東京・港区のインターナショナルスクールが閉鎖されたという報道を受け、グローバルビジネス誌「Forbes JAPAN」が2023年5月31日、オンラインプラットフォームに掲載していた同スクール事業の人物紹介記事を削除したと発表した。
同スクールをめぐってはテレビ朝日が30日、「高級スクール突然閉鎖」などとして、外観映像や関係者への取材を交え、背景とともに報じた。同スクール創立者に取材した内容も伝えている。
一方、同スクール側は31日にインスタグラムで反論。テレ朝の報道に「事実の捏造」などがあり「本校の評判が著しく傷つけられた」としたほか、無許可撮影だったとして権利侵害を主張した。
こうした中、Forbes JAPANは31日「Forbes JAPAN SALON会員紹介コーナーで掲載した記事を現段階で不適切と判断して、削除しました」とウェブサイト上で発表した。同スクール事業の人物を「SALON会員」として紹介する記事だったが、閉鎖報道を受け、「信頼性のある情報を提供することが我々Forbes JAPANにとっての使命であり、閉鎖された事業を紹介するのは適切ではありません」と説明した。
「SALON会員紹介コーナー」は審査を強化するとして、「再点検のために当該コーナーについては掲載を停止いたします」とも表明。「多くの読者の皆様に価値ある情報をお届けするために、このようなことがないよう指導と教育を行います」としている。
Forbes JAPAN Web編集長の谷本有香氏はツイッターで31日、「スクール事業の閉鎖報道を受けて、規約違反と判断し、Forbes JAPAN SALONの退会の手続き、並びに該当記事の削除を執行しました」と報告した。「掲載された同社の紹介は、調査不足とミスコミュニケーションが原因で、読者の皆様に信頼性の欠く情報をお届けしたことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪。「厳重な対策と再発防止策を講じるため、関係部署と共に徹底的な内部調査を実施いたします」としている。