〈《埼玉本庄5歳児虐待死》「駆け落ちして実家から勘当」「夫の凄絶DVと借金」「ペナルティは坊主刈り」…“魔女”に絡め取られた「スレンダー美人ママ」が我が子の遺体に生ゴミ発酵剤を振りかけるまで〉から続く
2022年3月、埼玉県本庄市の借家床下から虐待死した柿本歩夢くん(死亡時5)の遺体が発見された事件。実母の柿本知香(32)、無職の丹羽洋樹(36)と石井陽子(56)の3被告が、傷害致死、死体遺棄などの罪に問われた。
【画像】逮捕前夜に「娘さんを私にもらえますか?」
すでに一審を終えた知香と丹羽は、それぞれ懲役10年、同12年の有罪判決を受け、控訴中。2人は公判で一連の虐待を石井が主導したと主張した。現在、その“主犯”石井の裁判員裁判がさいたま地裁で行われている。
11月10日の公判では、歩夢くんに致命的な一撃を加えた石井の内縁夫・丹羽が証人出廷した。犯行当時、石井と丹羽は交際10年。法廷証言と独自取材から、2人の異様な関係性を浮き彫りにする――。
丹羽洋樹被告
◆◆◆
2007年、都内の私大生だった当時20歳の丹羽は、mixiを通じて「1つ年下」の「ナカムラアオイ」と知り合う。その正体が、当時40歳の石井だった。石井の虚飾に塗れた半生は別稿に譲るが、数年後、鉄鋼会社に就職していた丹羽は、石井と初めて対面する。
「メールで連絡を取り合っていた時、彼女の写真を数枚もらいましたが、それと比べると会った本人は、だいぶ太っていると感じました。でも、見た目で判断せず、心の綺麗な人だと思って惹かれていたので、交際を始めました」(丹羽の法廷証言)
裁判を傍聴した丹羽の親友Aさんが補足する。「丹羽は大学卒業後、職場近くの千葉県浦安市のアパートに住んでいました。遊びに行った時、“アオイ”と名乗る石井が、すでにカノジョとして転がり込んでいました。実家は金持ちだけど、飛び出してきて、丹羽のところに身を寄せているんだと」同居していた老齢男女も死亡 床下の老女の遺体は白骨化 やがて石井は丹羽の住まいを出て、本庄市にある古びた一軒家――、事件現場となる借家に移り住む。ヘルニアを理由に仕事を辞めた丹羽も、石井を追ってこの借家の住人として加わった。2015年5月のことだ。 当時、本庄の家には2人の老齢男女も同居していたが、2017年9月に老女が死亡。その半年後の2018年4月、老人が自殺している。実は死亡した老女は石井の元内縁の夫の養母で、自殺した老人は石井の養父だったことが公判で明らかになっている。石井はこの奇妙な同居人のことを「私のオバとその内縁の夫」と丹羽に説明していた。 なお、死亡した老女の遺体は床下に埋めて隠され、石井は彼女の老齢基礎年金、厚生遺族年金などを不正に受給し続けた。石井の公判で扱われている事件の1つが、この詐欺罪だ。老女の遺体は、歩夢くんの事件後、現場の借家床下から白骨化した状態で見つかっている。「石井さんが年金を詐取していたことは分かりませんでした。使い道も知りません。私は彼女と結婚する前提でしたので、誠意をみせるつもりで、交際を始めた頃からキャッシュカードやクレジットカード、通帳などを全て石井さんに預け、一括で管理をお願いしていました」(丹羽)新たな“金づる”として同居人に加えたられた知香 2021年1月。石井が新たな“金づる”として同居人に加えたのが、夫のDVから逃れて行き場所を失っていた知香だった。石井は、派遣社員として働いていた知香のカード類や通帳も管理。そして丹羽と知香は、元保育士を騙る石井の説く“躾”を正しいものと信じ込み、知香が連れてきた息子の歩夢くんに虐待行為を繰り返すことになるのだ。 石井を妄信した理由について、法廷で「愛していたから」と証言した丹羽。理想とした夫婦が、学校法人「森友学園」の補助金詐欺事件で罪に問われた元理事長の籠池泰典氏とその妻だった。「関西で捕まった籠池夫妻は、逮捕されて何百日勾留されても、(2018年、籠池氏の保釈後の)会見で『こうやって会えて嬉しい、相思相愛だからよかったね』とか『パパ、かっこいい!』というやりとりをしていました。愛情表現の一つとして、私たちも笑い合ったタイミングで、『相思相愛でよかったな』という話をしていました」(丹羽) ところが――、柿本母子との同居が始まっていた2021年夏、歪な“一家”に事件が起きる。丹羽の約1年におよんでいた浮気が発覚するのだ。浮気相手の嫌がらせを疑い…丹羽の起こした“チェーンソー騒動”「私はどっちにもバレたくないな、傷つけたくないなと思っていたのですが、相手が我が家にやってきて、石井さんと話をしたことで発覚しました。私の天秤は石井さんの方に傾きました。どちらかを選ぶとすれば石井さんの方でした。真実を話して、何度も謝罪しましたが、なかなか許してもらえませんでした」(丹羽) 前出の丹羽の親友Aさんが振り返る。