イタリア料理のファミリーレストランを全国で展開する「サイゼリヤ」(埼玉)が客に提供したサラダの中にカエルが混入していた問題で、同社は3日、東京都内1店舗のほか、神奈川県内2店舗の計3店舗で混入を確認していたことを明らかにした。
時期はいずれも10月中旬から下旬にかけて。同社はホームページ上で改めて謝罪した。
同社によると、サラダへのカエルの混入は、10月18日に小田原ダイヤ街店(神奈川県小田原市)▽同19日に川崎日航ホテル店(川崎市川崎区)▽同21日に阿佐ヶ谷駅南口パール商店街店(東京都杉並区)-の3店舗で確認された。
神奈川工場で加工したレタスの中にカエルが混入したままであることに気づかず、店舗へ届けた可能性が高いと判断。同工場からは主に関東や東北、東海地域の計740店舗へ向けて食品を供給しており、10月25日以降は、従来の目視点検に加えてレタスの外側の葉を1枚ずつ剥がし、裏表を確実に点検する再発防止策を講じた。
同21日に阿佐ヶ谷駅南口パール商店街店を利用した女性は「サラダを食べていたらカエルが飛び出してきて、大変驚いた。胃腸の不調が続き病院も受診した。サイゼリヤ側は食の安全を軽視している」と憤った。
すでに保健所の調査を受けており、同社は「お客様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」としている。