今年6月に失踪した東京都江戸川区の会社員、野本結梨香さん(当時18歳)の死体を山梨県小菅村の山中に遺棄した疑いで警視庁捜査1課に再逮捕された同区の渥美遼馬容疑者(31)=別の横領事件でも逮捕済み=が、自分の妻に対してもDVを繰り返し、骨折させるなどの重傷を負わせていたことがわかった。野本さんとの交際については「駅でナンパした」ときっかけを知人に話しており、その後にトラブルに発展した可能性もある。また、死体遺棄事件の共犯、堀俊哉容疑者(30)=千葉県八千代市=を連れて飲み歩いている姿も目撃されており、事件の全体像が徐々に浮かび上がってきた。

「二人楽しくやってるんだな、と安心してたんだけど…」 渥美容疑者が頻繁に通っていた地元の飲食店の店主が、集英社オンラインの取材に以下のように証言した。同店では♯3でも紹介したように、渥美容疑者の年上妻Bさんが働いていた経緯もあった。 「ウチの店に遼馬が通いはじめたのは、今から6年前くらいのこと。当時は友達と2人で飲みにくることが多かったんだけど、まったく笑わない暗い子でしたね。でも、遼馬を知る常連の人からは『あの子は10代のころ両親を亡くしたんだよ…』と聞いていたので、『苦労してたんだな』と思って特に愛情をもって接していました。そんな遼馬に彼女ができたのが、今から3年前くらい。Bちゃんという子でね、よく2人でウチに飲みにきていたんだけど、あの子のおかげで遼馬はすごい明るくなったね。それこそ遼馬はカラオケが好きで、Bちゃんと来ると『湘南乃風』の曲みたいなアップテンポの歌をよく歌ってた」 ジェットスキーが趣味だった渥美容疑者(知人提供) Bさんがこの飲食店で働くようになったのは、渥美容疑者からの勧めだったという。 「Bちゃんはもともとは遼馬の仕事を手伝ってたみたいで、ある日遼馬が、『ママ、ここでBを使ってやってよ』というから、ウチでアルバイトとして働きだしたのよ。それから遼馬は週3~4のペースでウチに飲みにくるようになったんだけど、お店でイチャイチャするとかはなくても、Bちゃんがバイトの日はそのまま一緒に帰ってたね。だから『二人楽しくやってるんだな』と安心してたんだけど」 だが、店主はある日、Bさんから相談を受けて、がく然とすることになる。 「Bちゃんが『実は、遼馬に殴られてて…』と話し始めたので、そのときは本当にビックリしましたね。遼馬は優しい子だと思っていたので…。それから遼馬の暴力は止まることはなくて、Bちゃんは腕を骨折したこともあった。本人は『ケンカしたー』って感じで普通に言ってたけど、別にBちゃんが浮気したとか遊びに行ったとか非があるわけじゃなくて、ただの些細なケンカのときに殴られたそうなの。Bちゃんも気が強いところがあって、別の店で偶然居合わせたときは酔っ払って『なんじゃおめえ!』みたいな九州弁で他のお客さんをまくし立ててたこともあったから心配してたのよ」 しかし、ママの心配を振り払うように、約2年前にBさんから「遼馬と籍を入れた」と報告があったという。 「暴力を振るわれても遼馬のことがまだ好きで、『いつか変わってくれる』と信じてたんだと思う。それからすぐにBちゃんは店を辞めて会うこともなくなったんだけど、その1ヶ月後くらいに九州に戻ったんだよね。でも、Bは遼馬にとっては忘れられない人だったみたいで、その後も頻繁に九州まで会いに行ってたし、『遼馬とB』と書いたカラオケ10枚券は、『(使わずに)取っておいて』と言われた。遼馬も寂しかったんだろうね。実際、Bちゃんと離れてからは飲むペースも増えたし、ウチで6~7杯飲んだあとに他の店をハシゴする日も少なくなかったし…」 小松川警察署 そんな様子が一変したのは今年の5月ごろだったという。 「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」 「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
今年6月に失踪した東京都江戸川区の会社員、野本結梨香さん(当時18歳)の死体を山梨県小菅村の山中に遺棄した疑いで警視庁捜査1課に再逮捕された同区の渥美遼馬容疑者(31)=別の横領事件でも逮捕済み=が、自分の妻に対してもDVを繰り返し、骨折させるなどの重傷を負わせていたことがわかった。野本さんとの交際については「駅でナンパした」ときっかけを知人に話しており、その後にトラブルに発展した可能性もある。また、死体遺棄事件の共犯、堀俊哉容疑者(30)=千葉県八千代市=を連れて飲み歩いている姿も目撃されており、事件の全体像が徐々に浮かび上がってきた。
「二人楽しくやってるんだな、と安心してたんだけど…」 渥美容疑者が頻繁に通っていた地元の飲食店の店主が、集英社オンラインの取材に以下のように証言した。同店では♯3でも紹介したように、渥美容疑者の年上妻Bさんが働いていた経緯もあった。 「ウチの店に遼馬が通いはじめたのは、今から6年前くらいのこと。当時は友達と2人で飲みにくることが多かったんだけど、まったく笑わない暗い子でしたね。でも、遼馬を知る常連の人からは『あの子は10代のころ両親を亡くしたんだよ…』と聞いていたので、『苦労してたんだな』と思って特に愛情をもって接していました。そんな遼馬に彼女ができたのが、今から3年前くらい。Bちゃんという子でね、よく2人でウチに飲みにきていたんだけど、あの子のおかげで遼馬はすごい明るくなったね。それこそ遼馬はカラオケが好きで、Bちゃんと来ると『湘南乃風』の曲みたいなアップテンポの歌をよく歌ってた」 ジェットスキーが趣味だった渥美容疑者(知人提供) Bさんがこの飲食店で働くようになったのは、渥美容疑者からの勧めだったという。 「Bちゃんはもともとは遼馬の仕事を手伝ってたみたいで、ある日遼馬が、『ママ、ここでBを使ってやってよ』というから、ウチでアルバイトとして働きだしたのよ。