「心霊スポット」とされるホテル跡地に立ち入った若者から示談金名目で現金を脅し取ったなどとして、京都府警木津署は19日、恐喝などの疑いで大阪市東住吉区鷹合の会社員、田尻諭容疑者(32)と大阪府寝屋川市打上元町の自営業、田阪将道容疑者(40)とその妻の無職、瑠華容疑者(30)を逮捕した。
田尻容疑者は容疑を認め、田阪容疑者と瑠華容疑者は否認している。
逮捕容疑は共謀し今年8~9月、京都府笠置町にあるホテル跡地に立ち入った20代男性ら4人に対し「不法侵入です」「前科がつく」などと脅し、示談金として計120万円を脅し取ったなどとしている。
木津署によると田尻容疑者は今夏から、ホテル跡地の所有者から現場の管理業務を任されていた。防犯カメラを設置するなどし、肝試しとして侵入してきた人に「刑事か民事か選んで」などと迫っていたという。7月以降、少なくともほかに30人が容疑者らから脅されたとみて同署が捜査を進める。
田阪容疑者と瑠華容疑者はユーチューブにこのホテル跡地を心霊スポットとして紹介する動画を投稿していた。木津署は容疑者らが、そうした動画を見てホテル跡地を訪れた人への恐喝を繰り返していたとみて、経緯を調べる。