〈《18歳死体遺棄》「別れたけどしつこい元カノ」事件後にパンチパーマ容疑者が明かした18歳女性との関係「変な男に絡まれていた時に助けた」〉から続く
「渥美さんは逮捕される直前、ひっそりと暮らしていたなんてことは全くない。彼は私たちと毎日楽しくゲームしていました。その裏ではこんな恐ろしいことに手を染めていたなんて、本当に信じられません……」
【画像】「おもちゃ飽きた笑」「脳内お花畑すぎるんよな」ネットナンパを繰り返していたパンチパーマ容疑者・渥美遼馬(31)とケーム仲間のやりとり
渥美遼馬容疑者(31)のゲーム仲間が、事件の前後における渥美容疑者の言動を初めて明かした。その証言から浮かび上がるのは、逮捕の前日まで、身勝手すぎる振る舞いを重ねていた渥美容疑者の姿だった。
6月末ごろからゲームアプリ「PUBG」に没頭 山梨県小菅村の山中に野本結梨香さん(当時18)の死体を遺棄したとして、渥美容疑者が逮捕されたのは12月1日のことだ。「江戸川区の介護施設で働いていた野本さんは6月7日夜、家族との夕食後、バッグを持って外出。その直後に亡くなったとされています。渥美は中古車販売店で代車のワゴン車を借り、そのまま横領したことで11月21日に逮捕されていますが、車の後部座席には、野本さんのDNA型と一致する血痕が残されていた。店関係者の110番通報で警察から事情を聞かれた渥美は当初、血痕を『仲間との喧嘩でついたもの』と虚偽の説明をしていました」(社会部記者)亡くなった野本さん パンチパーマにジャージ姿で江戸川区内を闊歩し、スナック、居酒屋、キャバクラなどで飲み歩いていた渥美容疑者。しかし、常連だった店の店主も「7月に入ってから連絡が取れなくなった」と語り、近隣住民も姿を見かけることがなくなったという。 11月21日に逮捕されるまでの約5カ月に及ぶ空白期間。渥美容疑者は、一体何をしていたのか。 冒頭のゲーム仲間が語る。「渥美さんは6月末ごろからスマホのゲームアプリ『PUBG』に時間を費やしていました。共通の知人から紹介を受ける形で、8月21日にネット上で知り合い、一時期は毎日といえるほど彼と遊んできました。チャットやグループ通話をしながら仲間内でプレイする中で、彼の粗暴さを垣間見たように感じます」敵にムカつくと「死ね!こいつ!」「海沈めてやろうか」「PUBG」とは、バトルロイヤル形式のシューティングゲーム。ネット上で繋がった最大100人のプレイヤーが、フィールド内に落ちている銃火器などの装備品を集めながら、最後の1人になるまで戦う。日本では2018年にサービスが開始されて以来、ライトユーザーも簡単に操作できる手軽さで人気を博してきた。 ゲーム内での渥美容疑者のアカウント名は、「微笑のだるパパ」。彼は自身の犯した罪から逃避するかのように、ゲームに没頭していく。「過去の記録を見ると、7月からの2ヶ月は1日平均6時間半は遊んでいたようです。ずっとゲームしてないとこんな時間にはならない。腕前的には中の上くらいですが、仲間同士でグループ通話をしながらのプレイ中はよく敵にムカついて『死ね! こいつ!』とか『海沈めてやろうか』などと暴言を吐いていました」(同前) いまとなっては背筋が寒くなる発言だが、このゲーム仲間が渥美容疑者について気になったのは、その女癖の悪さだった。「彼は仲間内では無類の女好きで知られていました。ゲーム内でモテると豪語していて、自分が既婚者であることを隠し、気になった女の子のプレイヤーにDMなどで声をかけていくんです。とにかく若い子好きで、ある時なぜ年下が好きかと聞いたら、『俺、年上は嫌いで、若い子は言うことを聞くし、従わせやすいから』と言っていました」(同前) ある時、渥美容疑者が仲間に相談を持ちかけてきた。ゲーム内で知り合った女性との関係について悩んでいたというが、その言動を見ると、「いい加減キモすぎてグッバイした」「おもちゃ飽きた笑」 などと見下した様子が窺える。前出のゲーム仲間が補足する。ネットナンパを繰り返し、16歳の女子高生と…「口では『女性からストーカーされている』などと困った感じを匂わすんですが、実際はその女の子とも頻繁に連絡を取り合ったり、一緒に遊んでいました。