弁護士の八代英輝氏(59)が6日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。東京都新宿区の路上で、運転するタクシーでハト1羽をひいて殺したとして、警視庁新宿署が5日までに鳥獣保護法違反の疑いで、東京都中野区のタクシー運転手の男(50)を逮捕したことに言及した。
男は容疑を認めており「道路は人間のもので避けるのはハトの方だ」と供述している。逮捕容疑は11月13日、新宿区西新宿1丁目の路上で、カワラバト1羽をひいて殺した疑い。
署によると、男は、停止線の先頭で信号待ちをしていた際、青信号に変わって急発進し、前方の直線道路上にいた数羽のハトに突っ込んだという。当時客は乗せていなかった。近くにいた通行人の女性が急発進するアクセル音を聞いて気付き、110番した。女性がタクシーを追いかけて容疑者に「ハトひきましたよね」と声をかけた際も「避けるのはハトの方だ」と話し、走り去ったという。周辺の防犯カメラやタクシーのドライブレコーダーの映像に当時の様子が写っていた。
八代氏は「動物愛護法もそうなんですけれども、懲役刑もありますし、意図せずに飛び出してきた鳥をはねてしまうなどの場合はやむを得ないかも知れませんけれども、目先に鳥がいたらよけてあげるとか、止まってあげるのが普通の対応。意図的に加速して殺そうというのは非常に悪質であると。こういう街中での事案での逮捕って実は非常に珍しいんですけれども、鳥獣は、猟の禁止の鳥獣と獲ってしまって罰金になるケースがほとんどなんですけど、今回のこれは悪質だと判断ですね」と自身の見解を話した。