2023年12月28日から24年1月4日にかけて、東海道・山陽新幹線「のぞみ」が全席指定で運行されることに、X(旧ツイッター)では混雑緩和への期待や割高になることへの不満など、賛否の声が寄せられた。
J-CASTニュースが読者アンケートを実施したところ、84%が「賛成」と回答。このうち、全席指定化により「新幹線内の混雑の緩和」を望むという人が約半数を占めた。
「のぞみ」はホームの混雑緩和などのため、この年末年始以降、ゴールデンウイーク、お盆、年末年始の3大ピークに全席指定で運行される。なお、停車駅の多い「ひかり」「こだま」などは通常通り自由席が設けられるという。さらに年末年始は、「のぞみ」に限らず新幹線などの指定席特急券の値段が通常より最大プラス400円に設定されている。
これらの施策について、鉄道ジャーナリストの枝久保達也さんは12月9日のJ-CASTニュースの取材で、ピークシフトを促す狙いがあるとの見解を示していた。
J-CASTニュースは12月9日に公開した記事「【読者アンケート】『のぞみ』から自由席消える年末年始 どう思う?」で年末年始ののぞみ全席指定についてどう思うかアンケートを募った。12月26日時点で931票が集まり、「賛成」が780人(84%)、「反対」が151人(16%)と、賛成が8割以上を占めた。
賛成の人が全席指定化で望むことについては、「新幹線内の混雑の緩和」が49%、「座席トラブルなどの回避」が34%、「ホームで長時間並ばなくて済む」が14%。車内での混雑の緩和に期待するという意見が約半数だった。
記事のコメント欄には、「のぞみ」以外やピーク時以外にも全席指定でよいとする意見も寄せられた。
のぞみの全席指定化に反対する理由については、「思い立った時すぐに乗れないから」が64%、「料金が割高になるから」が16%、「その他」が20%だった。料金よりも、すぐに乗車できるかどうかを重視している人が多い結果となった。こんな意見も寄せられた。
なお、公式サイトによると、指定席特急券がなくても、新幹線定期券や自由席特急券を購入し、普通車のデッキ等に立席で乗車することは可能だ。
「のぞみ」から「こだま」「ひかり」と自由席のある新幹線に人が流れ、そちらが混雑することを心配する声もあった。
「こだま」などの混雑状況について、枝久保氏は26日、取材に、ピークの29日午前中は「自由席がかなり混雑する可能性が高い」と見解を示した。
その上で、次のように懸念点を挙げた。