こんにちは、美容師の川口達也です。年間10万人以上来店するメンズヘア専門の美容室「MEN’SHAIR PERCUT(メンズヘア パーカット)」を東京、千葉、名古屋、大阪で運営しています。 美容室に行く時に緊張してしまう男性は多いかと思いますが、“お客様に居心地の良い空間を提供する”のも美容師の仕事です。お客様が気軽に来店し、くつろいでいただけるように我々が努めるのが大前提ですが、ごく稀に髪型のオーダーや会話などにおいて、「美容師が対応に困ってしまう場面」もあります。あくまで数少ないケースということを前置きしたうえですが、今回紹介する3つのポイントさえ気にかけていただければ、他はとくにありません。ぜひ参考にしていただけると幸いです。
◆,笋蠅燭と鰻燭決まっているのに“おまかせ”を希望
「今日はいかがなさいますか?」「そうですねぇ、“おまかせ”します」
髪型のおまかせは美容師の腕の見せ所でもあるのですが、お客様としては、本当は全部はおまかせではない場合も少なくありません。
どういうことかというと、男性の場合、普段の髪型のイメージがある程度決まっている方も多く、おまかせと言いながらも内心では“普段のイメージからあまり外れたくない”と思っていたりします。そこから乖離していると、結局は完成してから「なんかイマイチ」と感じてしまうのです。
特に初めて行く美容室では、もしおまかせでも、美容師側にある程度の長さの目安やこだわりを伝えてあげると仕上がりのイメージがわきやすく、髪型を間違えにくいです。完全なおまかせをしたい場合は、普段のイメージを考慮してもらえる“馴染みの担当者”に依頼することをおすすめします。
◆∪擇蟷呂瓩董弊擇蟒えて)からの髪型変更
カウンセリングして決まった髪型を、カットの途中でお客様が「気が変わった」「やはり違った」という理由で切り直しの依頼をされることがあります。
切り直しの依頼自体は悪いことではないのですが、カットが進んだ状態では時すでに遅し。直すのが困難な場合は、美容師も困ってしまいます。
また、こちらはお客様にご理解いただくのが難しいところなのですが、カウンセリングした上でカットし終えた髪型を、もう一度全く別の髪型にするとなると、美容師側は2回分の仕事量になってしまいます。そのため、「気が変わった」などの理由だと、場合によっては対応致しかねます。
飲食店で例えると、ラーメンを注文して作っている最中や、すでに届いてから、「やはりチャーハンに変えて欲しい」というのと同じで、対応が難しい状況です。
◆切り直しは頼んではいけないのか?
とはいえ、仕上がりが事前にカウンセリングした内容と違った場合や、美容師側に過失があった際の切り直しはもちろん問題ありませんので、遠慮なく担当者に依頼しましょう。
美容師側に過失がなくても、襟足や耳周り、前髪などの細かいイメージのズレは起こりうるものです。これらの部分的な切り直しならば、カット後でも問題なく受け付けてくれる美容師は多いと思います。当然、美容師側も、極力お客様にとってベストなヘアスタイルを提供したいと考えているからです。
◆L邉紊筌汽奪ーの話題
スポーツが好きなお客様は多くいらっしゃいますが、実はその話題で美容師が困ってしまう場合があります。担当しているお客様の応援しているチームが勝った話をしている時に、別の席のお客様が負けたチームのファンという可能性があるからです。
特に対戦相手のチームや選手のことを悪く言ってしまった場合、その話題が聞こえたお客様が不快に感じてしまうこともあります。美容師からは話題を遮るのが難しいこともあるので、スポーツの話題もできるだけポジティブな内容をお話いただけると助かります。お酒の席では「政治・宗教・野球」の話が喧嘩の元になりやすくNGとよく言われていますが、美容室も同様かもしれません。
◆美容師は居心地の良い空間を提供するのが仕事
今回は数少ない「美容師が困ってしまうケース」を取り上げさせていただきました。繰り返しになりますが、美容師側がお客様を第一に考え、居心地が良い空間を提供することが大前提です。
美容室は一般的に“女性が多い”というイメージもありますが、最近は男性のお客様に特化した美容室も増えてきています。どうしても美容室で気を遣ってしまう方は、そういったお店を選ぶといいかもしれません。美容室をより心地よくご利用いただければ幸いです。
<文/川口達也>