バックパッカーの韓国人青年が6月上旬、本州最南端の地・潮岬で雨降るなか消息を絶った事件は、在阪テレビ局も取り上げ、地元の和歌山県警は情報提供を呼び掛けている。
6月8日夜を境に、韓国の姉との連絡やカード使用履歴が途絶えたのは、韓国の数え年で27歳のユン・セジュンさん(26)。
6月7日の午前7時40分、ユンさんが旅行サイトで1泊だけオンライン予約したのは、潮岬の中央部にある宿。宿主によると、宿泊代は予約時にカード払いで、チェックインは同日午後6時ごろだったという。ユンさんはその後すぐ食事を買いに外出。風呂の予約を入れた午後8時前にはコンビニ袋を下げて戻った。最寄りのコンビニは徒歩で片道40分だそう。
翌8日は午前4時半ごろ、宿から1キロほどの波ノ浦港方向へ歩いているのを近所住民に目撃されている。「人が出歩く時間帯じゃないし、見た人はちょっと不気味さを感じて怖かったと。学生さんが歩いてる印象だったそうです」(宿主)。
そして午前10時にチェックアウト。午後5時40分すぎには、岬の付け根のJR串本駅近くのコンビニでたばこを購入後、近くのレストランで食事し、雨の中また岬の先端方面へ向かった。
コンビニの防犯カメラに映るユンさんは、黒いTシャツ、パンツ姿で黒リュックを背負い、白マスクをしていた。宿主によると、チェックイン・アウト時も同じ格好だったそうで、バックパッカーにしてはかなりの軽装という印象だ。
「持っていたのはそのリュックと傘ぐらい。7日夜には、お土産か着替え用にウチの白いTシャツを買っています」と宿主。このTシャツ購入から、ユンさんはまだ旅を続ける予定だったことがうかがえる。
ユンさんとおぼしき顔写真アイコン、同じ姓名で、2021年5月に開設したツイッター(現X)アカウントがある。閲覧用らしく、フォローもフォロワーもなし。22年4月に唯一「g 4kkr1」というツイートをしている。
情報提供は県警生活安全部人身安全対策課(073―423―0110)まで。