「相手は、丹羽が当時働いていた派遣先で知り合った女性だったようです。相手が妊娠してしまい、話し合いの結果、おろすことにしたと。丹羽は石井に内緒で連絡してきて、中絶費用を貸して欲しいと言ってきました」 丹羽による“チェーンソー騒動”が起きたのは、そんな修羅場のさなかだった。「石井さんから私の車の中に浮気相手のピアスが落ちていると言われ、確かにそれはありました。でも車を掃除する度に、またピアスが出てくる。覚えのない避妊具が見つかったことも2、3回ありました。私は、もしかしたら浮気相手が車にリレーアタック(※不正にロックを解除する手口)をして嫌がらせをしているのではないかと。また、石井さんから問い詰められてイライラしていることもあって、チェーンソーを持って相手の家に向かおうとしました。家には鍵がかかっているだろうから、ぶった切ってやろうかと思って」(丹羽) 石井と知香が止めに入って事なきを得たが、石井は2021年12月頃まで何度も丹羽の浮気の件を蒸し返した。ただその間、石井は消沈気味で、歩夢くんに矛先が向く機会は減っていたという。しかし、年明けの1月18日、食事中にお漏らしした歩夢くんに腹を立てた石井は、知香と丹羽に「相撲を取ったら?」と体罰を誘導。結果、歩夢くんは後頭部強打による脳幹損傷で息絶えてしまう。言葉巧みに丹羽を思いとどまらせようとした石井 その後、罪悪感に苛まれ、出頭すると言い出した丹羽を、必死に丸め込んだのも石井だった。法廷ではこれまで、丹羽のスマホのボイスメモに残されていた2022年1月27日の会話内容が紹介されている。丹羽「もう疲れた。考えるの」石井「じゃあしょうがないよね。身から出たサビ。洋樹が強く投げ飛ばしました、とどめを刺しましたって、知香は言うかもしれないよ。その時に私は違いますって、柿本さんが先に何十回もやった、洋樹のせいじゃないって、言うから。でも、塀の中の1年とこの日常の1年は全然違うからね。(略)密室の中のことだから、私たち3人の意見がすごく重要視されるんだよ。死人に口なしだから。(略)歩夢は死んじゃったんだなって私と知香は目に刻んだ。その気持ちは救わなきゃダメだよ。母親が埋めてるんだよ。土かけてるんだよ」 出頭に同意するフリもしつつ、言葉巧みに丹羽を思いとどまらせようとする石井。丹羽はボイスメモを残していた理由について、「石井さんの怒り方が更年期障害の女性のようなところがあり、いつか聞かせてあげようと考えた」と話している。 結局、丹羽は「今の生活を終わらせたくない」と出頭を断念。3人は、床下に“2つの死体”が埋まっている借家で生活を続けたのだ。だが、本庄市から歩夢くんの「安否が確認できない」と相談を受けた埼玉県警がついに動き出す。逮捕される前日の2022年3月4日、県警の事情聴取を終えた2人は、警察が用意したホテルで最後の夜を迎えた。「私たちは歩夢くんが行方不明になっていることにしていて、3月4日の警察の取り調べでもそう話しました。でも、(石井と)2人で話し合って、本当のことをしゃべろうと、腹を括りました」(丹羽) 翌5日の朝5時頃。丹羽を起こした石井は、そこで初めて本名を告白したという。まさかの“逮捕当日プロポーズ”「私、本当は『ナカムラアオイ』じゃなくて『石井陽子』なんだ」 さらに石井は、本庄の家によく遊びに来ていた「友人の親戚のおばさん」が、本当は自分の母親であることも打ち明けた。混乱しつつも、丹羽は驚くべき行動に出る。その石井の母親に電話をかけ、こう告げたのだ。「娘さんを私にもらえますか?」 この時、丹羽は相手の記入欄が空白のままの婚姻届を用意していた。警察の捜査を受けている真っ最中のプロポーズだった。入籍は実現していない。「出所したら、2人で飲食店をやろうね」「私(石井)、刑務所で小説を書くよ」 高ぶり、酔いしれる2人の脳裏に、絶望と激痛の中で息絶えていった5歳児の姿は浮かばなかったのだろうか。「財産だと思っていた友人のお金を騙し取られて…」 そして現在――。法廷で20カ月ぶりの再会を果たした丹羽に、石井は何度も媚びるような視線を投げかけていた。かつての内妻を何度も直視した丹羽はこう証言する。「当時は愛していました。今は正直、恨んでいる気持ちはなくはないですが、恨んでも意味ないですし……。この先、交際の継続は不可能です」 逮捕後の取り調べで丹羽は、石井のついてきた嘘が「本名」と「実母の存在」だけではなかったことを知る。年齢や経歴、かつての同居人たちの素性など、あらゆる欺瞞のメッキが剥がれ落ちた。「今までの10年間、交際期間に言ってきた言葉は、全て嘘だったということ。気持ちが変わった一番の理由は、財産だと思っていた私の友人から、お金を騙し取っていた、巻き上げていたことです。