厚生労働省の専門部会は、第一三共が開発した新型コロナワクチンについて、国内で承認することを認めました。今後、正式に承認されれば、国内の製薬会社が開発したワクチンが初めて使用されることになります。
第一三共が開発したのは、ファイザーなどと同じ「メッセンジャーRNA」と呼ばれるタイプのワクチンで、オミクロン株の一種である「XBB.1.5」系統に対応しています。
このワクチンについて、厚労省の専門部会はきょう、国内で承認することを認めました。
厚労省はすでに140万回分を購入することを第一三共と合意していて、今後、正式に承認されれば国内の製薬会社が開発したワクチンが初めて使われることになります。
来月4日以降、自治体に順次配送し、12歳以上の追加接種として使えるようになる見通しです。
また、専門部会ではMeijiSeikaファルマが申請した「レプリコンワクチン」と呼ばれる新しいタイプのコロナワクチンについても、国内での承認を認めました。
このワクチンには中国・武漢などで流行した従来型のウイルスに対応する成分が含まれています。
「レプリコンワクチン」は接種後にメッセンジャーRNAが細胞内で複製されるため、少ない接種量で効果が持続することが期待されています。