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日本列島を本格的な寒波が襲うなか、「寒すぎる」話題が注目を集めている。それは、12月4日にYahoo! ニュースで配信された「校則でダウンコートが禁止なのはなぜ? 困り果てた高校生、寒がりながら登校」という「高校生新聞オンライン」の記事だ。
記事を書いた高校生記者の校則は「コートは紺か黒のダッフルコートまたはPコートのみ」で、ダウンコートやベンチコートの着用は禁止。その理由は「制服に合わないから」とのこと。ダッフルコートやPコートは重いうえに、ダウンよりは防寒性に劣る。しかし、通学用のカバンが重く、さらに重いコートを着たくはないので、寒い冬でもがまんして、制服のみで登校しているという。
この高校生記者は《正直言って、暖かくて軽いダウンコートが着たいです。「生徒の健康より見た目かよ……」。冬の朝はそんなことを思いながら登校しています》と、思いを吐露している。
この記事に対し、12月5日時点で5000を超えるコメントが付いている。そのコメントは
《学校の校則も時代の進化を見据えて、よりよく変化させていくべきだ。先生や学校は、健全育成を考慮していると思われるが、今の時代に常識はずれの校則の見直しが必要ではないだろうか》
《ダッフルやPコート縛りはダウンが高かった頃の名残ですよね。いまは逆に高いと思います。似合う似合わないは論外で、アウターは快適なものを華美にならない程度ならどんなものでも可能、と柔軟に対応していくべきだと思います》
と、校則を変えるべきだという意見が大半を占めている。なかには
《コートの色も紺か黒って、冬場は日が暮れるのが早く車からの視認性が悪い。生徒の安全性考えるなら、派手ではない明るい色を着て貰った方が車を運転する身としては助かる》
といった、安全面を考慮する意見もある。
この話題はSNSでも盛り上がりを見せており
《今時こんな人権を無視したブラックな高校ってあるんだ。生徒の健康よりも体裁が大事って事か》
と驚く声が多数ある。また、「謎校則」も続々あげられており
《うちの娘の中学はコートすら禁止 学校指定の薄いウインドブレーカーのみ 先生はぬくぬくと分厚いコート着てるそうな 皆、めちゃくちゃ寒そうに登校してて可哀想…》
《コート着れるだけマシかと。長男校はコートもその他防寒具全て禁止。手袋、マフラー、イヤマフ全てダメ》
などの声が。作家の乙武洋匡氏はこの件に関し、自身のX(旧Twitter)で
《ルールとは、原則として誰かと誰かの権利が衝突しないために定めるものだと理解しています。コートの種類や髪の毛や靴下の色は、誰の権利を侵害するのでしょうか》
と、疑問を呈している。