8月に起きた食中毒の患者が93人に上ることが判明した石川県津幡町の飲食店「大滝観光流しそうめん」は、同店のホームページで、7月の豪雨で塩素を入れる装置が被災しながら、営業を優先して水質検査を実施しなかったと明らかにした。
ホームページによると、7月中旬に発生した線状降水帯の影響で塩素投入装置が被災。その後、急いで復旧したとする一方、「営業を優先し、営業開始前に水質検査を実施しなかったことが今回の事態を招いてしまった」と釈明した。
同店の食中毒を巡っては、流しそうめんに利用する湧き水からカンピロバクターが検出された。入院患者はおらず全員回復したが、他に約500人から食中毒の相談が寄せられており、県が関連を調べている。