それから遼馬は週3~4のペースでウチに飲みにくるようになったんだけど、お店でイチャイチャするとかはなくても、Bちゃんがバイトの日はそのまま一緒に帰ってたね。だから『二人楽しくやってるんだな』と安心してたんだけど」 だが、店主はある日、Bさんから相談を受けて、がく然とすることになる。 「Bちゃんが『実は、遼馬に殴られてて…』と話し始めたので、そのときは本当にビックリしましたね。遼馬は優しい子だと思っていたので…。それから遼馬の暴力は止まることはなくて、Bちゃんは腕を骨折したこともあった。本人は『ケンカしたー』って感じで普通に言ってたけど、別にBちゃんが浮気したとか遊びに行ったとか非があるわけじゃなくて、ただの些細なケンカのときに殴られたそうなの。Bちゃんも気が強いところがあって、別の店で偶然居合わせたときは酔っ払って『なんじゃおめえ!』みたいな九州弁で他のお客さんをまくし立ててたこともあったから心配してたのよ」 しかし、ママの心配を振り払うように、約2年前にBさんから「遼馬と籍を入れた」と報告があったという。 「暴力を振るわれても遼馬のことがまだ好きで、『いつか変わってくれる』と信じてたんだと思う。それからすぐにBちゃんは店を辞めて会うこともなくなったんだけど、その1ヶ月後くらいに九州に戻ったんだよね。でも、Bは遼馬にとっては忘れられない人だったみたいで、その後も頻繁に九州まで会いに行ってたし、『遼馬とB』と書いたカラオケ10枚券は、『(使わずに)取っておいて』と言われた。遼馬も寂しかったんだろうね。実際、Bちゃんと離れてからは飲むペースも増えたし、ウチで6~7杯飲んだあとに他の店をハシゴする日も少なくなかったし…」 小松川警察署 そんな様子が一変したのは今年の5月ごろだったという。 「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」 「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「二人楽しくやってるんだな、と安心してたんだけど…」 渥美容疑者が頻繁に通っていた地元の飲食店の店主が、集英社オンラインの取材に以下のように証言した。同店では♯3でも紹介したように、渥美容疑者の年上妻Bさんが働いていた経緯もあった。 「ウチの店に遼馬が通いはじめたのは、今から6年前くらいのこと。当時は友達と2人で飲みにくることが多かったんだけど、まったく笑わない暗い子でしたね。でも、遼馬を知る常連の人からは『あの子は10代のころ両親を亡くしたんだよ…』と聞いていたので、『苦労してたんだな』と思って特に愛情をもって接していました。そんな遼馬に彼女ができたのが、今から3年前くらい。Bちゃんという子でね、よく2人でウチに飲みにきていたんだけど、あの子のおかげで遼馬はすごい明るくなったね。それこそ遼馬はカラオケが好きで、Bちゃんと来ると『湘南乃風』の曲みたいなアップテンポの歌をよく歌ってた」 ジェットスキーが趣味だった渥美容疑者(知人提供) Bさんがこの飲食店で働くようになったのは、渥美容疑者からの勧めだったという。 「Bちゃんはもともとは遼馬の仕事を手伝ってたみたいで、ある日遼馬が、『ママ、ここでBを使ってやってよ』というから、ウチでアルバイトとして働きだしたのよ。それから遼馬は週3~4のペースでウチに飲みにくるようになったんだけど、お店でイチャイチャするとかはなくても、Bちゃんがバイトの日はそのまま一緒に帰ってたね。だから『二人楽しくやってるんだな』と安心してたんだけど」 だが、店主はある日、Bさんから相談を受けて、がく然とすることになる。 「Bちゃんが『実は、遼馬に殴られてて…』と話し始めたので、そのときは本当にビックリしましたね。遼馬は優しい子だと思っていたので…。それから遼馬の暴力は止まることはなくて、Bちゃんは腕を骨折したこともあった。本人は『ケンカしたー』って感じで普通に言ってたけど、別にBちゃんが浮気したとか遊びに行ったとか非があるわけじゃなくて、ただの些細なケンカのときに殴られたそうなの。Bちゃんも気が強いところがあって、別の店で偶然居合わせたときは酔っ払って『なんじゃおめえ!』みたいな九州弁で他のお客さんをまくし立ててたこともあったから心配してたのよ」 しかし、ママの心配を振り払うように、約2年前にBさんから「遼馬と籍を入れた」と報告があったという。 「暴力を振るわれても遼馬のことがまだ好きで、『いつか変わってくれる』と信じてたんだと思う。それからすぐにBちゃんは店を辞めて会うこともなくなったんだけど、その1ヶ月後くらいに九州に戻ったんだよね。でも、Bは遼馬にとっては忘れられない人だったみたいで、その後も頻繁に九州まで会いに行ってたし、『遼馬とB』と書いたカラオケ10枚券は、『(使わずに)取っておいて』と言われた。遼馬も寂しかったんだろうね。実際、Bちゃんと離れてからは飲むペースも増えたし、ウチで6~7杯飲んだあとに他の店をハシゴする日も少なくなかったし…」 小松川警察署 そんな様子が一変したのは今年の5月ごろだったという。 「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」 「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