野本さんのことも『元カノだけど、相手が自分のことをまだ好きでしつこいから仕方なく一緒にいる』と当人は言っているものの、本当のところは逆だったんだろうなと」(同前) 事件後もそうした“ネットナンパ”を繰り返した渥美容疑者がついに親密な関係になったのは、なんと16歳の女子高生だったという。「9月半ばからゲーム内でパートナー(恋人)となり、リアルで会うことはなかったものの、実際に連絡も頻繁に取り合っていた。周囲からは『16歳と付き合うとかやめときなよ』と冷やかし半分で言われていました。頼り甲斐を見せたいのか、とにかくキャラクターのコスチュームが当たる有料のガチャ券を大量にプレゼントしていました。自分の分も含めたら20万円以上は課金しているはずです。ただ、彼は以前『自分は反社との繋がりがあって、過去に悪さもしたからクレジットカードを作れない』と言っていた。それが事実だとすると、もしかしたら野本さんのカードを使って課金していたのかもしれません。お揃いのコスチュームにしたり、2人で遊んでいる様子をゲームのタイムラインに載せてカップルアピールをしていました」(同前) さらに、このゲーム仲間は、渥美容疑者が野本さんのスマホでウーバーイーツを利用していたとする報道について、このように指摘する。「これは野本さんが生存していると思わせるためでなく、単純に自分がお腹が空いたからウーバーイーツを使っていたんです。8月はほぼ毎日、玄関のチャイムが鳴って食べ物を取りに行っていた。お金がないというのになんでそんな頻繁に使えるんだろうと仲間同士で首を傾げていました」 オンライン上で“理想郷”を手に入れつつあった渥美容疑者。だが、捜査の手は渥美のもとに伸びてきていた。10月に入ると、渥美はゲーム中にこんなことを嘯くようになる。「俺はがんだから、もうすぐ死ぬかもしれない」「俺はがんだから、もうすぐ死ぬかもしれない。俺が連絡取れなくなったら、がんで死んだと思ってほしい」 前出のゲーム仲間がため息をつく。「自分にいよいよ捜査の手が迫っていることを察知したのでしょう。来年1月に予定していたオフ会も病状が悪化したからと、渥美さんだけキャンセルしていました。予定当時は信じるしかありませんでしたが、嘘に決まっています。今となっては呆れるほかありません」 そして11月に入ると、ついに連絡がつかなくなったという。「ただ、ゲームには必ずログインしていたんです。確認できる範囲では、11月21日に逮捕される前日の19時ごろまで、ゲーム内の恋人の女子高生と遊んでいたみたいです。23日には渥美さんがその子の地元まで行って初めて会う約束もしていて、直前まで話をしていた。 その際は特段変わった様子もありませんでしたが、結局、彼が捕まったので当日ドタキャンのようになった。ただもし会ってしまっていたら、彼女も野本さんと同じような目に遭っていたのではないかと……。その女子高生も今回の事件を知り、大きなショックを受けたようで、私達とも連絡が取れなくなった。本当に恐ろしいです」(同前) 約5カ月にわたる渥美容疑者の空白を埋めていたのは、まぎれもなくゲームだった。しかし、そんな逃避も虚しく、凶悪な犯罪が白日のもとに晒された。おぞましい犯行の内幕は、これから明かされる。◆◆◆ 今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
山梨県小菅村の山中に野本結梨香さん(当時18)の死体を遺棄したとして、渥美容疑者が逮捕されたのは12月1日のことだ。
「江戸川区の介護施設で働いていた野本さんは6月7日夜、家族との夕食後、バッグを持って外出。その直後に亡くなったとされています。渥美は中古車販売店で代車のワゴン車を借り、そのまま横領したことで11月21日に逮捕されていますが、車の後部座席には、野本さんのDNA型と一致する血痕が残されていた。店関係者の110番通報で警察から事情を聞かれた渥美は当初、血痕を『仲間との喧嘩でついたもの』と虚偽の説明をしていました」(社会部記者)
亡くなった野本さん
パンチパーマにジャージ姿で江戸川区内を闊歩し、スナック、居酒屋、キャバクラなどで飲み歩いていた渥美容疑者。しかし、常連だった店の店主も「7月に入ってから連絡が取れなくなった」と語り、近隣住民も姿を見かけることがなくなったという。
11月21日に逮捕されるまでの約5カ月に及ぶ空白期間。渥美容疑者は、一体何をしていたのか。
冒頭のゲーム仲間が語る。
