6月28日午後5時ごろ、北海道羅臼町の知床岬先端部で、環境省事業でエゾシカの捕獲事業に従事していた40代の男性作業員1人=斜里町=がヒグマに襲われてけがをした、と環境省釧路自然環境事務所が明らかにした。作業員は斜里町内の病院で治療を受け、左腕に2針を縫うけがなどを負ったという。
【図解】もしも、クマと遭遇してしまったら… 同事務所によると、ヒグマは雄の成獣(150キロ以上)と推定される。作業員は襲われた際、持っていたクマスプレーを噴射、ヒグマは逃げたという。 現場は知床半島ヒグマ管理計画における世界自然遺産地域の核心地域。作業員は、捕獲事業を受託した知床財団に雇用され、エゾシカの捕獲のため、台地上の丈の高い草原で気配を消しながら移動中だった。不意な遭遇で驚いたヒグマが、防衛のために反撃に出たとみられることから、捕獲は考えていないという。【本間浩昭】
同事務所によると、ヒグマは雄の成獣(150キロ以上)と推定される。作業員は襲われた際、持っていたクマスプレーを噴射、ヒグマは逃げたという。
現場は知床半島ヒグマ管理計画における世界自然遺産地域の核心地域。作業員は、捕獲事業を受託した知床財団に雇用され、エゾシカの捕獲のため、台地上の丈の高い草原で気配を消しながら移動中だった。不意な遭遇で驚いたヒグマが、防衛のために反撃に出たとみられることから、捕獲は考えていないという。【本間浩昭】