日本大アメリカンフットボール部員の生活する寮(東京都中野区)で7月上旬、覚醒剤の成分が含まれた錠剤と大麻が見つかっていたことが、捜査関係者への取材で判明した。大学側の調査で見つかり、警視庁で鑑定した。警視庁は3日、覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反の容疑で寮を家宅捜索した。今後、部員や関係者から事情を聴くなどし、所有者や入手経路などの実態解明を進める。
【写真まとめ】拠点で栽培されていた大麻草 捜査関係者などによると、大学側が7月上旬に寮内を調査したところ、一人の部員のロッカー内から数錠の錠剤と、透明な袋に入った植物片が見つかったという。大学側から提出を受け、警視庁が鑑定したところ、錠剤から覚醒剤成分が検出され、植物片は大麻と確認された。

日大は、関係者からの「寮内で大麻を吸っている部員がいる」などとする情報提供を受け、調査に乗り出したとみられる。毎日新聞が7月27日に大学に事実関係を尋ねたところ、31日に文書で回答があった。 大学はその回答の中で、退部者を含む部員全員と監督、コーチらに聞き取り調査を行っていること▽調査に伴い、アメフト部は全体練習を控えていること▽22日に開いた保護者会でこれまでに確認された内容を説明したこと▽警察に相談していること--を明らかにした。 また、日大側はその上で「調査の結果、犯罪事実等、不適切な事実が確認された場合には、厳正に対処する所存です」としていた。 大学はさらに今月2日にもコメントを出し、寮内で違法薬物が発見されたとする一部報道について「現時点ではアメフト部の寮内において、違法な薬物が発見されたとの事実は確認できておりません」と否定していた。 家宅捜索を受け、日大は3日に「警察の捜査については全面的に協力いたします」とのコメントを出した。家宅捜索を受けたことは認めつつ、「寮内でのことについては、本学からはお答えすることはできません」とするにとどめた。【遠藤龍】
捜査関係者などによると、大学側が7月上旬に寮内を調査したところ、一人の部員のロッカー内から数錠の錠剤と、透明な袋に入った植物片が見つかったという。大学側から提出を受け、警視庁が鑑定したところ、錠剤から覚醒剤成分が検出され、植物片は大麻と確認された。
日大は、関係者からの「寮内で大麻を吸っている部員がいる」などとする情報提供を受け、調査に乗り出したとみられる。毎日新聞が7月27日に大学に事実関係を尋ねたところ、31日に文書で回答があった。
大学はその回答の中で、退部者を含む部員全員と監督、コーチらに聞き取り調査を行っていること▽調査に伴い、アメフト部は全体練習を控えていること▽22日に開いた保護者会でこれまでに確認された内容を説明したこと▽警察に相談していること--を明らかにした。
また、日大側はその上で「調査の結果、犯罪事実等、不適切な事実が確認された場合には、厳正に対処する所存です」としていた。
大学はさらに今月2日にもコメントを出し、寮内で違法薬物が発見されたとする一部報道について「現時点ではアメフト部の寮内において、違法な薬物が発見されたとの事実は確認できておりません」と否定していた。
家宅捜索を受け、日大は3日に「警察の捜査については全面的に協力いたします」とのコメントを出した。家宅捜索を受けたことは認めつつ、「寮内でのことについては、本学からはお答えすることはできません」とするにとどめた。【遠藤龍】