渥美容疑者が頻繁に通っていた地元の飲食店の店主が、集英社オンラインの取材に以下のように証言した。同店では♯3でも紹介したように、渥美容疑者の年上妻Bさんが働いていた経緯もあった。 「ウチの店に遼馬が通いはじめたのは、今から6年前くらいのこと。当時は友達と2人で飲みにくることが多かったんだけど、まったく笑わない暗い子でしたね。でも、遼馬を知る常連の人からは『あの子は10代のころ両親を亡くしたんだよ…』と聞いていたので、『苦労してたんだな』と思って特に愛情をもって接していました。そんな遼馬に彼女ができたのが、今から3年前くらい。Bちゃんという子でね、よく2人でウチに飲みにきていたんだけど、あの子のおかげで遼馬はすごい明るくなったね。それこそ遼馬はカラオケが好きで、Bちゃんと来ると『湘南乃風』の曲みたいなアップテンポの歌をよく歌ってた」 ジェットスキーが趣味だった渥美容疑者(知人提供) Bさんがこの飲食店で働くようになったのは、渥美容疑者からの勧めだったという。 「Bちゃんはもともとは遼馬の仕事を手伝ってたみたいで、ある日遼馬が、『ママ、ここでBを使ってやってよ』というから、ウチでアルバイトとして働きだしたのよ。それから遼馬は週3~4のペースでウチに飲みにくるようになったんだけど、お店でイチャイチャするとかはなくても、Bちゃんがバイトの日はそのまま一緒に帰ってたね。だから『二人楽しくやってるんだな』と安心してたんだけど」 だが、店主はある日、Bさんから相談を受けて、がく然とすることになる。 「Bちゃんが『実は、遼馬に殴られてて…』と話し始めたので、そのときは本当にビックリしましたね。遼馬は優しい子だと思っていたので…。それから遼馬の暴力は止まることはなくて、Bちゃんは腕を骨折したこともあった。本人は『ケンカしたー』って感じで普通に言ってたけど、別にBちゃんが浮気したとか遊びに行ったとか非があるわけじゃなくて、ただの些細なケンカのときに殴られたそうなの。Bちゃんも気が強いところがあって、別の店で偶然居合わせたときは酔っ払って『なんじゃおめえ!』みたいな九州弁で他のお客さんをまくし立ててたこともあったから心配してたのよ」 しかし、ママの心配を振り払うように、約2年前にBさんから「遼馬と籍を入れた」と報告があったという。 「暴力を振るわれても遼馬のことがまだ好きで、『いつか変わってくれる』と信じてたんだと思う。それからすぐにBちゃんは店を辞めて会うこともなくなったんだけど、その1ヶ月後くらいに九州に戻ったんだよね。でも、Bは遼馬にとっては忘れられない人だったみたいで、その後も頻繁に九州まで会いに行ってたし、『遼馬とB』と書いたカラオケ10枚券は、『(使わずに)取っておいて』と言われた。遼馬も寂しかったんだろうね。実際、Bちゃんと離れてからは飲むペースも増えたし、ウチで6~7杯飲んだあとに他の店をハシゴする日も少なくなかったし…」 小松川警察署 そんな様子が一変したのは今年の5月ごろだったという。 「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」 「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
渥美容疑者が頻繁に通っていた地元の飲食店の店主が、集英社オンラインの取材に以下のように証言した。同店では♯3でも紹介したように、渥美容疑者の年上妻Bさんが働いていた経緯もあった。
「ウチの店に遼馬が通いはじめたのは、今から6年前くらいのこと。当時は友達と2人で飲みにくることが多かったんだけど、まったく笑わない暗い子でしたね。でも、遼馬を知る常連の人からは『あの子は10代のころ両親を亡くしたんだよ…』と聞いていたので、『苦労してたんだな』と思って特に愛情をもって接していました。そんな遼馬に彼女ができたのが、今から3年前くらい。Bちゃんという子でね、よく2人でウチに飲みにきていたんだけど、あの子のおかげで遼馬はすごい明るくなったね。それこそ遼馬はカラオケが好きで、Bちゃんと来ると『湘南乃風』の曲みたいなアップテンポの歌をよく歌ってた」 ジェットスキーが趣味だった渥美容疑者(知人提供) Bさんがこの飲食店で働くようになったのは、渥美容疑者からの勧めだったという。 「Bちゃんはもともとは遼馬の仕事を手伝ってたみたいで、ある日遼馬が、『ママ、ここでBを使ってやってよ』というから、ウチでアルバイトとして働きだしたのよ。それから遼馬は週3~4のペースでウチに飲みにくるようになったんだけど、お店でイチャイチャするとかはなくても、Bちゃんがバイトの日はそのまま一緒に帰ってたね。だから『二人楽しくやってるんだな』と安心してたんだけど」 だが、店主はある日、Bさんから相談を受けて、がく然とすることになる。 「Bちゃんが『実は、遼馬に殴られてて…』と話し始めたので、そのときは本当にビックリしましたね。遼馬は優しい子だと思っていたので…。それから遼馬の暴力は止まることはなくて、Bちゃんは腕を骨折したこともあった。本人は『ケンカしたー』って感じで普通に言ってたけど、別にBちゃんが浮気したとか遊びに行ったとか非があるわけじゃなくて、ただの些細なケンカのときに殴られたそうなの。Bちゃんも気が強いところがあって、別の店で偶然居合わせたときは酔っ払って『なんじゃおめえ!』みたいな九州弁で他のお客さんをまくし立ててたこともあったから心配してたのよ」 しかし、ママの心配を振り払うように、約2年前にBさんから「遼馬と籍を入れた」と報告があったという。 「暴力を振るわれても遼馬のことがまだ好きで、『いつか変わってくれる』と信じてたんだと思う。それからすぐにBちゃんは店を辞めて会うこともなくなったんだけど、その1ヶ月後くらいに九州に戻ったんだよね。でも、Bは遼馬にとっては忘れられない人だったみたいで、その後も頻繁に九州まで会いに行ってたし、『遼馬とB』と書いたカラオケ10枚券は、『(使わずに)取っておいて』と言われた。遼馬も寂しかったんだろうね。実際、Bちゃんと離れてからは飲むペースも増えたし、ウチで6~7杯飲んだあとに他の店をハシゴする日も少なくなかったし…」 小松川警察署 そんな様子が一変したのは今年の5月ごろだったという。 「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」 「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「ウチの店に遼馬が通いはじめたのは、今から6年前くらいのこと。当時は友達と2人で飲みにくることが多かったんだけど、まったく笑わない暗い子でしたね。でも、遼馬を知る常連の人からは『あの子は10代のころ両親を亡くしたんだよ…』と聞いていたので、『苦労してたんだな』と思って特に愛情をもって接していました。そんな遼馬に彼女ができたのが、今から3年前くらい。Bちゃんという子でね、よく2人でウチに飲みにきていたんだけど、あの子のおかげで遼馬はすごい明るくなったね。それこそ遼馬はカラオケが好きで、Bちゃんと来ると『湘南乃風』の曲みたいなアップテンポの歌をよく歌ってた」
