埼玉・春日部市の閑静な住宅街の道路。その脇にある側溝を見ると、閉じているはずのふたが開いています。
市内の別のところでは、側溝のふたが外され裏返ったまま放置されています。
側溝のふたが開けられるという“奇妙な事案”が、今年3月以降、春日部市内で30カ所以上発生しました。いったい、誰が何のために行ったのでしょうか。
30日、「めざまし8」は不自然に開けられていた側溝のある現場に向かいました。
不自然に開けられていたという側溝のふたは、商店の前にあり、住民たちが通る歩道にもなっている場所でした。
さらに取材を続けると、ふたが開けられた場所には、ある共通点がありました。
ディレクター:こちらの開けられていた側溝のふたは、自動販売機の前になります。
ディレクター:ああ、こちらも自動販売機の目の前の側溝のふたが外されていますね。
春日部市が側溝のふたの移動被害を把握している場所は、すべて自動販売機の前で起きていたのです。めざまし8は、春日部市役所の担当者に話を聞きました。
春日部市道路管理課主幹 笠井賢氏:すべて自動販売機の前の側溝のふたが開けられるという特徴がありまして…、おそらく自動販売機の前に落とした小銭を拾うのが目的じゃないかと。
市の担当者によると、自動販売機の前に落ちた小銭を拾うために何者かがふたを開けた可能性があるというのです。
春日部市道路管理課主幹 笠井賢氏:夜間とか特に見えないような暗い状況です。いつ誰がケガしてもおかしくないという危険な状況だと思います。
実際、辺りが暗くなるとどうなるのでしょうか?夜になった現場を撮影してみました。
ディレクター:明かりはあるんですが近くまで来ないと、(側溝のふたが)外されていても気付かないですね。
近隣住民:8時くらいだと自転車とか歩行者も通りますから、危ないなとは思っていたんですけど。
市はSNSなどで注意喚起。通報を受ける度に、ふたを閉めているということですが、被害は止まらないといいます。
元埼玉県警捜査一課刑事 佐々木成三氏:同一犯ではあることは間違いないと思います。どういう目的で外したのかを明らかにしなきゃいけませんが、ふたを外す行為は道路法違反で、道路に関する違反という形で検挙することは可能だと思います。
(めざまし8 10月31日放送)