「渥美さんは6月末ごろからスマホのゲームアプリ『PUBG』に時間を費やしていました。共通の知人から紹介を受ける形で、8月21日にネット上で知り合い、一時期は毎日といえるほど彼と遊んできました。チャットやグループ通話をしながら仲間内でプレイする中で、彼の粗暴さを垣間見たように感じます」
「PUBG」とは、バトルロイヤル形式のシューティングゲーム。ネット上で繋がった最大100人のプレイヤーが、フィールド内に落ちている銃火器などの装備品を集めながら、最後の1人になるまで戦う。日本では2018年にサービスが開始されて以来、ライトユーザーも簡単に操作できる手軽さで人気を博してきた。
ゲーム内での渥美容疑者のアカウント名は、「微笑のだるパパ」。彼は自身の犯した罪から逃避するかのように、ゲームに没頭していく。
「過去の記録を見ると、7月からの2ヶ月は1日平均6時間半は遊んでいたようです。ずっとゲームしてないとこんな時間にはならない。腕前的には中の上くらいですが、仲間同士でグループ通話をしながらのプレイ中はよく敵にムカついて『死ね! こいつ!』とか『海沈めてやろうか』などと暴言を吐いていました」(同前) いまとなっては背筋が寒くなる発言だが、このゲーム仲間が渥美容疑者について気になったのは、その女癖の悪さだった。「彼は仲間内では無類の女好きで知られていました。ゲーム内でモテると豪語していて、自分が既婚者であることを隠し、気になった女の子のプレイヤーにDMなどで声をかけていくんです。とにかく若い子好きで、ある時なぜ年下が好きかと聞いたら、『俺、年上は嫌いで、若い子は言うことを聞くし、従わせやすいから』と言っていました」(同前) ある時、渥美容疑者が仲間に相談を持ちかけてきた。ゲーム内で知り合った女性との関係について悩んでいたというが、その言動を見ると、「いい加減キモすぎてグッバイした」「おもちゃ飽きた笑」 などと見下した様子が窺える。前出のゲーム仲間が補足する。ネットナンパを繰り返し、16歳の女子高生と…「口では『女性からストーカーされている』などと困った感じを匂わすんですが、実際はその女の子とも頻繁に連絡を取り合ったり、一緒に遊んでいました。野本さんのことも『元カノだけど、相手が自分のことをまだ好きでしつこいから仕方なく一緒にいる』と当人は言っているものの、本当のところは逆だったんだろうなと」(同前) 事件後もそうした“ネットナンパ”を繰り返した渥美容疑者がついに親密な関係になったのは、なんと16歳の女子高生だったという。「9月半ばからゲーム内でパートナー(恋人)となり、リアルで会うことはなかったものの、実際に連絡も頻繁に取り合っていた。周囲からは『16歳と付き合うとかやめときなよ』と冷やかし半分で言われていました。頼り甲斐を見せたいのか、とにかくキャラクターのコスチュームが当たる有料のガチャ券を大量にプレゼントしていました。自分の分も含めたら20万円以上は課金しているはずです。ただ、彼は以前『自分は反社との繋がりがあって、過去に悪さもしたからクレジットカードを作れない』と言っていた。それが事実だとすると、もしかしたら野本さんのカードを使って課金していたのかもしれません。お揃いのコスチュームにしたり、2人で遊んでいる様子をゲームのタイムラインに載せてカップルアピールをしていました」(同前) さらに、このゲーム仲間は、渥美容疑者が野本さんのスマホでウーバーイーツを利用していたとする報道について、このように指摘する。「これは野本さんが生存していると思わせるためでなく、単純に自分がお腹が空いたからウーバーイーツを使っていたんです。8月はほぼ毎日、玄関のチャイムが鳴って食べ物を取りに行っていた。お金がないというのになんでそんな頻繁に使えるんだろうと仲間同士で首を傾げていました」 オンライン上で“理想郷”を手に入れつつあった渥美容疑者。だが、捜査の手は渥美のもとに伸びてきていた。10月に入ると、渥美はゲーム中にこんなことを嘯くようになる。「俺はがんだから、もうすぐ死ぬかもしれない」「俺はがんだから、もうすぐ死ぬかもしれない。俺が連絡取れなくなったら、がんで死んだと思ってほしい」 前出のゲーム仲間がため息をつく。「自分にいよいよ捜査の手が迫っていることを察知したのでしょう。来年1月に予定していたオフ会も病状が悪化したからと、渥美さんだけキャンセルしていました。