ジェットスキーが趣味だった渥美容疑者(知人提供) Bさんがこの飲食店で働くようになったのは、渥美容疑者からの勧めだったという。 「Bちゃんはもともとは遼馬の仕事を手伝ってたみたいで、ある日遼馬が、『ママ、ここでBを使ってやってよ』というから、ウチでアルバイトとして働きだしたのよ。それから遼馬は週3~4のペースでウチに飲みにくるようになったんだけど、お店でイチャイチャするとかはなくても、Bちゃんがバイトの日はそのまま一緒に帰ってたね。だから『二人楽しくやってるんだな』と安心してたんだけど」 だが、店主はある日、Bさんから相談を受けて、がく然とすることになる。 「Bちゃんが『実は、遼馬に殴られてて…』と話し始めたので、そのときは本当にビックリしましたね。遼馬は優しい子だと思っていたので…。それから遼馬の暴力は止まることはなくて、Bちゃんは腕を骨折したこともあった。本人は『ケンカしたー』って感じで普通に言ってたけど、別にBちゃんが浮気したとか遊びに行ったとか非があるわけじゃなくて、ただの些細なケンカのときに殴られたそうなの。Bちゃんも気が強いところがあって、別の店で偶然居合わせたときは酔っ払って『なんじゃおめえ!』みたいな九州弁で他のお客さんをまくし立ててたこともあったから心配してたのよ」 しかし、ママの心配を振り払うように、約2年前にBさんから「遼馬と籍を入れた」と報告があったという。 「暴力を振るわれても遼馬のことがまだ好きで、『いつか変わってくれる』と信じてたんだと思う。それからすぐにBちゃんは店を辞めて会うこともなくなったんだけど、その1ヶ月後くらいに九州に戻ったんだよね。でも、Bは遼馬にとっては忘れられない人だったみたいで、その後も頻繁に九州まで会いに行ってたし、『遼馬とB』と書いたカラオケ10枚券は、『(使わずに)取っておいて』と言われた。遼馬も寂しかったんだろうね。実際、Bちゃんと離れてからは飲むペースも増えたし、ウチで6~7杯飲んだあとに他の店をハシゴする日も少なくなかったし…」 小松川警察署 そんな様子が一変したのは今年の5月ごろだったという。 「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」 「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
ジェットスキーが趣味だった渥美容疑者(知人提供) Bさんがこの飲食店で働くようになったのは、渥美容疑者からの勧めだったという。 「Bちゃんはもともとは遼馬の仕事を手伝ってたみたいで、ある日遼馬が、『ママ、ここでBを使ってやってよ』というから、ウチでアルバイトとして働きだしたのよ。それから遼馬は週3~4のペースでウチに飲みにくるようになったんだけど、お店でイチャイチャするとかはなくても、Bちゃんがバイトの日はそのまま一緒に帰ってたね。だから『二人楽しくやってるんだな』と安心してたんだけど」 だが、店主はある日、Bさんから相談を受けて、がく然とすることになる。 「Bちゃんが『実は、遼馬に殴られてて…』と話し始めたので、そのときは本当にビックリしましたね。遼馬は優しい子だと思っていたので…。それから遼馬の暴力は止まることはなくて、Bちゃんは腕を骨折したこともあった。本人は『ケンカしたー』って感じで普通に言ってたけど、別にBちゃんが浮気したとか遊びに行ったとか非があるわけじゃなくて、ただの些細なケンカのときに殴られたそうなの。Bちゃんも気が強いところがあって、別の店で偶然居合わせたときは酔っ払って『なんじゃおめえ!』みたいな九州弁で他のお客さんをまくし立ててたこともあったから心配してたのよ」 しかし、ママの心配を振り払うように、約2年前にBさんから「遼馬と籍を入れた」と報告があったという。 「暴力を振るわれても遼馬のことがまだ好きで、『いつか変わってくれる』と信じてたんだと思う。それからすぐにBちゃんは店を辞めて会うこともなくなったんだけど、その1ヶ月後くらいに九州に戻ったんだよね。でも、Bは遼馬にとっては忘れられない人だったみたいで、その後も頻繁に九州まで会いに行ってたし、『遼馬とB』と書いたカラオケ10枚券は、『(使わずに)取っておいて』と言われた。遼馬も寂しかったんだろうね。実際、Bちゃんと離れてからは飲むペースも増えたし、ウチで6~7杯飲んだあとに他の店をハシゴする日も少なくなかったし…」 小松川警察署 そんな様子が一変したのは今年の5月ごろだったという。 「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」 「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
ジェットスキーが趣味だった渥美容疑者(知人提供)
ジェットスキーが趣味だった渥美容疑者(知人提供)