また、私の知らないところで、私の父親からも1000万円以上のお金を取っていました。幻滅したのは、お金に関することが大きかったです」(丹羽)身近な人を裏切り騙していた点では、丹羽も石井と同類 丹羽は「大親友に迷惑をかけてしまった」と言葉を詰まらせ、落涙した。だが、法廷では明かされていない事実がある。歩夢くんの亡骸を床下に埋めた2022年1月19日、丹羽は石井を伴って、その大親友に金を無心していたのだ。 当事者である前出のAさんが語る。「丹羽は『職場でトラブルになった同僚を殴って、病院送りにしてしまった。示談で済ませたいけど、お金が足りない』と。石井と一緒にわざわざ僕の住む街までやってきて、泣きながら頼んできたんです。でも、裁判で丹羽が2021年8月から無職だったことを知って、職場のトラブルというのは嘘だと分かり、唖然としました。金を借りに来た時、『もし逮捕されたら、出てくるまで待っててほしい』と言っていましたが、とてもそんな気にはなれません」 身近で大切な存在を裏切り、騙していた点では、丹羽も石井と同類だった。 11月13日からは、いよいよ石井の被告人質問が始まっている。(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
裁判を傍聴した丹羽の親友Aさんが補足する。
「丹羽は大学卒業後、職場近くの千葉県浦安市のアパートに住んでいました。遊びに行った時、“アオイ”と名乗る石井が、すでにカノジョとして転がり込んでいました。実家は金持ちだけど、飛び出してきて、丹羽のところに身を寄せているんだと」
やがて石井は丹羽の住まいを出て、本庄市にある古びた一軒家――、事件現場となる借家に移り住む。ヘルニアを理由に仕事を辞めた丹羽も、石井を追ってこの借家の住人として加わった。2015年5月のことだ。
当時、本庄の家には2人の老齢男女も同居していたが、2017年9月に老女が死亡。その半年後の2018年4月、老人が自殺している。実は死亡した老女は石井の元内縁の夫の養母で、自殺した老人は石井の養父だったことが公判で明らかになっている。石井はこの奇妙な同居人のことを「私のオバとその内縁の夫」と丹羽に説明していた。
なお、死亡した老女の遺体は床下に埋めて隠され、石井は彼女の老齢基礎年金、厚生遺族年金などを不正に受給し続けた。石井の公判で扱われている事件の1つが、この詐欺罪だ。老女の遺体は、歩夢くんの事件後、現場の借家床下から白骨化した状態で見つかっている。
「石井さんが年金を詐取していたことは分かりませんでした。使い道も知りません。私は彼女と結婚する前提でしたので、誠意をみせるつもりで、交際を始めた頃からキャッシュカードやクレジットカード、通帳などを全て石井さんに預け、一括で管理をお願いしていました」(丹羽)新たな“金づる”として同居人に加えたられた知香 2021年1月。石井が新たな“金づる”として同居人に加えたのが、夫のDVから逃れて行き場所を失っていた知香だった。石井は、派遣社員として働いていた知香のカード類や通帳も管理。そして丹羽と知香は、元保育士を騙る石井の説く“躾”を正しいものと信じ込み、知香が連れてきた息子の歩夢くんに虐待行為を繰り返すことになるのだ。 石井を妄信した理由について、法廷で「愛していたから」と証言した丹羽。理想とした夫婦が、学校法人「森友学園」の補助金詐欺事件で罪に問われた元理事長の籠池泰典氏とその妻だった。「関西で捕まった籠池夫妻は、逮捕されて何百日勾留されても、(2018年、籠池氏の保釈後の)会見で『こうやって会えて嬉しい、相思相愛だからよかったね』とか『パパ、かっこいい!』というやりとりをしていました。愛情表現の一つとして、私たちも笑い合ったタイミングで、『相思相愛でよかったな』という話をしていました」(丹羽) ところが――、柿本母子との同居が始まっていた2021年夏、歪な“一家”に事件が起きる。丹羽の約1年におよんでいた浮気が発覚するのだ。浮気相手の嫌がらせを疑い…丹羽の起こした“チェーンソー騒動”「私はどっちにもバレたくないな、傷つけたくないなと思っていたのですが、相手が我が家にやってきて、石井さんと話をしたことで発覚しました。私の天秤は石井さんの方に傾きました。どちらかを選ぶとすれば石井さんの方でした。真実を話して、何度も謝罪しましたが、なかなか許してもらえませんでした」(丹羽) 前出の丹羽の親友Aさんが振り返る。「相手は、丹羽が当時働いていた派遣先で知り合った女性だったようです。相手が妊娠してしまい、話し合いの結果、おろすことにしたと。丹羽は石井に内緒で連絡してきて、中絶費用を貸して欲しいと言ってきました」 丹羽による“チェーンソー騒動”が起きたのは、そんな修羅場のさなかだった。