大学ジャーナリスト石渡嶺司氏が1日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に生出演し、日大アメリカンフットボール部の違法薬物事件をめぐる学内の処分に異議を唱えた。
麻薬と認識して覚醒剤を所持したとして、麻薬取締法違反(所持)の罪に問われた日大アメリカンフットボール部部員の北畠成文被告(21)の初公判(池田知史裁判官)がこの日、東京地裁で開かれ、北畠被告は罪を認めた。同部の違法薬物事件をめぐっては、8月に寮内で大麻や覚醒剤成分を含む錠剤が見つかり、北畠被告が逮捕。一連の事件では部員3人が逮捕された。
さらに先月30日付で4人目が書類送検されており、立件は4人目と、事件は広がりを見せている。そんな事件の渦中で、石渡氏は「強い怒りを覚えているのは、アメフト部の監督、競技スポーツ部の部長、事務長など、第三者委員会の報告書に出て関係者が、学内で処分を受けたわけでもないですし、一方で記者会見やメディア対応しているわけでもない」と憤りをあらわにした。
さらに「漏れ伝え聞くところによると、日本大学は定期的に人事異動があるのですが、競技スポーツ部の職員は、名前の出た管理職を含めて一切変わってないらしい」と、処分どころかポジションすら無風状態という。
酒井健夫学長と沢田副学長は辞職が決定した。またアメフト部は廃部方針と、事件の舞台になった部へは重い処分が見込まれる。しかし、競技スポーツ部関連の処分は発表されていない。石渡氏は「いい年した大人が、責任を取らないのは無責任極まりない。4日の記者会見で、関係者の処分が出るかも知れませんけど、出て来なければ無責任発想にほかならないのかな」と、厳しい言葉を並べた。