愛媛県新居浜市で2021年、職場の元同僚だった岩田健一さん=当時(51)=とその両親の計3人を殺害したとして、殺人罪に問われた無職河野智被告(56)の裁判員裁判初公判が6日、松山地裁(渡辺一昭裁判長)で開かれ、河野被告は「(間違い)ありません」と起訴内容を認めた。弁護側は「被告は心神喪失状態だった」と指摘、無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で「被告は、健一さんなどから電磁波攻撃を受けていたと思い込むなど妄想型統合失調症を罹患して心神耗弱状態だったが、責任能力を完全には失っていなかった」とした。
公判では被告の刑事責任能力の有無や程度が争点となる見通し。