ペットショップ「ペッツファースト」で小型犬を見ていたところ、現在はペット不可のマンションに住んでいると伝えたにもかかわらず、「バレない」などとして購入を勧められたという旨のX(旧ツイッター)の投稿が話題となった。「自分も同じような対応をされた」との声が複数寄せられている。
運営するペッツファースト(東京都目黒区)はJ-CASTニュースの取材に「弊社対応スタッフの特定をすることができませんでした」とした上で「頂いたご意見を参考に社内調査と再発防止対策を徹底いたします」と回答した。
発端となった投稿は、東京都内のある店舗での出来事だとしているが、別の店舗でも同様の対応をされたという声がXで上がっている。
あるXユーザーはJ-CASTニュースの取材に対し、1年から1年半ほど前に東京都と埼玉県内の店舗を訪れたと話す。店頭で犬を眺めていたところ、店員から「(犬を)抱いてみますか?」と声をかけられた。犬を抱くと営業トークが始まり、「ウチが賃貸で飼えない」旨を伝えると、「こっそり飼ってる家もある」「スタッフでもそういう人はいる」「案外バレない」などと言われたという。「断ったとしても、態度が悪くなる様なことはなかったですが営業トークとしてはどうなのかな…と感じました」とコメントした。
2018年と2020年頃に都内の2店舗を訪れたという別のXユーザーにも話を聞いた。
「どちらも夫と2人で猫を見ていた所、抱っこしてみませんかと声をかけられるも遠慮しました。しかし猫を部屋から出して、良かったら…と消毒を促されました。
その当時はペット不可の物件に住んでおりペット可に引っ越すか悩んでいる最中でした。ペットを飼えない旨を伝えると『猫はケージに入れておけば大丈夫』、『犬のように吠えず静かなのでバレない』、と言われました。『今日は出掛けてきて、ついでに覗いただけなので購入するつもりで来ていない』というと、『お金が心配ならペットローンがありますよ』と勧められました。『たまたま入った店で、この子に会えたのは奇跡だし、これからずっと一緒に暮らせるならローンも大した額じゃなくないですか』的な…(苦笑)
ペット不可で勧めてくる時点でヤバいし引いてしまって飼える環境になったら来ますと言って去りました」
2016年頃に埼玉県内の店舗で働いていたというXユーザーは、J-CASTニュースの取材に対し「シチュエーション練習」の時間があったとする。
Xユーザーは「思い出す限りこのような感じでした」とし、ペット不可物件に住んでいると言われた際の対応として指導された内容の詳細を、次のように説明した。
他にも様々なシチュエーションを想定した指導があったとし、指導された接客をしているかどうか、マネージャーに監視されていたという。
ペッツファーストはJ-CASTニュースの取材に対し「この度のX上への投稿につきましては、残念ながら弊社対応スタッフの特定をすることができませんでした」とし、次のようにコメントした。
発端の投稿以外の店舗での対応や店員への接客指導についても「弊社対応スタッフの特定をすることができませんでした」とした。
接客対応については、「『こっそり飼ってる家もある』『ケージに入れておけばばれない』などについては、弊社理念に反する不適切なご説明であると考えますので、引き続き社内調査と再発防止策を徹底いたします」とコメント。店員への接客指導については次のように説明した。