堀江貴文氏(写真・時事通信)
今、もっとも注目を集めるインフルエンサーといえるホリエモンこと実業家の堀江貴文氏と、大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏。理知的な観察眼で物事の本質をえぐる発言は共感を集める一方、過激な言葉遣いはしばしばハレーションを生んできた。
堀江氏は、2024年12月に現行の保険証が廃止され、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に切り替わることについて、12月23日、自身のYouTubeチャンネルで持論を発信。反対派をホリエモン節で激しく批判した。
「わけわかんないこと言っている左翼がわらわらと沸いてきて、バカなんじゃないかこいつらと思ってんですけど」
「ラサール石井とかマイナンバーカード返納してる。バカなんじゃないの。おまえのマイナンバーはあるんだよ。人間として日本国に生まれてきたら、みんなにマイナンバー割り振られるんで、カード返納してもただ不便になるだけで、おまえが税金の無駄遣いだバカ野郎」
「来年の紙の保険証廃止に反対しているやつは、もう確実に頭がちょっとおかしい。そういった人たちのために無駄な税金が使われているわけで、そういった人たちはこういう変な無駄な抵抗はやめてほしい」
まさに “強すぎる言葉” のオンパレードだ。
そして橋下氏は、同日、『LIVEコネクト!』(関西テレビ系)に出演し、自身が誘致に関わった大阪・関西万博への世間の厳しい視線に対し、こう主張した。
「僕、いま反対の声がこういうふうにあがってても、ものすごく余裕の気分なのは、1970年のあの大阪万博でも、とにかく500日とか300日前ぐらいまで、反対の声があり、無駄だという声があり、あの太陽の塔も『なんやねん』と『撤去だ撤去だ』『いらんいらん』という声があったんだけど、いま太陽の塔は大阪・関西の象徴」
「反対の人の声をずっと調べたんです、図書館行って。だいたい、変なヤツらばっかりが反対の声出してる」
やはり、こちらも反対派の声を “強すぎる言葉” で封じ込めようとしている。
両人にとって「バカ」や「変なヤツ」は、公の場でも普通に使うボキャブラリーで、そうした表現に溜飲を下げる人々も多いのだが、一方で、反発を覚える人も多い。「X」では、今回の2人の発言に厳しい声が噴出している。
《国民の反感を煽ってるだけだよな。ホリエモンも橋下徹も 政府の犬に成り下がって政府の言いなりになってる気しかしないよな》
《橋下徹とホリエモンがキャラがかぶって見える。。》
《橋下や堀江が1番変な奴》
《何がアカンって発言内容よりも言葉遣いが絶望的にアカンわ!! 自分が本当に伝えたい主張したいことこそ言葉は綺麗に丁寧でないとね、相手の心に届かないと意味ないから!! 堀江さんの言葉って不快でシャットアウトしたくなるんだよね!!》
《ホリエモンと変わらん。ロジックもなくレッテル貼りをしてるだけでなんの説得力もない。御用コメンテーター橋下》
「X」のフォロワーは、堀江氏360万超、橋下氏260万超。テレビ、YouTube、ABEMAなどあらゆるメディアを席捲している2人の影響力も、そろそろターニングポイントか――。