松野博一官房長官が3日午前の記者会見で、木原誠二官房副長官の妻が元夫の死亡を巡り警視庁から事情を聴かれていたとの週刊誌報道について、質問を繰り返す東京新聞の望月衣塑子記者に反論する場面があった。
望月氏はこれまでの会見で、元夫の死亡には不審な点があり、警察庁の露木康浩長官が「捜査の結果、事件性は認められない」と発言したことを疑問視。3日の会見でも「政府は警察にしっかりと捜査を行っていたのか、説明責任を果たしていないのであれば『何らかの対応を考えなければいけないのではないか』と進言する必要がある」などと持論を展開した。「『私は知りません。警察が判断する』というのは無責任だ」とも非難した。
これに対し、松野氏は「今まで、東京(新聞)からの問題意識は、政府が捜査当局に何らかの圧力をかけることがあるとすればそれは大変問題である、という意識に基づき、(会見で)指摘をされていると私は理解している」と述べたうえで「政府が捜査に指示を出すことは中立・公正さを阻害する要因だ」と語気を強めた。