例年以上に“厳戒態勢”が敷かれている今年の「渋谷ハロウィン」。週末には多くの人が集まると予想されるが、その前夜10月27日の20時過ぎには渋谷センター街には週末を待ちきれない若者たちの姿が少しずつ増えていた──。
【写真】ゲームキャラのコスプレをする韓国人女性(28) センター街では複数の警察官が道を練り歩きながら、大声で盛り上がる外国人に注意して回っていた。店の前に大量の段ボールが置かれている料理店に片づけをするよう注意するなど、ピリピリした雰囲気が漂っていた。大きなハットを被ったコスプレ姿の男性(28)はこう話す。

「成人式や地域のお祭りなど、人が日常を忘れて楽しむようなイベントっていっぱいあるじゃないですか。なのに、なぜハロウィンばっかりこんなに叩かれなきゃいけないのかわからない。ハロウィンは、一人ひとりが主役になれる日じゃないですか。渋谷だってそれで盛り上がってきたのに去年からものすごく叩かれて、今年はこんなに警察がいるなんて……もっと羽を伸ばして盛り上がりたいですよ」「日本のアニメが大好き」 この男性が語るように、昨今の渋谷ハロウィンはかつてない盛り上がりを見せてきた。その様子はSNSを通じて海外にも拡散され、渋谷の路上で大騒ぎすることが「日本の文化」のひとつとして認識されている一面もある。 大人気ライトノベル『Re:ゼロから始める異世界生活』の人気キャラクター・レムのコスプレをして参加していたのが、アメリカ人女性のライさん(24)だ。SNSで見た日本のハロウィンを一目見たいと、わざわざ友人と来日したのだという。ライさんが言う。「今日はもう少し人がいるかなと思ったけど、ほとんど見かけず残念でした。今日は街をゆっくり見て、明日また参加します。渋谷区のハロウィン禁止のニュースは耳にしていますが、節度のある楽しみ方をするので大目に見てほしいです。 私は日本のアニメが大好きで、それがきっかけで日本語も勉強しました。なかでも『鋼の錬金術師』が忘れられません。ハロウィンにはウィンリィ(メインヒロイン)のコスプレをしようかと思ったんだけど、体格的に合わないなと思って諦めました。海外でも日本のハロウィンは凄く人気で、それを目当てに来る人も多い。これからもなくならないでほしいなと思います」 同じアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』の人気キャラクター・ラムのコスプレをして参加した韓国人の女性(27)もハロウィンのために日本に来たのだという。「去年の盛り上がりをニュースで見て、この時期に日本旅行をしようと決めました。渋谷のハロウィンには初めて来ました。梨泰院では悲しい事件があって、渋谷にも人が沢山いると思っていたけど、(盛り上がりは)本当にハロウィンなのかな? と思うくらい静かでした。さっき座り込んで買い物袋を整理していたら、警察に声をかけられました(笑)。まだ早かったのかもしれないですね」 ほかにもゲームキャラクター「不知火舞」のコスプレをした韓国人の女性(28)や、人気アニメ『スパイファミリー』のアーニャのコスプレをしたNY在住の女性など多くの観光客が渋谷を訪れていた。去年の盛り上がりからするとまだ“物足りない”状況のようだが、週末の様子やいかに──。
センター街では複数の警察官が道を練り歩きながら、大声で盛り上がる外国人に注意して回っていた。店の前に大量の段ボールが置かれている料理店に片づけをするよう注意するなど、ピリピリした雰囲気が漂っていた。大きなハットを被ったコスプレ姿の男性(28)はこう話す。
「成人式や地域のお祭りなど、人が日常を忘れて楽しむようなイベントっていっぱいあるじゃないですか。なのに、なぜハロウィンばっかりこんなに叩かれなきゃいけないのかわからない。ハロウィンは、一人ひとりが主役になれる日じゃないですか。渋谷だってそれで盛り上がってきたのに去年からものすごく叩かれて、今年はこんなに警察がいるなんて……もっと羽を伸ばして盛り上がりたいですよ」
この男性が語るように、昨今の渋谷ハロウィンはかつてない盛り上がりを見せてきた。その様子はSNSを通じて海外にも拡散され、渋谷の路上で大騒ぎすることが「日本の文化」のひとつとして認識されている一面もある。
大人気ライトノベル『Re:ゼロから始める異世界生活』の人気キャラクター・レムのコスプレをして参加していたのが、アメリカ人女性のライさん(24)だ。SNSで見た日本のハロウィンを一目見たいと、わざわざ友人と来日したのだという。ライさんが言う。
「今日はもう少し人がいるかなと思ったけど、ほとんど見かけず残念でした。今日は街をゆっくり見て、明日また参加します。渋谷区のハロウィン禁止のニュースは耳にしていますが、節度のある楽しみ方をするので大目に見てほしいです。
私は日本のアニメが大好きで、それがきっかけで日本語も勉強しました。なかでも『鋼の錬金術師』が忘れられません。ハロウィンにはウィンリィ(メインヒロイン)のコスプレをしようかと思ったんだけど、体格的に合わないなと思って諦めました。海外でも日本のハロウィンは凄く人気で、それを目当てに来る人も多い。これからもなくならないでほしいなと思います」
同じアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』の人気キャラクター・ラムのコスプレをして参加した韓国人の女性(27)もハロウィンのために日本に来たのだという。
「去年の盛り上がりをニュースで見て、この時期に日本旅行をしようと決めました。渋谷のハロウィンには初めて来ました。梨泰院では悲しい事件があって、渋谷にも人が沢山いると思っていたけど、(盛り上がりは)本当にハロウィンなのかな? と思うくらい静かでした。さっき座り込んで買い物袋を整理していたら、警察に声をかけられました(笑)。まだ早かったのかもしれないですね」
ほかにもゲームキャラクター「不知火舞」のコスプレをした韓国人の女性(28)や、人気アニメ『スパイファミリー』のアーニャのコスプレをしたNY在住の女性など多くの観光客が渋谷を訪れていた。去年の盛り上がりからするとまだ“物足りない”状況のようだが、週末の様子やいかに──。