ナラ枯れによる落枝・倒木事故を防ぐため座間市の市民団体「座間安全・安心推進会」(小林覚代表)が今春、市内公園の対象木に設置したカシノナガキクイムシ(カシナガ)を捕らえるトラップやカシナガの侵入を防ぐ被覆が外される被害が多発している。カブトムシなどの昆虫採集者が取り外した可能性があり、関係者は新たな課題に直面している。
小林代表によると、被害が確認されたのは最も対策を講じた芹沢公園(同市栗原)。6月2日から7月10日までの間、カシナガの大量侵入を防ぐために設置した使用済みペットボトルで製作したトラップ17件と粘着性の検知シート11件などが取り外されたり、破られたりした。
昨年7月、被覆したシートを破った住民から「カブトムシが捕れなくなった。子どもの夢を壊すな」と抗議を受けたことがあり、今回の被害も同様の理由から起きていると推察する。
小林代表は「昨年抗議を受けた巨木は結局枯れてしまった。虫かごを持った親子が林に入る姿が多く見られる季節になったが、対策の意義を理解してほしい」と話している。夏休みを前に公園を管理する市と協議して周知看板の増設などを検討するという。