「石井さんから私の車の中に浮気相手のピアスが落ちていると言われ、確かにそれはありました。でも車を掃除する度に、またピアスが出てくる。覚えのない避妊具が見つかったことも2、3回ありました。私は、もしかしたら浮気相手が車にリレーアタック(※不正にロックを解除する手口)をして嫌がらせをしているのではないかと。また、石井さんから問い詰められてイライラしていることもあって、チェーンソーを持って相手の家に向かおうとしました。家には鍵がかかっているだろうから、ぶった切ってやろうかと思って」(丹羽) 石井と知香が止めに入って事なきを得たが、石井は2021年12月頃まで何度も丹羽の浮気の件を蒸し返した。ただその間、石井は消沈気味で、歩夢くんに矛先が向く機会は減っていたという。しかし、年明けの1月18日、食事中にお漏らしした歩夢くんに腹を立てた石井は、知香と丹羽に「相撲を取ったら?」と体罰を誘導。結果、歩夢くんは後頭部強打による脳幹損傷で息絶えてしまう。言葉巧みに丹羽を思いとどまらせようとした石井 その後、罪悪感に苛まれ、出頭すると言い出した丹羽を、必死に丸め込んだのも石井だった。法廷ではこれまで、丹羽のスマホのボイスメモに残されていた2022年1月27日の会話内容が紹介されている。丹羽「もう疲れた。考えるの」石井「じゃあしょうがないよね。身から出たサビ。洋樹が強く投げ飛ばしました、とどめを刺しましたって、知香は言うかもしれないよ。その時に私は違いますって、柿本さんが先に何十回もやった、洋樹のせいじゃないって、言うから。でも、塀の中の1年とこの日常の1年は全然違うからね。(略)密室の中のことだから、私たち3人の意見がすごく重要視されるんだよ。死人に口なしだから。(略)歩夢は死んじゃったんだなって私と知香は目に刻んだ。その気持ちは救わなきゃダメだよ。母親が埋めてるんだよ。土かけてるんだよ」 出頭に同意するフリもしつつ、言葉巧みに丹羽を思いとどまらせようとする石井。丹羽はボイスメモを残していた理由について、「石井さんの怒り方が更年期障害の女性のようなところがあり、いつか聞かせてあげようと考えた」と話している。 結局、丹羽は「今の生活を終わらせたくない」と出頭を断念。3人は、床下に“2つの死体”が埋まっている借家で生活を続けたのだ。だが、本庄市から歩夢くんの「安否が確認できない」と相談を受けた埼玉県警がついに動き出す。逮捕される前日の2022年3月4日、県警の事情聴取を終えた2人は、警察が用意したホテルで最後の夜を迎えた。「私たちは歩夢くんが行方不明になっていることにしていて、3月4日の警察の取り調べでもそう話しました。でも、(石井と)2人で話し合って、本当のことをしゃべろうと、腹を括りました」(丹羽) 翌5日の朝5時頃。丹羽を起こした石井は、そこで初めて本名を告白したという。まさかの“逮捕当日プロポーズ”「私、本当は『ナカムラアオイ』じゃなくて『石井陽子』なんだ」 さらに石井は、本庄の家によく遊びに来ていた「友人の親戚のおばさん」が、本当は自分の母親であることも打ち明けた。混乱しつつも、丹羽は驚くべき行動に出る。その石井の母親に電話をかけ、こう告げたのだ。「娘さんを私にもらえますか?」 この時、丹羽は相手の記入欄が空白のままの婚姻届を用意していた。警察の捜査を受けている真っ最中のプロポーズだった。入籍は実現していない。「出所したら、2人で飲食店をやろうね」「私(石井)、刑務所で小説を書くよ」 高ぶり、酔いしれる2人の脳裏に、絶望と激痛の中で息絶えていった5歳児の姿は浮かばなかったのだろうか。「財産だと思っていた友人のお金を騙し取られて…」 そして現在――。法廷で20カ月ぶりの再会を果たした丹羽に、石井は何度も媚びるような視線を投げかけていた。かつての内妻を何度も直視した丹羽はこう証言する。「当時は愛していました。今は正直、恨んでいる気持ちはなくはないですが、恨んでも意味ないですし……。この先、交際の継続は不可能です」 逮捕後の取り調べで丹羽は、石井のついてきた嘘が「本名」と「実母の存在」だけではなかったことを知る。年齢や経歴、かつての同居人たちの素性など、あらゆる欺瞞のメッキが剥がれ落ちた。「今までの10年間、交際期間に言ってきた言葉は、全て嘘だったということ。気持ちが変わった一番の理由は、財産だと思っていた私の友人から、お金を騙し取っていた、巻き上げていたことです。また、私の知らないところで、私の父親からも1000万円以上のお金を取っていました。幻滅したのは、お金に関することが大きかったです」(丹羽)身近な人を裏切り騙していた点では、丹羽も石井と同類 丹羽は「大親友に迷惑をかけてしまった」と言葉を詰まらせ、落涙した。だが、法廷では明かされていない事実がある。