オウム真理教の後継団体、通称「山田らの集団」の実態を調べるため、公安調査庁が24日、金沢市にある団体の施設へ立ち入り検査に入りました。
24日午前8時ごろ、金沢市昌永町にある「山田らの集団」の施設に、公安調査庁の検査官9人が立ち入り検査に入りました。当初は応答がありませんでしたが、およそ30分間拡声器を使って呼びかけたところ、ようやく検査に応じたということです。金沢市の施設への検査は去年6月以来28回目です。
施設内からはこれまでに、オウム真理教の元代表・麻原彰晃元死刑囚の写真や教材が確認されていて、無差別大量殺人を正当化する絶対的な信仰が続いているとみられます。
地元住民でつくるオウム真理教対策協議会の浅井孝夫副会長は「もし監視をやめてしまえば団体は自由になり、じゃんじゃん信者が増える。一番警戒しているのは東京から信者が来るか来ないか」と語りました。
対策協議会によりますと、施設には現在も4人ほどの信者が出入りしているとみられ、今後も監視を続けることにしています。