1000万円以上の貯金がある人は、どのような生活をしているのでしょうか。中には、ブラック企業なのにお金が貯まるケースもあるようです。All About ニュース編集部が実施したアンケート調査から、39歳男性のケースを紹介します。
回答者のプロフィール回答者本人:39歳男性家族構成:独身(子なし)居住地:北海道職種:会社員現在の年収:850万円現在の貯蓄額:2700万円
30代で貯金1000万円ある人の割合は?30代で貯金が1000万円以上ある人は、どのくらいの割合いるのでしょうか。金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、株式などを含めた金融資産保有額で、1000万円以上1500万円未満の人の割合は、全体では1人暮らしの人で7.3%、2人世帯以上で10.8%でした。
年代別で見ると、30代は1人暮らしの人で6.8%、2人世帯以上で8.7%となっています。
ブラック企業でお金を使う機会がなかった貯金を始めたキッカケについて「1000万円までは目標すら立てていなかったのが本音です。特に20代は今でいうブラック企業で勤めていたため、平日は朝から終電近くまで働き、その疲労感から土日はずっと家で寝ているような生活でした。支出する機会がそもそもなかった」と語る男性。
「ただ目標ではないですが、食費や自由に使えるお金はいくらまでと決めていたので、自然と貯蓄体質になっていたと思います」とのこと。10年以上かけて1000万円を貯めたそうです。
プライベートの交流をやめざるを得なかった1000万円貯めるために「やめたこと」を聞くと「やめるつもりはなかったがやめざるを得なかったこととしては、プライベートにおける人との交流です」とのこと。
「もともと地元から東京に上京した時に、そもそも友人も少なかったことも要因としてはあったと思いますが、仕事が長時間労働ということもあり、平日すら外食する余裕はなかったです。自ずと人の交流もなかったので、お金を使う機会すら少なかったと思います」と答えてくれました。
大企業に転職して大きく変化した1000万円を貯めるために具体的に行ったことは、「自然と1000万円に到達していたが答えではありますが……」と語る男性。
「大きい出来事としては、大企業に転職したことです。これよりにこれまで得ることができなかった残業代+ボーナス支給が、かなり貯蓄ペースを大幅にアップさせた要因です。同時に管理職に昇進したことも影響しており、毎月の固定給のアップ、ボーナスの増額も追加要因です。さらには物欲もほぼなく、ブラック企業時代の体質も染みついていたため、支出という面でもこれまで通り変化はなかったと思います」とのことです。
1000万円達成! その後は……すでに2700万円の貯金がありますが「1000万円という数字を見た時に、逆に虚無感に襲われました。何のために貯蓄しているのか分からなくなったので、改めて人生の目的について考えるきっかけにもなりました。その結果、人生の目的、理想像を叶えるため、金融資産への投資をスタートさせ、さらには読書といった自己投資にも積極的にお金を使うようになりました」と、1000万円を契機に貯蓄から投資や自己投資に回すようになったそうです。
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