歩夢くんの亡骸を床下に埋めた2022年1月19日、丹羽は石井を伴って、その大親友に金を無心していたのだ。 当事者である前出のAさんが語る。「丹羽は『職場でトラブルになった同僚を殴って、病院送りにしてしまった。示談で済ませたいけど、お金が足りない』と。石井と一緒にわざわざ僕の住む街までやってきて、泣きながら頼んできたんです。でも、裁判で丹羽が2021年8月から無職だったことを知って、職場のトラブルというのは嘘だと分かり、唖然としました。金を借りに来た時、『もし逮捕されたら、出てくるまで待っててほしい』と言っていましたが、とてもそんな気にはなれません」 身近で大切な存在を裏切り、騙していた点では、丹羽も石井と同類だった。 11月13日からは、いよいよ石井の被告人質問が始まっている。(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
「石井さんが年金を詐取していたことは分かりませんでした。使い道も知りません。私は彼女と結婚する前提でしたので、誠意をみせるつもりで、交際を始めた頃からキャッシュカードやクレジットカード、通帳などを全て石井さんに預け、一括で管理をお願いしていました」(丹羽)
2021年1月。石井が新たな“金づる”として同居人に加えたのが、夫のDVから逃れて行き場所を失っていた知香だった。石井は、派遣社員として働いていた知香のカード類や通帳も管理。そして丹羽と知香は、元保育士を騙る石井の説く“躾”を正しいものと信じ込み、知香が連れてきた息子の歩夢くんに虐待行為を繰り返すことになるのだ。
石井を妄信した理由について、法廷で「愛していたから」と証言した丹羽。理想とした夫婦が、学校法人「森友学園」の補助金詐欺事件で罪に問われた元理事長の籠池泰典氏とその妻だった。「関西で捕まった籠池夫妻は、逮捕されて何百日勾留されても、(2018年、籠池氏の保釈後の)会見で『こうやって会えて嬉しい、相思相愛だからよかったね』とか『パパ、かっこいい!』というやりとりをしていました。愛情表現の一つとして、私たちも笑い合ったタイミングで、『相思相愛でよかったな』という話をしていました」(丹羽) ところが――、柿本母子との同居が始まっていた2021年夏、歪な“一家”に事件が起きる。丹羽の約1年におよんでいた浮気が発覚するのだ。浮気相手の嫌がらせを疑い…丹羽の起こした“チェーンソー騒動”「私はどっちにもバレたくないな、傷つけたくないなと思っていたのですが、相手が我が家にやってきて、石井さんと話をしたことで発覚しました。私の天秤は石井さんの方に傾きました。どちらかを選ぶとすれば石井さんの方でした。真実を話して、何度も謝罪しましたが、なかなか許してもらえませんでした」(丹羽) 前出の丹羽の親友Aさんが振り返る。「相手は、丹羽が当時働いていた派遣先で知り合った女性だったようです。相手が妊娠してしまい、話し合いの結果、おろすことにしたと。丹羽は石井に内緒で連絡してきて、中絶費用を貸して欲しいと言ってきました」 丹羽による“チェーンソー騒動”が起きたのは、そんな修羅場のさなかだった。「石井さんから私の車の中に浮気相手のピアスが落ちていると言われ、確かにそれはありました。でも車を掃除する度に、またピアスが出てくる。覚えのない避妊具が見つかったことも2、3回ありました。私は、もしかしたら浮気相手が車にリレーアタック(※不正にロックを解除する手口)をして嫌がらせをしているのではないかと。また、石井さんから問い詰められてイライラしていることもあって、チェーンソーを持って相手の家に向かおうとしました。家には鍵がかかっているだろうから、ぶった切ってやろうかと思って」(丹羽) 石井と知香が止めに入って事なきを得たが、石井は2021年12月頃まで何度も丹羽の浮気の件を蒸し返した。ただその間、石井は消沈気味で、歩夢くんに矛先が向く機会は減っていたという。しかし、年明けの1月18日、食事中にお漏らしした歩夢くんに腹を立てた石井は、知香と丹羽に「相撲を取ったら?」と体罰を誘導。結果、歩夢くんは後頭部強打による脳幹損傷で息絶えてしまう。言葉巧みに丹羽を思いとどまらせようとした石井 その後、罪悪感に苛まれ、出頭すると言い出した丹羽を、必死に丸め込んだのも石井だった。法廷ではこれまで、丹羽のスマホのボイスメモに残されていた2022年1月27日の会話内容が紹介されている。丹羽「もう疲れた。考えるの」石井「じゃあしょうがないよね。身から出たサビ。洋樹が強く投げ飛ばしました、とどめを刺しましたって、知香は言うかもしれないよ。その時に私は違いますって、柿本さんが先に何十回もやった、洋樹のせいじゃないって、言うから。でも、塀の中の1年とこの日常の1年は全然違うからね。