Bさんがこの飲食店で働くようになったのは、渥美容疑者からの勧めだったという。 「Bちゃんはもともとは遼馬の仕事を手伝ってたみたいで、ある日遼馬が、『ママ、ここでBを使ってやってよ』というから、ウチでアルバイトとして働きだしたのよ。それから遼馬は週3~4のペースでウチに飲みにくるようになったんだけど、お店でイチャイチャするとかはなくても、Bちゃんがバイトの日はそのまま一緒に帰ってたね。だから『二人楽しくやってるんだな』と安心してたんだけど」 だが、店主はある日、Bさんから相談を受けて、がく然とすることになる。 「Bちゃんが『実は、遼馬に殴られてて…』と話し始めたので、そのときは本当にビックリしましたね。遼馬は優しい子だと思っていたので…。それから遼馬の暴力は止まることはなくて、Bちゃんは腕を骨折したこともあった。本人は『ケンカしたー』って感じで普通に言ってたけど、別にBちゃんが浮気したとか遊びに行ったとか非があるわけじゃなくて、ただの些細なケンカのときに殴られたそうなの。Bちゃんも気が強いところがあって、別の店で偶然居合わせたときは酔っ払って『なんじゃおめえ!』みたいな九州弁で他のお客さんをまくし立ててたこともあったから心配してたのよ」 しかし、ママの心配を振り払うように、約2年前にBさんから「遼馬と籍を入れた」と報告があったという。 「暴力を振るわれても遼馬のことがまだ好きで、『いつか変わってくれる』と信じてたんだと思う。それからすぐにBちゃんは店を辞めて会うこともなくなったんだけど、その1ヶ月後くらいに九州に戻ったんだよね。でも、Bは遼馬にとっては忘れられない人だったみたいで、その後も頻繁に九州まで会いに行ってたし、『遼馬とB』と書いたカラオケ10枚券は、『(使わずに)取っておいて』と言われた。遼馬も寂しかったんだろうね。実際、Bちゃんと離れてからは飲むペースも増えたし、ウチで6~7杯飲んだあとに他の店をハシゴする日も少なくなかったし…」 小松川警察署 そんな様子が一変したのは今年の5月ごろだったという。 「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」 「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
Bさんがこの飲食店で働くようになったのは、渥美容疑者からの勧めだったという。
「Bちゃんはもともとは遼馬の仕事を手伝ってたみたいで、ある日遼馬が、『ママ、ここでBを使ってやってよ』というから、ウチでアルバイトとして働きだしたのよ。それから遼馬は週3~4のペースでウチに飲みにくるようになったんだけど、お店でイチャイチャするとかはなくても、Bちゃんがバイトの日はそのまま一緒に帰ってたね。だから『二人楽しくやってるんだな』と安心してたんだけど」 だが、店主はある日、Bさんから相談を受けて、がく然とすることになる。 「Bちゃんが『実は、遼馬に殴られてて…』と話し始めたので、そのときは本当にビックリしましたね。遼馬は優しい子だと思っていたので…。それから遼馬の暴力は止まることはなくて、Bちゃんは腕を骨折したこともあった。本人は『ケンカしたー』って感じで普通に言ってたけど、別にBちゃんが浮気したとか遊びに行ったとか非があるわけじゃなくて、ただの些細なケンカのときに殴られたそうなの。Bちゃんも気が強いところがあって、別の店で偶然居合わせたときは酔っ払って『なんじゃおめえ!』みたいな九州弁で他のお客さんをまくし立ててたこともあったから心配してたのよ」 しかし、ママの心配を振り払うように、約2年前にBさんから「遼馬と籍を入れた」と報告があったという。 「暴力を振るわれても遼馬のことがまだ好きで、『いつか変わってくれる』と信じてたんだと思う。それからすぐにBちゃんは店を辞めて会うこともなくなったんだけど、その1ヶ月後くらいに九州に戻ったんだよね。でも、Bは遼馬にとっては忘れられない人だったみたいで、その後も頻繁に九州まで会いに行ってたし、『遼馬とB』と書いたカラオケ10枚券は、『(使わずに)取っておいて』と言われた。遼馬も寂しかったんだろうね。実際、Bちゃんと離れてからは飲むペースも増えたし、ウチで6~7杯飲んだあとに他の店をハシゴする日も少なくなかったし…」 小松川警察署 そんな様子が一変したのは今年の5月ごろだったという。 「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」 「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「Bちゃんはもともとは遼馬の仕事を手伝ってたみたいで、ある日遼馬が、『ママ、ここでBを使ってやってよ』というから、ウチでアルバイトとして働きだしたのよ。それから遼馬は週3~4のペースでウチに飲みにくるようになったんだけど、お店でイチャイチャするとかはなくても、Bちゃんがバイトの日はそのまま一緒に帰ってたね。だから『二人楽しくやってるんだな』と安心してたんだけど」
だが、店主はある日、Bさんから相談を受けて、がく然とすることになる。 「Bちゃんが『実は、遼馬に殴られてて…』と話し始めたので、そのときは本当にビックリしましたね。遼馬は優しい子だと思っていたので…。それから遼馬の暴力は止まることはなくて、Bちゃんは腕を骨折したこともあった。本人は『ケンカしたー』って感じで普通に言ってたけど、別にBちゃんが浮気したとか遊びに行ったとか非があるわけじゃなくて、ただの些細なケンカのときに殴られたそうなの。Bちゃんも気が強いところがあって、別の店で偶然居合わせたときは酔っ払って『なんじゃおめえ!』みたいな九州弁で他のお客さんをまくし立ててたこともあったから心配してたのよ」 しかし、ママの心配を振り払うように、約2年前にBさんから「遼馬と籍を入れた」と報告があったという。 「暴力を振るわれても遼馬のことがまだ好きで、『いつか変わってくれる』と信じてたんだと思う。それからすぐにBちゃんは店を辞めて会うこともなくなったんだけど、その1ヶ月後くらいに九州に戻ったんだよね。でも、Bは遼馬にとっては忘れられない人だったみたいで、その後も頻繁に九州まで会いに行ってたし、『遼馬とB』と書いたカラオケ10枚券は、『(使わずに)取っておいて』と言われた。遼馬も寂しかったんだろうね。実際、Bちゃんと離れてからは飲むペースも増えたし、ウチで6~7杯飲んだあとに他の店をハシゴする日も少なくなかったし…」 小松川警察署 そんな様子が一変したのは今年の5月ごろだったという。 「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」 「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
