今週発売の週刊誌に掲載された一枚の写真。去年の年末に、岸田総理の長男・翔太郎氏と親族が総理公邸で行った忘年会の様子が写っている。そこに、岸田総理自らも出席していたことが、その写真ではっきりした。
最前列の中央に笑顔で座る岸田首相は、スウェットにダウンベストを着ている。そして、足元をよく見てみると、裸足だ。最後列には、昨日付けで首相秘書官を辞職した翔太郎氏が写っている。
この忘年会をめぐっては、翔太郎氏らが公邸の公的なスペースの階段で、閣僚をまねた写真を撮影。
さらに親族が階段で寝そべるなどの行為が明らかになり、岸田首相は不適切だとして陳謝していた。
この忘年会に自身も出席し、写真撮影を行っていたことについて、岸田首相は2日午前、記者団から問われ、こう答えた。
岸田首相:年末、親族と食事を共にしました。 公邸の中には私的なスペースと、迎賓機能を持つ公的なスペースがあります。 その私的なスペースにおいて、親族と同席したものであります。
(Q. 写真を撮ることは適切だとお考えですか?)岸田首相:公的なスペース等において、不適切な行為はないと思っています。
公邸内であっても、写真の場所は私的なスペースのため、問題ないとの認識を示した。
これに対し、立憲民主党の泉代表は、写真の流出はセキュリティ上の問題があると批判した。
立憲民主党 泉代表:普通の人が入れないエリアがどのようになって、どんな構造になっているのか。また、セキュリティがどの程度なのかと言うことについて、それが利用される可能性はありますから、この情報流出ということもそうですし、実際の内部が映像として、画像として流れてしまっているというのは大きな問題だと思います。
公邸での忘年会問題は、翔太郎氏の辞職後も尾を引き、政権に影響を及ぼしている。
(「イット!」6月2日放送分より)