予定当時は信じるしかありませんでしたが、嘘に決まっています。今となっては呆れるほかありません」 そして11月に入ると、ついに連絡がつかなくなったという。「ただ、ゲームには必ずログインしていたんです。確認できる範囲では、11月21日に逮捕される前日の19時ごろまで、ゲーム内の恋人の女子高生と遊んでいたみたいです。23日には渥美さんがその子の地元まで行って初めて会う約束もしていて、直前まで話をしていた。 その際は特段変わった様子もありませんでしたが、結局、彼が捕まったので当日ドタキャンのようになった。ただもし会ってしまっていたら、彼女も野本さんと同じような目に遭っていたのではないかと……。その女子高生も今回の事件を知り、大きなショックを受けたようで、私達とも連絡が取れなくなった。本当に恐ろしいです」(同前) 約5カ月にわたる渥美容疑者の空白を埋めていたのは、まぎれもなくゲームだった。しかし、そんな逃避も虚しく、凶悪な犯罪が白日のもとに晒された。おぞましい犯行の内幕は、これから明かされる。◆◆◆ 今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
「過去の記録を見ると、7月からの2ヶ月は1日平均6時間半は遊んでいたようです。ずっとゲームしてないとこんな時間にはならない。腕前的には中の上くらいですが、仲間同士でグループ通話をしながらのプレイ中はよく敵にムカついて『死ね! こいつ!』とか『海沈めてやろうか』などと暴言を吐いていました」(同前)
いまとなっては背筋が寒くなる発言だが、このゲーム仲間が渥美容疑者について気になったのは、その女癖の悪さだった。
「彼は仲間内では無類の女好きで知られていました。ゲーム内でモテると豪語していて、自分が既婚者であることを隠し、気になった女の子のプレイヤーにDMなどで声をかけていくんです。とにかく若い子好きで、ある時なぜ年下が好きかと聞いたら、『俺、年上は嫌いで、若い子は言うことを聞くし、従わせやすいから』と言っていました」(同前)
ある時、渥美容疑者が仲間に相談を持ちかけてきた。ゲーム内で知り合った女性との関係について悩んでいたというが、その言動を見ると、「いい加減キモすぎてグッバイした」「おもちゃ飽きた笑」 などと見下した様子が窺える。前出のゲーム仲間が補足する。ネットナンパを繰り返し、16歳の女子高生と…「口では『女性からストーカーされている』などと困った感じを匂わすんですが、実際はその女の子とも頻繁に連絡を取り合ったり、一緒に遊んでいました。野本さんのことも『元カノだけど、相手が自分のことをまだ好きでしつこいから仕方なく一緒にいる』と当人は言っているものの、本当のところは逆だったんだろうなと」(同前) 事件後もそうした“ネットナンパ”を繰り返した渥美容疑者がついに親密な関係になったのは、なんと16歳の女子高生だったという。「9月半ばからゲーム内でパートナー(恋人)となり、リアルで会うことはなかったものの、実際に連絡も頻繁に取り合っていた。周囲からは『16歳と付き合うとかやめときなよ』と冷やかし半分で言われていました。頼り甲斐を見せたいのか、とにかくキャラクターのコスチュームが当たる有料のガチャ券を大量にプレゼントしていました。自分の分も含めたら20万円以上は課金しているはずです。ただ、彼は以前『自分は反社との繋がりがあって、過去に悪さもしたからクレジットカードを作れない』と言っていた。それが事実だとすると、もしかしたら野本さんのカードを使って課金していたのかもしれません。お揃いのコスチュームにしたり、2人で遊んでいる様子をゲームのタイムラインに載せてカップルアピールをしていました」(同前) さらに、このゲーム仲間は、渥美容疑者が野本さんのスマホでウーバーイーツを利用していたとする報道について、このように指摘する。「これは野本さんが生存していると思わせるためでなく、単純に自分がお腹が空いたからウーバーイーツを使っていたんです。8月はほぼ毎日、玄関のチャイムが鳴って食べ物を取りに行っていた。お金がないというのになんでそんな頻繁に使えるんだろうと仲間同士で首を傾げていました」 オンライン上で“理想郷”を手に入れつつあった渥美容疑者。だが、捜査の手は渥美のもとに伸びてきていた。