だが、店主はある日、Bさんから相談を受けて、がく然とすることになる。
「Bちゃんが『実は、遼馬に殴られてて…』と話し始めたので、そのときは本当にビックリしましたね。遼馬は優しい子だと思っていたので…。それから遼馬の暴力は止まることはなくて、Bちゃんは腕を骨折したこともあった。本人は『ケンカしたー』って感じで普通に言ってたけど、別にBちゃんが浮気したとか遊びに行ったとか非があるわけじゃなくて、ただの些細なケンカのときに殴られたそうなの。Bちゃんも気が強いところがあって、別の店で偶然居合わせたときは酔っ払って『なんじゃおめえ!』みたいな九州弁で他のお客さんをまくし立ててたこともあったから心配してたのよ」 しかし、ママの心配を振り払うように、約2年前にBさんから「遼馬と籍を入れた」と報告があったという。 「暴力を振るわれても遼馬のことがまだ好きで、『いつか変わってくれる』と信じてたんだと思う。それからすぐにBちゃんは店を辞めて会うこともなくなったんだけど、その1ヶ月後くらいに九州に戻ったんだよね。でも、Bは遼馬にとっては忘れられない人だったみたいで、その後も頻繁に九州まで会いに行ってたし、『遼馬とB』と書いたカラオケ10枚券は、『(使わずに)取っておいて』と言われた。遼馬も寂しかったんだろうね。実際、Bちゃんと離れてからは飲むペースも増えたし、ウチで6~7杯飲んだあとに他の店をハシゴする日も少なくなかったし…」 小松川警察署 そんな様子が一変したのは今年の5月ごろだったという。 「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」 「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「Bちゃんが『実は、遼馬に殴られてて…』と話し始めたので、そのときは本当にビックリしましたね。遼馬は優しい子だと思っていたので…。それから遼馬の暴力は止まることはなくて、Bちゃんは腕を骨折したこともあった。本人は『ケンカしたー』って感じで普通に言ってたけど、別にBちゃんが浮気したとか遊びに行ったとか非があるわけじゃなくて、ただの些細なケンカのときに殴られたそうなの。Bちゃんも気が強いところがあって、別の店で偶然居合わせたときは酔っ払って『なんじゃおめえ!』みたいな九州弁で他のお客さんをまくし立ててたこともあったから心配してたのよ」
しかし、ママの心配を振り払うように、約2年前にBさんから「遼馬と籍を入れた」と報告があったという。 「暴力を振るわれても遼馬のことがまだ好きで、『いつか変わってくれる』と信じてたんだと思う。それからすぐにBちゃんは店を辞めて会うこともなくなったんだけど、その1ヶ月後くらいに九州に戻ったんだよね。でも、Bは遼馬にとっては忘れられない人だったみたいで、その後も頻繁に九州まで会いに行ってたし、『遼馬とB』と書いたカラオケ10枚券は、『(使わずに)取っておいて』と言われた。遼馬も寂しかったんだろうね。実際、Bちゃんと離れてからは飲むペースも増えたし、ウチで6~7杯飲んだあとに他の店をハシゴする日も少なくなかったし…」 小松川警察署 そんな様子が一変したのは今年の5月ごろだったという。 「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」 「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
しかし、ママの心配を振り払うように、約2年前にBさんから「遼馬と籍を入れた」と報告があったという。
「暴力を振るわれても遼馬のことがまだ好きで、『いつか変わってくれる』と信じてたんだと思う。それからすぐにBちゃんは店を辞めて会うこともなくなったんだけど、その1ヶ月後くらいに九州に戻ったんだよね。でも、Bは遼馬にとっては忘れられない人だったみたいで、その後も頻繁に九州まで会いに行ってたし、『遼馬とB』と書いたカラオケ10枚券は、『(使わずに)取っておいて』と言われた。遼馬も寂しかったんだろうね。実際、Bちゃんと離れてからは飲むペースも増えたし、ウチで6~7杯飲んだあとに他の店をハシゴする日も少なくなかったし…」 小松川警察署 そんな様子が一変したのは今年の5月ごろだったという。 「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」 「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「暴力を振るわれても遼馬のことがまだ好きで、『いつか変わってくれる』と信じてたんだと思う。それからすぐにBちゃんは店を辞めて会うこともなくなったんだけど、その1ヶ月後くらいに九州に戻ったんだよね。でも、Bは遼馬にとっては忘れられない人だったみたいで、その後も頻繁に九州まで会いに行ってたし、『遼馬とB』と書いたカラオケ10枚券は、『(使わずに)取っておいて』と言われた。遼馬も寂しかったんだろうね。実際、Bちゃんと離れてからは飲むペースも増えたし、ウチで6~7杯飲んだあとに他の店をハシゴする日も少なくなかったし…」
小松川警察署 そんな様子が一変したのは今年の5月ごろだったという。 「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」 「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
