日大の林真理子理事長が窮地に立たされている。
日大・林理事長vs澤田副学長 罵り合いを続け「場外乱闘」の醜悪さ、一番の被害者は学生 先月31日の第三者委員会による会見では「引導」こそ渡されなかったものの、委員たちからは理事長としての「資質」を問う声が相次いだ。アメフト部の違法薬物事件の責任問題を巡り、沢田康広副学長との確執がこのまま続くようなら、「日大は再生できない」(綿引万里子委員長)とダメ出しされてしまった。「身内」である幹部教職員からも、批判の声が上がっている。

「林理事長の『スポーツには遠慮があった』という言葉を聞いた時、『この人は本気で改革をする気がなかったんだ』と愕然としました。作家という言葉をなりわいにする仕事をしながら、言葉の重みがまったく分かっていない。『古い体質を変えたい』と言っていたのに、それくらいにしか思っていないんだと、ショックでした」(幹部職員) 職員が指摘した発言は8月8日、2時間に及ぶ記者会見の終盤に飛び出した。「どこに問題があったのか?」と聞かれた林理事長は「スポーツには遠慮があった。組織が分からないし、昔からいる監督、コーチもよく知りませんし、グラウンドに行く機会もない。そういうことは教学に任せるべきだと思っていた。一番重たい問題を抱えていたのは、スポーツの分野だったと皆さまの質問から認識した」と、答えたのだ。ほったらかしにしたツケが重大な事態を招く「タックル問題」で世間を騒がせたアメフト部や、田中英寿元理事長が総監督を兼任していた相撲部など、田中元理事長の影響力があった競技スポーツには深く関わろうとせず、記者からの質問ではじめて「元凶」と気づいたことに教職員たちは落胆したという。実際、その認識の甘さにより、アメフト部内で薬物使用が蔓延し、部の指導者がそれを隠蔽するという重大な事態を招いた。「確かに田中派をパージし、元理事長に対する訴訟を起こすなど、林理事長に対する一定の評価はあります。一方、田中元理事長時代から運動部はアンタッチャブルというか、部だけで問題を解決する悪しき体質がはびこっていた。そこにメスを入れなかったことが残念でならない」(大学関係者) そんな中、林理事長は先月、理事長室で全身プラダの服を着て「理事長のコーディネートです」と語りかける動画をユーチューブに投稿した。「教職員たちは驚いていましたよ。私学助成金の交付がどうなるかという時に、『そんなことをしている場合なのだろうか』と懸念する職員もいました。学生はじめ、日大出身者は肩身の狭い思いをしています」(大学関係者) 第三者委員会の報告を受け、執行部はもう一度会見すべきではないか。
先月31日の第三者委員会による会見では「引導」こそ渡されなかったものの、委員たちからは理事長としての「資質」を問う声が相次いだ。アメフト部の違法薬物事件の責任問題を巡り、沢田康広副学長との確執がこのまま続くようなら、「日大は再生できない」(綿引万里子委員長)とダメ出しされてしまった。「身内」である幹部教職員からも、批判の声が上がっている。
「林理事長の『スポーツには遠慮があった』という言葉を聞いた時、『この人は本気で改革をする気がなかったんだ』と愕然としました。作家という言葉をなりわいにする仕事をしながら、言葉の重みがまったく分かっていない。『古い体質を変えたい』と言っていたのに、それくらいにしか思っていないんだと、ショックでした」(幹部職員)
職員が指摘した発言は8月8日、2時間に及ぶ記者会見の終盤に飛び出した。「どこに問題があったのか?」と聞かれた林理事長は「スポーツには遠慮があった。組織が分からないし、昔からいる監督、コーチもよく知りませんし、グラウンドに行く機会もない。そういうことは教学に任せるべきだと思っていた。一番重たい問題を抱えていたのは、スポーツの分野だったと皆さまの質問から認識した」と、答えたのだ。
「タックル問題」で世間を騒がせたアメフト部や、田中英寿元理事長が総監督を兼任していた相撲部など、田中元理事長の影響力があった競技スポーツには深く関わろうとせず、記者からの質問ではじめて「元凶」と気づいたことに教職員たちは落胆したという。実際、その認識の甘さにより、アメフト部内で薬物使用が蔓延し、部の指導者がそれを隠蔽するという重大な事態を招いた。
「確かに田中派をパージし、元理事長に対する訴訟を起こすなど、林理事長に対する一定の評価はあります。一方、田中元理事長時代から運動部はアンタッチャブルというか、部だけで問題を解決する悪しき体質がはびこっていた。そこにメスを入れなかったことが残念でならない」(大学関係者)
そんな中、林理事長は先月、理事長室で全身プラダの服を着て「理事長のコーディネートです」と語りかける動画をユーチューブに投稿した。
「教職員たちは驚いていましたよ。私学助成金の交付がどうなるかという時に、『そんなことをしている場合なのだろうか』と懸念する職員もいました。学生はじめ、日大出身者は肩身の狭い思いをしています」(大学関係者)
第三者委員会の報告を受け、執行部はもう一度会見すべきではないか。