10月に入ると、渥美はゲーム中にこんなことを嘯くようになる。「俺はがんだから、もうすぐ死ぬかもしれない」「俺はがんだから、もうすぐ死ぬかもしれない。俺が連絡取れなくなったら、がんで死んだと思ってほしい」 前出のゲーム仲間がため息をつく。「自分にいよいよ捜査の手が迫っていることを察知したのでしょう。来年1月に予定していたオフ会も病状が悪化したからと、渥美さんだけキャンセルしていました。予定当時は信じるしかありませんでしたが、嘘に決まっています。今となっては呆れるほかありません」 そして11月に入ると、ついに連絡がつかなくなったという。「ただ、ゲームには必ずログインしていたんです。確認できる範囲では、11月21日に逮捕される前日の19時ごろまで、ゲーム内の恋人の女子高生と遊んでいたみたいです。23日には渥美さんがその子の地元まで行って初めて会う約束もしていて、直前まで話をしていた。 その際は特段変わった様子もありませんでしたが、結局、彼が捕まったので当日ドタキャンのようになった。ただもし会ってしまっていたら、彼女も野本さんと同じような目に遭っていたのではないかと……。その女子高生も今回の事件を知り、大きなショックを受けたようで、私達とも連絡が取れなくなった。本当に恐ろしいです」(同前) 約5カ月にわたる渥美容疑者の空白を埋めていたのは、まぎれもなくゲームだった。しかし、そんな逃避も虚しく、凶悪な犯罪が白日のもとに晒された。おぞましい犯行の内幕は、これから明かされる。◆◆◆ 今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
ある時、渥美容疑者が仲間に相談を持ちかけてきた。ゲーム内で知り合った女性との関係について悩んでいたというが、その言動を見ると、
「いい加減キモすぎてグッバイした」
「おもちゃ飽きた笑」
などと見下した様子が窺える。前出のゲーム仲間が補足する。
「口では『女性からストーカーされている』などと困った感じを匂わすんですが、実際はその女の子とも頻繁に連絡を取り合ったり、一緒に遊んでいました。野本さんのことも『元カノだけど、相手が自分のことをまだ好きでしつこいから仕方なく一緒にいる』と当人は言っているものの、本当のところは逆だったんだろうなと」(同前)
事件後もそうした“ネットナンパ”を繰り返した渥美容疑者がついに親密な関係になったのは、なんと16歳の女子高生だったという。「9月半ばからゲーム内でパートナー(恋人)となり、リアルで会うことはなかったものの、実際に連絡も頻繁に取り合っていた。周囲からは『16歳と付き合うとかやめときなよ』と冷やかし半分で言われていました。頼り甲斐を見せたいのか、とにかくキャラクターのコスチュームが当たる有料のガチャ券を大量にプレゼントしていました。自分の分も含めたら20万円以上は課金しているはずです。ただ、彼は以前『自分は反社との繋がりがあって、過去に悪さもしたからクレジットカードを作れない』と言っていた。それが事実だとすると、もしかしたら野本さんのカードを使って課金していたのかもしれません。お揃いのコスチュームにしたり、2人で遊んでいる様子をゲームのタイムラインに載せてカップルアピールをしていました」(同前) さらに、このゲーム仲間は、渥美容疑者が野本さんのスマホでウーバーイーツを利用していたとする報道について、このように指摘する。「これは野本さんが生存していると思わせるためでなく、単純に自分がお腹が空いたからウーバーイーツを使っていたんです。8月はほぼ毎日、玄関のチャイムが鳴って食べ物を取りに行っていた。お金がないというのになんでそんな頻繁に使えるんだろうと仲間同士で首を傾げていました」 オンライン上で“理想郷”を手に入れつつあった渥美容疑者。だが、捜査の手は渥美のもとに伸びてきていた。10月に入ると、渥美はゲーム中にこんなことを嘯くようになる。「俺はがんだから、もうすぐ死ぬかもしれない」「俺はがんだから、もうすぐ死ぬかもしれない。俺が連絡取れなくなったら、がんで死んだと思ってほしい」 前出のゲーム仲間がため息をつく。「自分にいよいよ捜査の手が迫っていることを察知したのでしょう。来年1月に予定していたオフ会も病状が悪化したからと、渥美さんだけキャンセルしていました。