゃない」。 あの~横に夫(田中直紀元防衛相)がいますけど……。政治を語る時もおちゃめさを忘れない真紀子であった。(ジャーナリスト・相澤冬樹)(相澤冬樹/ジャーナリスト・元NHK記者)
「『答弁は差し控えさせていただきます』? やましいからでしょ! 国会議員になるのを差し控えた方がいい」
裏金疑惑を報じられても説明から逃げる松野博一官房長官(当時)をバッサリ切り捨て。返す刀で官房機密費に切り込んだ。
「大臣で外遊する時、機密費からと思いますけど100万ずつ白い封筒にいただきまして、私は返しました」
小気味よい発言をスポーツ各紙が記事に。清水ミチコが物まね芸を披露するなど話題が広がった。
折しも真紀子の父、田中角栄元首相が亡くなって12月16日で30年。政治家として再評価する記事が相次いだ。角栄の「日本列島改造論」は51年前の発売から累計100万部を超えたという。
「これって政治にみんな飢えてるってことです、国民が。投票率が低い、政治に期待できない、それでは困るんですよ。政治って現実を夢に近づけられる、実現できるんです。こんな素晴らしい職業はない」
■病に倒れた後、県議が目白に来て…
一方で角栄が病に倒れた際はこんなことも。
「(地元県議が)目白(自宅)に来て『奥さん、親父は(金)出したから金をくれ』と。私はお茶を出しててびっくりしましたよ。病気の見舞いに来て『金を出せ』ってありますか? ここまでたかるのかと。母は『主人は倒れておりますのでお引き取りください』って言いましたよ」
最後に訴えたのは……。
「政治ってすごいと思うし、政治が世界を変えるし平和にもできる。これを皆さんに発信したい。『やっぱり自民党で』って考え方を変えて、選択を変えてですね。野党を育てましょうよ。政権交代すればチェック&バランスが利く。それが我々のためになるんですから」
■「こんな怖い顔で写っちゃって」
現役のどの政治家より熱く政治を語った。11年前政界を引退した際は「老婆の休日ですから」と「ローマの休日」になぞらえたという。休日はそろそろ終わるのだろうか?
この会見への関心は高く、民放が生中継した。そのテレビ画面を知人が写メで送ってくれたので、私は会見後にご本人に見せた。すると……、「いやあねえ、こんな怖い顔で写っちゃって。お嫁に行けなくなっちゃうじゃない」。
あの~横に夫(田中直紀元防衛相)がいますけど……。政治を語る時もおちゃめさを忘れない真紀子であった。
(ジャーナリスト・相澤冬樹)(相澤冬樹/ジャーナリスト・元NHK記者)