新型コロナが5類に移行してから、初めての忘年会シーズン。
忘年会中の男性「ようやく気兼ねなくできるようになりました。きょうはもうガンガンいきますよ!」、「このあと朝まで、朝までいきます」
4年ぶりの大にぎわいを見せる飲食店からは、うれしい悲鳴が上がる。
渋谷東急本店前のひもの屋・小泉龍輝店長「ごめんなさい。きょうはもういっぱいですね予約で」、「ことしはやっぱり、より忘年会というか一組の人数が多いご予約をたくさんいただいている感じです」
また店を出ると、酒に酔い座り込む人の姿も。介抱する人が抱きかかえ起こそうとしたが、つられるように尻もちをついていた。
こうした光景は、繁華街から遠く離れた場所でも。
JR中央線の最終電車の終着駅・高尾駅。電車で寝過ごし、途方に暮れる人の姿が多数あった。中には、絶妙なバランスで立ったまま寝ていた男性も。
最寄り駅から11駅乗り過ごした男性「(どのくらいの飲んだ?)しこたまですね」
11駅乗り過ごしたという男性。実は、対策をしていたという。
最寄り駅から11駅乗り過ごした男性「起きていましたね、ずっと座ってましたね。酔いと本にはまったんでしょうね」
寝過ごさないための読書に集中し、乗り過ごす。電車で眠気を我慢した反動か、その後も立ち寝を続けていた。
東武日光線の最終電車の終着駅・南栗橋駅。タクシー乗り場には、乗り過ごした人たちが列をなしていたが、なかなかタクシーは現れない。
隣駅に住む女性(40代)「歩いて帰るしかないんじゃないの」、「(歩くとどれくらい?)1時間くらい。つらい、あした仕事なのに」
タクシーを諦め、隣駅近くの自宅まで歩いて帰ろうとしていた女性たち。
しかし、インタビュー中…。
隣駅に住む女性(40代)「あっ! タクシー」、「本当だ! 来た! 来た! 帰れる!」、「良かった。凍え死なずに済む」
まだ泥酔状態が続いているのか、座り込む男性も。
最寄り駅まで14駅乗り過ごした男性「ビール3本と日本酒2合くらいだったかな」
気温は、-1.6度。最強寒波の影響で、この冬一番の寒さとなっていた。
しかし、男性は「日本だからね、救急車がきっと助けてくれるから。おやすみなさい」と話し、本格的に眠りに就こうとした。
危険を感じた取材班が、タクシー乗り場まで案内したが…。
最寄り駅まで14駅乗り過ごした男性「(金額は)いくらぐらいになりますか?」
運転手「1万7000円ですね」
最寄り駅まで14駅乗り過ごした男性「そん…え!?ごめんなさい、ちょっと待ってもらっていいですか?」、「ここから1万7000円かかるって言われたんですよ。帰れないです!」
結局、男性は近くのコンビニで始発を待つことにした。