ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長による性加害を訴えている「ジャニーズ性加害問題当事者の会」が4日、東京・日本記者クラブで記者会見を行った。
出席したのは、6月21日に発足した「―当事者の会」代表の平本淳也氏、副代表の石丸志門氏、中村一也氏、二本樹顕理氏、志賀泰伸氏、イズミ氏(仮名)、ハヤシ氏(仮名)。7人は、かつてタレントとして同事務所に所属し、喜多川氏から受けた性被害を訴えている。
同会見の前には、同所で国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会の専門家による会見が行われた。平本代表は、来日した国連からのヒアリング調査や、この日の会見を振り返り「国連の方にも僕たちのメッセージがすごくストレートに伝わって、それを真摯(しんし)に受け止めてもらったこと、それが会見を通して感じることができて感極まってしまった。まずは、事務所が会見でこの問題を認めて謝罪をして欲しい」と語った。
石丸副代表は「性加害があったものとして認定されたと思っている。一部メディアでは『疑惑』という言葉が使われているが、この問題は疑惑ではなく現実に起こったこと。ジャニーズ事務所と争うのではなく、日本のエンターテインメント業界、そこに携わる全ての企業が救済措置を構築する必要がある」と訴えた。
ジャニーズ事務所はこの日、公式サイトで声明を発表。同問題の調査を進めている外部専門家の「再発防止特別チーム」による提言を「8月末頃に行う見込み」であることを説明し、「できるだけ早く、今後の取り組みなどについて記者会見で説明させていただく予定」とした。