小松川警察署 そんな様子が一変したのは今年の5月ごろだったという。 「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」 「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
小松川警察署
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そんな様子が一変したのは今年の5月ごろだったという。 「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」 「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
そんな様子が一変したのは今年の5月ごろだったという。
「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」 「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「たまたま別の飲み屋に居合わせた遼馬の知り合いに、『最近遼馬来てないけど?』と近況を聞いたら、『あいつ若い彼女ができたんすよ』と言われて…。遼馬はすごい一途な子だと思ってたから意外だったし、Bちゃんがいなくなって寂しかったのかなと思ったんだよね。そしたらこんな事件が起きてしまって、なぜ自分から人生を棒に振るようなことをしたのか…。遼馬に『取っておいて』と言われたカラオケ券を見るたびに、泣きそうになるよ」
「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの」 渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。 「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
渥美容疑者は別のカラオケ居酒屋にも週2回のペースで通い、自慢のノドを披露していたという。店主が語る。
「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」 「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「ウチに来るようになったのは2年前くらいからだったけど、彼は素直だったのもあって年上の人たちからかわいがられていたわね。カラオケは大好きで歌う時は20曲くらい歌うんだけど、コブクロ歌ったりさだまさしを歌ったり、女性ボーカルの歌も歌えるくらい高いキーで歌えたし、カラオケはとてもうまかった。ウチに来るときはほとんど男性同士、特に同年代の仕事の仲間が多かったわね」
「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。 「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「リョーマ」は堀容疑者を伴ってきたこともあったという。
「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」 移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「ウチのお客さんが『ホリ』という名前に聞き覚えがあって、少なくとも1度はリョーマと一緒に店に来ていたみたいね。そのお客さんが『堀』をウチの店で見かけたときはあそこまで痩せてなかったみたいで、報道の写真を見てげっそり痩せていて驚いたって。私もそれで思い出したんだけど、ウチに来たときは同世代の3人で、全員が敬語も使ってなかったから仕事仲間でも対等のように見えたけどね。女性とウチに来ることはなかったから18歳の彼女というのは見たことがなかったわね」
移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
移送される堀容疑者 ♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
移送される堀容疑者
移送される堀容疑者

♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。 「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
♯2で登場した義父(Bさんの父)にも見せていたように、この店でも「リョーマ」はたびたび正義感の強さを発揮していたようだ。
「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」 それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「リョーマは正義感が強いというか、マナーの悪いお客さんに『ママに謝れよ』と注意したり、ドアをバタンって思いっきり閉めて出て行ったお客さんを外まで追いかけて行くこともあった。殴り合ったのかどうかはわからないし、リョーマに『殴られた』っていうお客さんもいたけど、結局お店に二人して戻ってきて最後はお互い納得していたということもあった」
それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。 「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
それに加え、早くに亡くした両親のことを思い出して涙にくれることもあったという。