予定当時は信じるしかありませんでしたが、嘘に決まっています。今となっては呆れるほかありません」 そして11月に入ると、ついに連絡がつかなくなったという。「ただ、ゲームには必ずログインしていたんです。確認できる範囲では、11月21日に逮捕される前日の19時ごろまで、ゲーム内の恋人の女子高生と遊んでいたみたいです。23日には渥美さんがその子の地元まで行って初めて会う約束もしていて、直前まで話をしていた。 その際は特段変わった様子もありませんでしたが、結局、彼が捕まったので当日ドタキャンのようになった。ただもし会ってしまっていたら、彼女も野本さんと同じような目に遭っていたのではないかと……。その女子高生も今回の事件を知り、大きなショックを受けたようで、私達とも連絡が取れなくなった。本当に恐ろしいです」(同前) 約5カ月にわたる渥美容疑者の空白を埋めていたのは、まぎれもなくゲームだった。しかし、そんな逃避も虚しく、凶悪な犯罪が白日のもとに晒された。おぞましい犯行の内幕は、これから明かされる。◆◆◆ 今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
事件後もそうした“ネットナンパ”を繰り返した渥美容疑者がついに親密な関係になったのは、なんと16歳の女子高生だったという。
「9月半ばからゲーム内でパートナー(恋人)となり、リアルで会うことはなかったものの、実際に連絡も頻繁に取り合っていた。周囲からは『16歳と付き合うとかやめときなよ』と冷やかし半分で言われていました。頼り甲斐を見せたいのか、とにかくキャラクターのコスチュームが当たる有料のガチャ券を大量にプレゼントしていました。自分の分も含めたら20万円以上は課金しているはずです。ただ、彼は以前『自分は反社との繋がりがあって、過去に悪さもしたからクレジットカードを作れない』と言っていた。それが事実だとすると、もしかしたら野本さんのカードを使って課金していたのかもしれません。お揃いのコスチュームにしたり、2人で遊んでいる様子をゲームのタイムラインに載せてカップルアピールをしていました」(同前)
さらに、このゲーム仲間は、渥美容疑者が野本さんのスマホでウーバーイーツを利用していたとする報道について、このように指摘する。「これは野本さんが生存していると思わせるためでなく、単純に自分がお腹が空いたからウーバーイーツを使っていたんです。8月はほぼ毎日、玄関のチャイムが鳴って食べ物を取りに行っていた。お金がないというのになんでそんな頻繁に使えるんだろうと仲間同士で首を傾げていました」 オンライン上で“理想郷”を手に入れつつあった渥美容疑者。だが、捜査の手は渥美のもとに伸びてきていた。10月に入ると、渥美はゲーム中にこんなことを嘯くようになる。「俺はがんだから、もうすぐ死ぬかもしれない」「俺はがんだから、もうすぐ死ぬかもしれない。俺が連絡取れなくなったら、がんで死んだと思ってほしい」 前出のゲーム仲間がため息をつく。「自分にいよいよ捜査の手が迫っていることを察知したのでしょう。来年1月に予定していたオフ会も病状が悪化したからと、渥美さんだけキャンセルしていました。予定当時は信じるしかありませんでしたが、嘘に決まっています。今となっては呆れるほかありません」 そして11月に入ると、ついに連絡がつかなくなったという。「ただ、ゲームには必ずログインしていたんです。確認できる範囲では、11月21日に逮捕される前日の19時ごろまで、ゲーム内の恋人の女子高生と遊んでいたみたいです。23日には渥美さんがその子の地元まで行って初めて会う約束もしていて、直前まで話をしていた。 その際は特段変わった様子もありませんでしたが、結局、彼が捕まったので当日ドタキャンのようになった。ただもし会ってしまっていたら、彼女も野本さんと同じような目に遭っていたのではないかと……。その女子高生も今回の事件を知り、大きなショックを受けたようで、私達とも連絡が取れなくなった。本当に恐ろしいです」(同前) 約5カ月にわたる渥美容疑者の空白を埋めていたのは、まぎれもなくゲームだった。しかし、そんな逃避も虚しく、凶悪な犯罪が白日のもとに晒された。おぞましい犯行の内幕は、これから明かされる。◆◆◆ 今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
