ツバメのひなたちが命の危機にあるのを目撃。Twitterで助けを求めると、ネットの知恵が集結…そんな出来事が話題となっている。大至急教えて下さいツバメの巣が落下してしまい、雛も一緒に落ちてしまっています親ツバメは仲間を呼んで、うちの周りを飛んでいますどうしたらいいでしょうか悲痛な投稿をしたのは、ぶちゃ川ファミリーランド(@IcAc6zWatdWi5aB)さん。自宅玄関の軒下でツバメの親鳥が4羽のひなを育てていたが、6月23日に帰宅したところ、巣が落ちていたという。ひなたちは巣の落下に巻き込まれ、呼吸はしているがこのままでは危険だ。親鳥は混乱しているのか、自宅の周りを飛んでいたという。
一刻を争う状況に、Twitterユーザーに助けを求めたところ、投稿はすぐに拡散。容器や箱に入れて巣材ごと戻す、テープで固定する、素手で触らず手袋を装着するといったさまざまな情報が寄せられた。ぶちゃ川ファミリーランドさんは情報を参考に救助を試みる。まずは、容器に巣材などを入れてひなたちを戻し、玄関横の壁にテープで設置した。最終的にはより安定させるため、容器を移し替え、自宅玄関の外灯の上に固定したという。残念ながら、ひなのうち2羽は死んでしまったが、投稿の翌日にこっそり玄関を開けると、親鳥は巣に戻ってきていた。生き残ったひなたちは、現在も元気に育っているという。巣の落下は初めて…「パニックになっていました」当時はどんな状況だったのか。ぶちゃ川ファミリーランドさんに聞いた。――ツバメの巣はどんな状況で落下していた?朝に出勤して昼ごとに帰宅するまでの間です。朝は異変がありませんでした。何年も巣立っていくのを見ていたので、発見した時は初めてのことでパニックになっていました。――落下してしまった要因は分かる?カラスにやられてしまったとは考えられず、壁面の滑りが原因なのではと思っております。――ツバメのひなと巣はどうやって助けた?初めはゴム手袋をはめて、ティッシュをプラスチック容器に入れ、落下した巣とひなを入れ、テープで壁に固定しました。その後に鍋焼きうどんのカップに移し替え、夫が帰宅した際に外灯に移動をさせました。土台が安定するように、木材も使って固定しました。――救助したひなと、親鳥の様子はどう?残念ながら初期の段階で2羽亡くなってしまいましたが、残りの2羽は元気に鳴き声をあげています。(翌日に)玄関のドアを開けたとき、親鳥が巣から飛び立って行くのが確認できたので安心しました。――Twitterユーザーに向けてメッセージを。家にある容器やザルなど、役立つ物をたくさん教えていただきました。仕事や休憩の合間の方が大半だったと思われますが、困っている私に手を差し伸べて下さって、感謝しております。日本野鳥の会に適切な対応を聞いたこうした状況は、私たちにもいつ訪れるか分からないが、遭遇したらどうすればいいのか。ツバメの生態に詳しい、日本野鳥の会の山本裕さんに聞いた。――ツバメの巣が落下しているのを見つけた場合、どうするのが望ましい?巣ごと落ちているなら、巣材やひなを元の近くの場所に戻すのが良いです。ただ、ひなだけが落ちているなら注意が必要です。ツバメのオスは巣を乗っ取り、別のつがいのひなを落とすことがあります。また、巣立ったばかりのひなが落ちてしまうケースもあります。どちらも助けてあげたくなりますが、ツバメは親鳥が飛び方、エサの取り方を教えないと自然界で生きていくことは難しいです。見守ったほうが良い場合もあります。保護するのなら、都道府県の鳥獣保護の担当者に連絡を入れておくといいでしょう。――ぶちゃ川ファミリーランドさんの対応は?適切だったと思います。投稿や動画を拝見しましたが、巣材ごと落ちてしまったようですね。安定した容器に巣材とひなを移して、しっかりとした土台もあるので、良い対応でした。――ツバメの巣を支える際のポイントはある?巣を補修することはできないので、安定した状態を保つことが重要です。ネコやヘビが登らない高い場所に設置するのが望ましいです。庇があると、カラスなどにも見つけられにくいです。――ツバメに人間が接する際、注意点はある?ツバメやひなにはダニがいることがあるので、素手で触れることは避けてください。触れる場合は軍手などを着用すると良いです。また、親鳥は人間を警戒すると巣に近づかなくなることもあります。「チュピ」という声を出しますので、聞こえたら時間をおいてください。――これを機会に伝えたいことはある?最近はツバメの数が減っています。鳥インフルエンザなどを心配して、人間が巣を落としてしまうこともあるらしいのですが、ツバメから病気が広がることはないので見守ってほしいですね。ちなみに、ツバメは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(略称:鳥獣保護管理法)で守られている存在で、危害を加えたり、卵やひながいる巣を壊すことは違法になる。ぶちゃ川ファミリーランドさんは「同じ様な境遇にあった場合は、救える命は救ってほしい」ともしていた。こうした知識は身に着けておくと、命を救うことにつながるかもしれない。
