インターネット上で「頂き女子りりちゃん」を名乗る女から教わった方法を用い、男性2人から約1000万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた被告の女(21)(名古屋市中区)の公判が29日、名古屋地裁であった。
検察側が懲役4年6月を求刑し、弁護側が執行猶予付きの判決を求めて結審した。判決は12月15日。
検察側は論告で「巧妙な手口で悪質だ」などと主張。一方、弁護側は「反省し、男性側との示談も成立している」として、執行猶予付きの判決を求めた。
検察側は公判で、女が「りりちゃん」こと渡辺真衣被告(25)(詐欺罪などで公判中)からSNS上でマニュアルを購入した上、男性をだます方法を教わっていたと主張している。
起訴状によると、女は3月~5月、インターネットで「村上かな」と名乗り、知り合った男性2人に対し、「風俗店で勤務する契約書に署名してしまい、違約金が必要」などとうそを言って計約1000万円をだまし取ったとされる。