(略)密室の中のことだから、私たち3人の意見がすごく重要視されるんだよ。死人に口なしだから。(略)歩夢は死んじゃったんだなって私と知香は目に刻んだ。その気持ちは救わなきゃダメだよ。母親が埋めてるんだよ。土かけてるんだよ」 出頭に同意するフリもしつつ、言葉巧みに丹羽を思いとどまらせようとする石井。丹羽はボイスメモを残していた理由について、「石井さんの怒り方が更年期障害の女性のようなところがあり、いつか聞かせてあげようと考えた」と話している。 結局、丹羽は「今の生活を終わらせたくない」と出頭を断念。3人は、床下に“2つの死体”が埋まっている借家で生活を続けたのだ。だが、本庄市から歩夢くんの「安否が確認できない」と相談を受けた埼玉県警がついに動き出す。逮捕される前日の2022年3月4日、県警の事情聴取を終えた2人は、警察が用意したホテルで最後の夜を迎えた。「私たちは歩夢くんが行方不明になっていることにしていて、3月4日の警察の取り調べでもそう話しました。でも、(石井と)2人で話し合って、本当のことをしゃべろうと、腹を括りました」(丹羽) 翌5日の朝5時頃。丹羽を起こした石井は、そこで初めて本名を告白したという。まさかの“逮捕当日プロポーズ”「私、本当は『ナカムラアオイ』じゃなくて『石井陽子』なんだ」 さらに石井は、本庄の家によく遊びに来ていた「友人の親戚のおばさん」が、本当は自分の母親であることも打ち明けた。混乱しつつも、丹羽は驚くべき行動に出る。その石井の母親に電話をかけ、こう告げたのだ。「娘さんを私にもらえますか?」 この時、丹羽は相手の記入欄が空白のままの婚姻届を用意していた。警察の捜査を受けている真っ最中のプロポーズだった。入籍は実現していない。「出所したら、2人で飲食店をやろうね」「私(石井)、刑務所で小説を書くよ」 高ぶり、酔いしれる2人の脳裏に、絶望と激痛の中で息絶えていった5歳児の姿は浮かばなかったのだろうか。「財産だと思っていた友人のお金を騙し取られて…」 そして現在――。法廷で20カ月ぶりの再会を果たした丹羽に、石井は何度も媚びるような視線を投げかけていた。かつての内妻を何度も直視した丹羽はこう証言する。「当時は愛していました。今は正直、恨んでいる気持ちはなくはないですが、恨んでも意味ないですし……。この先、交際の継続は不可能です」 逮捕後の取り調べで丹羽は、石井のついてきた嘘が「本名」と「実母の存在」だけではなかったことを知る。年齢や経歴、かつての同居人たちの素性など、あらゆる欺瞞のメッキが剥がれ落ちた。「今までの10年間、交際期間に言ってきた言葉は、全て嘘だったということ。気持ちが変わった一番の理由は、財産だと思っていた私の友人から、お金を騙し取っていた、巻き上げていたことです。また、私の知らないところで、私の父親からも1000万円以上のお金を取っていました。幻滅したのは、お金に関することが大きかったです」(丹羽)身近な人を裏切り騙していた点では、丹羽も石井と同類 丹羽は「大親友に迷惑をかけてしまった」と言葉を詰まらせ、落涙した。だが、法廷では明かされていない事実がある。歩夢くんの亡骸を床下に埋めた2022年1月19日、丹羽は石井を伴って、その大親友に金を無心していたのだ。 当事者である前出のAさんが語る。「丹羽は『職場でトラブルになった同僚を殴って、病院送りにしてしまった。示談で済ませたいけど、お金が足りない』と。石井と一緒にわざわざ僕の住む街までやってきて、泣きながら頼んできたんです。でも、裁判で丹羽が2021年8月から無職だったことを知って、職場のトラブルというのは嘘だと分かり、唖然としました。金を借りに来た時、『もし逮捕されたら、出てくるまで待っててほしい』と言っていましたが、とてもそんな気にはなれません」 身近で大切な存在を裏切り、騙していた点では、丹羽も石井と同類だった。 11月13日からは、いよいよ石井の被告人質問が始まっている。(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
石井を妄信した理由について、法廷で「愛していたから」と証言した丹羽。理想とした夫婦が、学校法人「森友学園」の補助金詐欺事件で罪に問われた元理事長の籠池泰典氏とその妻だった。
「関西で捕まった籠池夫妻は、逮捕されて何百日勾留されても、(2018年、籠池氏の保釈後の)会見で『こうやって会えて嬉しい、相思相愛だからよかったね』とか『パパ、かっこいい!』というやりとりをしていました。愛情表現の一つとして、私たちも笑い合ったタイミングで、『相思相愛でよかったな』という話をしていました」(丹羽)
ところが――、柿本母子との同居が始まっていた2021年夏、歪な“一家”に事件が起きる。丹羽の約1年におよんでいた浮気が発覚するのだ。
