こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。 筆者はLINE公式サービスにて、年間約1000件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
さて、意外と世の女性たちが気付いていない真理があります。
それは、高学歴・高収入といったハイスペ男性のなかにも、地頭の悪い人はたくさんいるということ。
今回のご相談者である三ノ宮麻衣さん(32歳・仮名)も、難関私立大卒で、一流企業に勤めている彼氏が、本質的に賢くないのだと気付かされたひとりでした。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
◆出会いは銀座コリドー街
麻衣さんと拓馬さん(27歳・仮名)は、銀座コリドー街のダイニングバーで出会ったとのこと。ナンパされたわけではなく、麻衣さんが女友達とコリドー街で飲んでいた際に、共通の知人を通じて紹介されたのが拓馬さんだったそうです。
「拓馬は有名な外資系コンサルに勤めているので、婚活市場ではかなりの好条件だと思いましたが、5歳も年下だったこともあって、私は恋愛対象として見ずに弟的な感じで接していました。でも拓馬的にそれが刺さったみたいで、向こうから食事に誘われたり美術館に誘われたりして、付き合うことに」
◆結婚or別れの二択で「じゃあ結婚しよう」
交際は順調と言えば順調だったそうですが、彼から結婚話などが一切出てこないことに不安を感じていたという麻衣さん。
「交際1年ぐらいのときに、年齢が年齢なんで結婚するならしたいし、結婚する気ないならきっぱり別れようと拓馬に告げたんです。すると拓馬はなにか悩んでいる感じで沈黙。どうする?って聞いても黙ったままでらちが明かなかったんで、もう今日でお別れしてお互いにLINEとかの連絡先も消去しようって提案すると、ようやく拓馬は口を開いて『じゃあ結婚しよう』と」
◆突然すぎる「別れたい」「堕ろしてほしい」
麻衣さん的に、「じゃあ結婚しよう」の“じゃあ”がとても引っ掛かったそうですが……。
「それから拓馬は避妊しなくなったんですよ。私が妊娠してもいいということだと思って、ハイスペ男子から求婚されたという事実を素直に喜べるようになりました。でも、それからしばらくして私の生理が数週間遅れていたので、それとなく伝えると『え、そうなんだ』の一言だけ。拓馬はあからさまに目が泳ぎ始めたんです」
その日は「急な仕事が入った」という理由でそそくさと帰った拓馬さん。それから数日間、LINEを未読スルーされるようになり、不穏な空気をヒシヒシと感じていた麻衣さんに、彼から一通のLINEメッセージが届きます。
「それは『いろいろとゴメンだけど別れたい』という短いメッセージでした。妊娠してたらどうするの? と尋ねると、『堕ろしてほしい』とのことで、さすがにテンパりましたね。会って話し合おうとしても無視、電話だけでもいいから話そうと言っても無視。そのまま音信不通となって、うやむやにされました……」
◆共通の知人から「拓馬君の結婚式、出る?」
不幸中の幸いか、麻衣さんは生理不順だっただけで、妊娠しているわけではなかったそう。しかしそれから数ヶ月後、彼の想像を絶するゲスさが発覚したそうです。

さらに言うと、どちらが先かはわかりませんが、二人にプロポーズしていた可能性もめちゃくちゃ濃厚ですよね。時期的に私のほうが後だったのかもしれないんですけど、だとしたらなんで避妊しなくなったのかが謎すぎます。謎すぎるというか……クズすぎでしょ」
◆どうして「絶対にバレるウソ」をつくのか
拓馬さんは、IQ(知能指数)は高いけれどEQ(心の知能指数)が低い典型的なタイプだったのかもしれません。
「いつか絶対にバレるウソをついちゃうあたりに、とてつもないアホさを感じますね。学校のお勉強が得意だっただけで、本質的に頭が悪いんだと思います。たぶん信じられないぐらい優柔不断で、私が結婚するか別れるかと迫ったときも、その場しのぎで『じゃあ結婚しよう』って言っちゃったんじゃないかな」
◆「男を見極めるいい勉強になりました」
ハイスペであっても問題解決能力や決断力が低い男性は実は意外と多いもの。拓馬さんは壁(問題、トラブル)に直面しても、なんとかして乗り越えようと考えることができず、とりあえず壁を避けて通ろうとする“逃げグセ”のある思考回路だったのかもしれません。
麻衣さんは「男を見極めるいい勉強になりました」と吹っ切った様子で、次の恋愛に進むために前を向けるようになったそうです。彼女が誠実な男性と巡り合えるよう、応援しています。
<文/堺屋大地>