「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」 渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「まだリョーマが小さいころに肝臓をやってしまったらしいけど、詳しくは聞いてないわね。お父さんとお母さんのことになるとボロボロ泣きながら話すの。私にとっては息子みたいだったし、事件に関してもリョーマがやったとはどうしても思えなくて……。こういった報道がある前からずっと心配していましたから。突然、パタッと店に来なくなったんで何度かLINEもしているの。6月28日に送ったときは『泊りで仕事来てるんで戻ったとき顔出します』って返事がきたんだけどね……」
渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという
渥美容疑者と店主のLINEのやりとり。周囲は渥美容疑者を心配していたという

アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
アルファードで物損事故を起こして廃車に こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。 「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
こんな「リョーマ」と野本さんの出会いは、駅での「ナンパ」だったようだ。再び渥美容疑者の義父が改めて取材に答えてくれた。
「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」 遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「今年の5月ごろに遼馬から、18歳の子とは瑞江駅(地下鉄都営新宿線)でナンパして知り合ったと聞きました。声をかけて話をして家まで送っていくことになって、そのときに『パンチパーマが好き』と言われたそうです。私の娘(Bさん)とは離婚するという話があって、娘も自分が子持ちで40代という年齢も考えて『遼馬はまだ若いし、私との間には子どももできない可能性もある』とずっと気にしていました。そういう事情があったので私もそのことを特に何か思ったということはありません。相手の18歳の子にしても、遼馬とは一時的な関係で、将来的には『もっといい人がいる』とすぐに気づいてくれると思っていました」
遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
遺体で発見された野本さん(本人SNSより) 渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
遺体で発見された野本さん(本人SNSより)
遺体で発見された野本さん(本人SNSより)

渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。 「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
渥美容疑者が「相続」した祖父の遺産についても、義父は詳しく知っていた。
「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」 渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「おじいちゃんが亡くなって、確か1000万円近い遺産を相続をしたはずです。ちょうど娘とも付き合いはじめの時期で、2人で大阪のU S Jに遊びに行ってファストパスを購入したり、高級ホテルに泊まったり、移動もタクシーをたくさん使ったりしたと聞いています。まあ、そんな感じで使い果たしてしまったんだと思います」
渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。 「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
渥美容疑者が先に逮捕された横領事件の詳細も義父はお見通しだったが、死体遺棄事件は寝耳に水だった。
「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」 渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「遼馬は当時乗っていたアルファードで物損事故を起こして廃車にしています。まだ寒い時期にガラスが曇って見えなくなって怖くなりハンドルを切ったのが原因です。それで付き合いのある中古車販売業者でまた車を購入しようとして、その間に借りていた代車を返さずに横領で捕まっています。今思えば代車は返さなかったんじゃなくて返せなかったんでしょう。その直後に捜査一課の刑事がウチを訪れて遼馬の行き先を聞かれたので、おかしいなとは思ったんですが」
渥美容疑者は筋トレが趣味で、LINEのアイコンでも自らの筋肉を披露していたという。 年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。 筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
年上女房にDVを繰り返した筋肉自慢の男と一回りも年下の野本さんの間に何があったのか。警視庁は調べを進めている。
筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた
筋トレが趣味だった渥美容疑者。LINEのアイコンでも筋肉を披露していた

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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