ツバメのひなたちが命の危機にあるのを目撃。Twitterで助けを求めると、ネットの知恵が集結…そんな出来事が話題となっている。
大至急教えて下さいツバメの巣が落下してしまい、雛も一緒に落ちてしまっています親ツバメは仲間を呼んで、うちの周りを飛んでいますどうしたらいいでしょうか
悲痛な投稿をしたのは、ぶちゃ川ファミリーランド(@IcAc6zWatdWi5aB)さん。
自宅玄関の軒下でツバメの親鳥が4羽のひなを育てていたが、6月23日に帰宅したところ、巣が落ちていたという。ひなたちは巣の落下に巻き込まれ、呼吸はしているがこのままでは危険だ。親鳥は混乱しているのか、自宅の周りを飛んでいたという。
一刻を争う状況に、Twitterユーザーに助けを求めたところ、投稿はすぐに拡散。容器や箱に入れて巣材ごと戻す、テープで固定する、素手で触らず手袋を装着するといったさまざまな情報が寄せられた。
ぶちゃ川ファミリーランドさんは情報を参考に救助を試みる。まずは、容器に巣材などを入れてひなたちを戻し、玄関横の壁にテープで設置した。
最終的にはより安定させるため、容器を移し替え、自宅玄関の外灯の上に固定したという。
残念ながら、ひなのうち2羽は死んでしまったが、投稿の翌日にこっそり玄関を開けると、親鳥は巣に戻ってきていた。生き残ったひなたちは、現在も元気に育っているという。
当時はどんな状況だったのか。ぶちゃ川ファミリーランドさんに聞いた。
――ツバメの巣はどんな状況で落下していた?
朝に出勤して昼ごとに帰宅するまでの間です。朝は異変がありませんでした。何年も巣立っていくのを見ていたので、発見した時は初めてのことでパニックになっていました。
――落下してしまった要因は分かる?
カラスにやられてしまったとは考えられず、壁面の滑りが原因なのではと思っております。
――ツバメのひなと巣はどうやって助けた?
初めはゴム手袋をはめて、ティッシュをプラスチック容器に入れ、落下した巣とひなを入れ、テープで壁に固定しました。その後に鍋焼きうどんのカップに移し替え、夫が帰宅した際に外灯に移動をさせました。土台が安定するように、木材も使って固定しました。
――救助したひなと、親鳥の様子はどう?
残念ながら初期の段階で2羽亡くなってしまいましたが、残りの2羽は元気に鳴き声をあげています。(翌日に)玄関のドアを開けたとき、親鳥が巣から飛び立って行くのが確認できたので安心しました。
――Twitterユーザーに向けてメッセージを。
家にある容器やザルなど、役立つ物をたくさん教えていただきました。仕事や休憩の合間の方が大半だったと思われますが、困っている私に手を差し伸べて下さって、感謝しております。
こうした状況は、私たちにもいつ訪れるか分からないが、遭遇したらどうすればいいのか。ツバメの生態に詳しい、日本野鳥の会の山本裕さんに聞いた。
――ツバメの巣が落下しているのを見つけた場合、どうするのが望ましい?
巣ごと落ちているなら、巣材やひなを元の近くの場所に戻すのが良いです。ただ、ひなだけが落ちているなら注意が必要です。ツバメのオスは巣を乗っ取り、別のつがいのひなを落とすことがあります。また、巣立ったばかりのひなが落ちてしまうケースもあります。
どちらも助けてあげたくなりますが、ツバメは親鳥が飛び方、エサの取り方を教えないと自然界で生きていくことは難しいです。見守ったほうが良い場合もあります。保護するのなら、都道府県の鳥獣保護の担当者に連絡を入れておくといいでしょう。
――ぶちゃ川ファミリーランドさんの対応は?
適切だったと思います。投稿や動画を拝見しましたが、巣材ごと落ちてしまったようですね。安定した容器に巣材とひなを移して、しっかりとした土台もあるので、良い対応でした。
――ツバメの巣を支える際のポイントはある?
巣を補修することはできないので、安定した状態を保つことが重要です。ネコやヘビが登らない高い場所に設置するのが望ましいです。庇があると、カラスなどにも見つけられにくいです。
――ツバメに人間が接する際、注意点はある?
ツバメやひなにはダニがいることがあるので、素手で触れることは避けてください。触れる場合は軍手などを着用すると良いです。また、親鳥は人間を警戒すると巣に近づかなくなることもあります。「チュピ」という声を出しますので、聞こえたら時間をおいてください。
――これを機会に伝えたいことはある?
最近はツバメの数が減っています。鳥インフルエンザなどを心配して、人間が巣を落としてしまうこともあるらしいのですが、ツバメから病気が広がることはないので見守ってほしいですね。
ちなみに、ツバメは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(略称:鳥獣保護管理法)で守られている存在で、危害を加えたり、卵やひながいる巣を壊すことは違法になる。