大阪・日本橋の工事現場に不法に侵入したとして、大阪府警南署は22日、建造物侵入の疑いで、国内で迷惑行為を繰り返していたいずれも米国籍のインターネット配信者、ジョニー・ソマリことイスマエル・ラムジー・カリド(23)とブランチ・ジェレマイア・ドウェイン(24)の両容疑者を逮捕したと発表した。
府警によると、2人は「弁護士が来るまでしゃべらない」と供述しているという。
カリド容疑者は国内で過激な言動を繰り返し、その様子を動画でライブ配信。視聴者からの課金で収益を得る「迷惑系配信者」として交流サイト(SNS)上でたびたび話題に上がっている。
過去の配信動画によると、電車内で「広島、長崎に原爆を落とす」という趣旨の発言をしたり、街中で日本人を誹謗(ひぼう)中傷したりする迷惑行為もあった。
逮捕容疑は、共謀し8月30日正午ごろ、大阪市中央区日本橋のホテル建設予定地に侵入したとしている。
この日、覆面姿で侵入したカリド容疑者は作業員に対し、東京電力福島第1原発事故を想起させる「福島」というワードを連呼。その様子をドウェイン容疑者が撮影し、配信していた。
カリド容疑者はほかにも大阪市内のコンビニで商品を投げたり、飲食店で大声で叫んだりするなどの迷惑行為をしており、同署が捜査する。