「私はどっちにもバレたくないな、傷つけたくないなと思っていたのですが、相手が我が家にやってきて、石井さんと話をしたことで発覚しました。私の天秤は石井さんの方に傾きました。どちらかを選ぶとすれば石井さんの方でした。真実を話して、何度も謝罪しましたが、なかなか許してもらえませんでした」(丹羽)
前出の丹羽の親友Aさんが振り返る。
「相手は、丹羽が当時働いていた派遣先で知り合った女性だったようです。相手が妊娠してしまい、話し合いの結果、おろすことにしたと。丹羽は石井に内緒で連絡してきて、中絶費用を貸して欲しいと言ってきました」
丹羽による“チェーンソー騒動”が起きたのは、そんな修羅場のさなかだった。
「石井さんから私の車の中に浮気相手のピアスが落ちていると言われ、確かにそれはありました。でも車を掃除する度に、またピアスが出てくる。覚えのない避妊具が見つかったことも2、3回ありました。私は、もしかしたら浮気相手が車にリレーアタック(※不正にロックを解除する手口)をして嫌がらせをしているのではないかと。また、石井さんから問い詰められてイライラしていることもあって、チェーンソーを持って相手の家に向かおうとしました。家には鍵がかかっているだろうから、ぶった切ってやろうかと思って」(丹羽)
石井と知香が止めに入って事なきを得たが、石井は2021年12月頃まで何度も丹羽の浮気の件を蒸し返した。ただその間、石井は消沈気味で、歩夢くんに矛先が向く機会は減っていたという。しかし、年明けの1月18日、食事中にお漏らしした歩夢くんに腹を立てた石井は、知香と丹羽に「相撲を取ったら?」と体罰を誘導。結果、歩夢くんは後頭部強打による脳幹損傷で息絶えてしまう。
その後、罪悪感に苛まれ、出頭すると言い出した丹羽を、必死に丸め込んだのも石井だった。法廷ではこれまで、丹羽のスマホのボイスメモに残されていた2022年1月27日の会話内容が紹介されている。
丹羽「もう疲れた。考えるの」
石井「じゃあしょうがないよね。身から出たサビ。洋樹が強く投げ飛ばしました、とどめを刺しましたって、知香は言うかもしれないよ。その時に私は違いますって、柿本さんが先に何十回もやった、洋樹のせいじゃないって、言うから。でも、塀の中の1年とこの日常の1年は全然違うからね。(略)密室の中のことだから、私たち3人の意見がすごく重要視されるんだよ。死人に口なしだから。(略)歩夢は死んじゃったんだなって私と知香は目に刻んだ。その気持ちは救わなきゃダメだよ。母親が埋めてるんだよ。土かけてるんだよ」
出頭に同意するフリもしつつ、言葉巧みに丹羽を思いとどまらせようとする石井。丹羽はボイスメモを残していた理由について、「石井さんの怒り方が更年期障害の女性のようなところがあり、いつか聞かせてあげようと考えた」と話している。
結局、丹羽は「今の生活を終わらせたくない」と出頭を断念。3人は、床下に“2つの死体”が埋まっている借家で生活を続けたのだ。だが、本庄市から歩夢くんの「安否が確認できない」と相談を受けた埼玉県警がついに動き出す。逮捕される前日の2022年3月4日、県警の事情聴取を終えた2人は、警察が用意したホテルで最後の夜を迎えた。
「私たちは歩夢くんが行方不明になっていることにしていて、3月4日の警察の取り調べでもそう話しました。でも、(石井と)2人で話し合って、本当のことをしゃべろうと、腹を括りました」(丹羽)
翌5日の朝5時頃。丹羽を起こした石井は、そこで初めて本名を告白したという。
「私、本当は『ナカムラアオイ』じゃなくて『石井陽子』なんだ」
さらに石井は、本庄の家によく遊びに来ていた「友人の親戚のおばさん」が、本当は自分の母親であることも打ち明けた。混乱しつつも、丹羽は驚くべき行動に出る。その石井の母親に電話をかけ、こう告げたのだ。
「娘さんを私にもらえますか?」
この時、丹羽は相手の記入欄が空白のままの婚姻届を用意していた。警察の捜査を受けている真っ最中のプロポーズだった。入籍は実現していない。「出所したら、2人で飲食店をやろうね」「私(石井)、刑務所で小説を書くよ」 高ぶり、酔いしれる2人の脳裏に、絶望と激痛の中で息絶えていった5歳児の姿は浮かばなかったのだろうか。「財産だと思っていた友人のお金を騙し取られて…」 そして現在――。法廷で20カ月ぶりの再会を果たした丹羽に、石井は何度も媚びるような視線を投げかけていた。かつての内妻を何度も直視した丹羽はこう証言する。「当時は愛していました。今は正直、恨んでいる気持ちはなくはないですが、恨んでも意味ないですし……。この先、交際の継続は不可能です」 逮捕後の取り調べで丹羽は、石井のついてきた嘘が「本名」と「実母の存在」だけではなかったことを知る。