ガシャン!
自転車同士が衝突し、乗っていた男女が転倒する事故が起きたのは東京都練馬区内の路上だった。謝った女性に対し、男は「大丈夫だよ」と一度は現場から立ち去る。しかし、しばらくすると追いかけて来て女性に言いがかりをつけ、駐車場に連れ込み、わいせつな行為をしたという――。
8月18日までに、警視庁は10代の女性Aさんへわいせつな行為を働いた疑いで板橋区に住む職業不詳・榎本栄二容疑者(50)を逮捕した。Aさんは警察へ被害届を提出。防犯カメラの映像などから、榎本容疑者の犯行が発覚したのだ。
「榎本容疑者とAさんが乗っていた自転車がぶつかったのは、7月29日の未明でした。榎本容疑者はAさんの謝罪を受け入れましたが、スグに後を追って来てこう言ったそうです。『自転車のカゴが壊れてしまった。どうしてくれるんだ。身体で払ったらチャラにしてやる』と。
榎本容疑者はAさんを近くの駐車場に連れ込みます。そこでAさんの身体を触るなど、わいせつな行為に及んだようです。警察の調べに対し、榎本容疑者は『間違いありません』と犯行を認めています」(全国紙社会部記者)
駐車場が犯行現場となる、わいせつ事件が多発している。今年8月に発覚したトラブルだけでも、以下のようなケースがある。
・8月15日、警視庁少年育成課は武蔵野市の男性会社員(32)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反などの容疑で書類送検する。SNSで知り合った中学2年生の少女に現金1万円を渡し、未成年と知りながら調布市内の駐車場に停めた車内でわいせつな行為をしたという。男は「罪悪感にとらわれた」とし自首した。
・8月17日、島根県警出雲署は奥出雲町に住む団体職員の男(50)を強制わいせつ容疑で逮捕した。20代の知人女性を電話で駐車場に呼び出し、彼女の車に乗り込み胸などを触った疑い。男は「ムリヤリ触ったつもりはない」と話しているとう。
・8月20日、愛媛県警大洲署は八幡浜市の男性会社員(33)を公然わいせつの疑いで逮捕した。大洲市内の駐車場などを全裸で歩行した容疑。警察は余罪があるとみている。
なぜ、駐車場でのわいせつ事件が後を絶たないのだろう。
「大半の駐車場には防犯カメラが設置されていますが、多くの車が停まり死角もありますからね。特に夜間は人がほとんどいません。加害者は犯行が発覚しにくいと考えているのでしょう」(同前)
だが防犯カメラ映像の解析能力向上などから、加害者が逃げ切れるケースは少なくなっている。甘い見通しでの犯行が許されることはないのだ。