さらに、このゲーム仲間は、渥美容疑者が野本さんのスマホでウーバーイーツを利用していたとする報道について、このように指摘する。
「これは野本さんが生存していると思わせるためでなく、単純に自分がお腹が空いたからウーバーイーツを使っていたんです。8月はほぼ毎日、玄関のチャイムが鳴って食べ物を取りに行っていた。お金がないというのになんでそんな頻繁に使えるんだろうと仲間同士で首を傾げていました」
オンライン上で“理想郷”を手に入れつつあった渥美容疑者。だが、捜査の手は渥美のもとに伸びてきていた。10月に入ると、渥美はゲーム中にこんなことを嘯くようになる。
「俺はがんだから、もうすぐ死ぬかもしれない。俺が連絡取れなくなったら、がんで死んだと思ってほしい」
前出のゲーム仲間がため息をつく。
「自分にいよいよ捜査の手が迫っていることを察知したのでしょう。来年1月に予定していたオフ会も病状が悪化したからと、渥美さんだけキャンセルしていました。予定当時は信じるしかありませんでしたが、嘘に決まっています。今となっては呆れるほかありません」
そして11月に入ると、ついに連絡がつかなくなったという。「ただ、ゲームには必ずログインしていたんです。確認できる範囲では、11月21日に逮捕される前日の19時ごろまで、ゲーム内の恋人の女子高生と遊んでいたみたいです。23日には渥美さんがその子の地元まで行って初めて会う約束もしていて、直前まで話をしていた。 その際は特段変わった様子もありませんでしたが、結局、彼が捕まったので当日ドタキャンのようになった。ただもし会ってしまっていたら、彼女も野本さんと同じような目に遭っていたのではないかと……。その女子高生も今回の事件を知り、大きなショックを受けたようで、私達とも連絡が取れなくなった。本当に恐ろしいです」(同前) 約5カ月にわたる渥美容疑者の空白を埋めていたのは、まぎれもなくゲームだった。しかし、そんな逃避も虚しく、凶悪な犯罪が白日のもとに晒された。おぞましい犯行の内幕は、これから明かされる。◆◆◆ 今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
そして11月に入ると、ついに連絡がつかなくなったという。
「ただ、ゲームには必ずログインしていたんです。確認できる範囲では、11月21日に逮捕される前日の19時ごろまで、ゲーム内の恋人の女子高生と遊んでいたみたいです。23日には渥美さんがその子の地元まで行って初めて会う約束もしていて、直前まで話をしていた。
その際は特段変わった様子もありませんでしたが、結局、彼が捕まったので当日ドタキャンのようになった。ただもし会ってしまっていたら、彼女も野本さんと同じような目に遭っていたのではないかと……。その女子高生も今回の事件を知り、大きなショックを受けたようで、私達とも連絡が取れなくなった。本当に恐ろしいです」(同前) 約5カ月にわたる渥美容疑者の空白を埋めていたのは、まぎれもなくゲームだった。しかし、そんな逃避も虚しく、凶悪な犯罪が白日のもとに晒された。おぞましい犯行の内幕は、これから明かされる。◆◆◆ 今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
その際は特段変わった様子もありませんでしたが、結局、彼が捕まったので当日ドタキャンのようになった。ただもし会ってしまっていたら、彼女も野本さんと同じような目に遭っていたのではないかと……。その女子高生も今回の事件を知り、大きなショックを受けたようで、私達とも連絡が取れなくなった。本当に恐ろしいです」(同前)
約5カ月にわたる渥美容疑者の空白を埋めていたのは、まぎれもなくゲームだった。しかし、そんな逃避も虚しく、凶悪な犯罪が白日のもとに晒された。おぞましい犯行の内幕は、これから明かされる。
◆◆◆
今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。
文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks
(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)