年齢や経歴、かつての同居人たちの素性など、あらゆる欺瞞のメッキが剥がれ落ちた。「今までの10年間、交際期間に言ってきた言葉は、全て嘘だったということ。気持ちが変わった一番の理由は、財産だと思っていた私の友人から、お金を騙し取っていた、巻き上げていたことです。また、私の知らないところで、私の父親からも1000万円以上のお金を取っていました。幻滅したのは、お金に関することが大きかったです」(丹羽)身近な人を裏切り騙していた点では、丹羽も石井と同類 丹羽は「大親友に迷惑をかけてしまった」と言葉を詰まらせ、落涙した。だが、法廷では明かされていない事実がある。歩夢くんの亡骸を床下に埋めた2022年1月19日、丹羽は石井を伴って、その大親友に金を無心していたのだ。 当事者である前出のAさんが語る。「丹羽は『職場でトラブルになった同僚を殴って、病院送りにしてしまった。示談で済ませたいけど、お金が足りない』と。石井と一緒にわざわざ僕の住む街までやってきて、泣きながら頼んできたんです。でも、裁判で丹羽が2021年8月から無職だったことを知って、職場のトラブルというのは嘘だと分かり、唖然としました。金を借りに来た時、『もし逮捕されたら、出てくるまで待っててほしい』と言っていましたが、とてもそんな気にはなれません」 身近で大切な存在を裏切り、騙していた点では、丹羽も石井と同類だった。 11月13日からは、いよいよ石井の被告人質問が始まっている。(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
この時、丹羽は相手の記入欄が空白のままの婚姻届を用意していた。警察の捜査を受けている真っ最中のプロポーズだった。入籍は実現していない。
「出所したら、2人で飲食店をやろうね」
「私(石井)、刑務所で小説を書くよ」
高ぶり、酔いしれる2人の脳裏に、絶望と激痛の中で息絶えていった5歳児の姿は浮かばなかったのだろうか。
そして現在――。法廷で20カ月ぶりの再会を果たした丹羽に、石井は何度も媚びるような視線を投げかけていた。かつての内妻を何度も直視した丹羽はこう証言する。
「当時は愛していました。今は正直、恨んでいる気持ちはなくはないですが、恨んでも意味ないですし……。この先、交際の継続は不可能です」
逮捕後の取り調べで丹羽は、石井のついてきた嘘が「本名」と「実母の存在」だけではなかったことを知る。年齢や経歴、かつての同居人たちの素性など、あらゆる欺瞞のメッキが剥がれ落ちた。
「今までの10年間、交際期間に言ってきた言葉は、全て嘘だったということ。気持ちが変わった一番の理由は、財産だと思っていた私の友人から、お金を騙し取っていた、巻き上げていたことです。また、私の知らないところで、私の父親からも1000万円以上のお金を取っていました。幻滅したのは、お金に関することが大きかったです」(丹羽)
丹羽は「大親友に迷惑をかけてしまった」と言葉を詰まらせ、落涙した。だが、法廷では明かされていない事実がある。歩夢くんの亡骸を床下に埋めた2022年1月19日、丹羽は石井を伴って、その大親友に金を無心していたのだ。
当事者である前出のAさんが語る。「丹羽は『職場でトラブルになった同僚を殴って、病院送りにしてしまった。示談で済ませたいけど、お金が足りない』と。石井と一緒にわざわざ僕の住む街までやってきて、泣きながら頼んできたんです。でも、裁判で丹羽が2021年8月から無職だったことを知って、職場のトラブルというのは嘘だと分かり、唖然としました。金を借りに来た時、『もし逮捕されたら、出てくるまで待っててほしい』と言っていましたが、とてもそんな気にはなれません」 身近で大切な存在を裏切り、騙していた点では、丹羽も石井と同類だった。 11月13日からは、いよいよ石井の被告人質問が始まっている。(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
当事者である前出のAさんが語る。
「丹羽は『職場でトラブルになった同僚を殴って、病院送りにしてしまった。示談で済ませたいけど、お金が足りない』と。石井と一緒にわざわざ僕の住む街までやってきて、泣きながら頼んできたんです。でも、裁判で丹羽が2021年8月から無職だったことを知って、職場のトラブルというのは嘘だと分かり、唖然としました。金を借りに来た時、『もし逮捕されたら、出てくるまで待っててほしい』と言っていましたが、とてもそんな気にはなれません」
身近で大切な存在を裏切り、騙していた点では、丹羽も石井と同類だった。
11月13日からは、いよいよ石井の被告人質問が始まっている。
(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)