宿泊予約サイトで虚偽の予約を繰り返したとして、私電磁的記録不正作出・同供用罪に問われた女(55)と息子(34)の両被告に対し、京都地裁は13日、いずれも懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡した。
検察側は女に懲役2年6月、息子に懲役2年を求刑していた。安永武央裁判長は「サイトの信頼を害する行為で悪質だ」と述べた。
判決によると、2人は2019年8~11月、宿泊するつもりがないのに、予約サイトで104人の名義を使って101の宿泊施設に予約を入れた。2人は予約特典のポイントを利用し、京都や大阪のホテルを転々としながら暮らしていた。
弁護側は公判で、違法な取り調べなどを訴え無罪を主張していたが、安永裁判長は「取り調べは違法ではない」と退けた。