神戸市西区で保育園児の穂坂修(なお)ちゃん(6)が遺体で見つかった事件で、監禁先の自宅から逃げ出した修ちゃんの祖母は20日深夜、約7キロ離れた神戸市垂水区の住宅街で保護された。車椅子に座った状態で薄暗がりの歩道から動かず、片目の周りにはあざがあった。祖母を発見した近所の男性(66)が取材に応じ、当時の状況を証言した。
祖母「遺体隠すよう次男が指示」 県警に説明 「どうしたの、こんな時間に1人で危ないよ」 20日午後11時20分ごろ、買い物先から帰宅中だった男性の視界に祖母の姿が入り、その身を案じてつい話しかけた。車椅子の周りにはペットボトルやノートが散乱していた。

車椅子が止まっていたのは、団地前の歩道だった。祖母ら一家は過去にこの付近で住んでいたことが後に分かる。捜査関係者によると、祖母は現在の自宅からバスを乗り継ぐなどして移動したことが明らかになった。 男性から声を掛けられた祖母は「大丈夫、家が近いから大丈夫」と、か細い声で繰り返した。祖母は車椅子から立ち上がろうとしたが、すぐに膝から崩れ落ちるように倒れ込んだ。 男性は「生気が感じられず、ただ事じゃないと思った」と振り返る。発見から約5分後に110番し、祖母は駆け付けた警察官2人に保護された。 2日後の22日、祖母の長女で修ちゃんの母沙喜容疑者らきょうだい4人はJR三ノ宮駅(神戸市中央区)周辺で確保され、祖母への監禁と傷害の疑いで逮捕された。修ちゃんの遺体もこの日見つかった。【大野航太郎】
「どうしたの、こんな時間に1人で危ないよ」
20日午後11時20分ごろ、買い物先から帰宅中だった男性の視界に祖母の姿が入り、その身を案じてつい話しかけた。車椅子の周りにはペットボトルやノートが散乱していた。
車椅子が止まっていたのは、団地前の歩道だった。祖母ら一家は過去にこの付近で住んでいたことが後に分かる。捜査関係者によると、祖母は現在の自宅からバスを乗り継ぐなどして移動したことが明らかになった。
男性から声を掛けられた祖母は「大丈夫、家が近いから大丈夫」と、か細い声で繰り返した。祖母は車椅子から立ち上がろうとしたが、すぐに膝から崩れ落ちるように倒れ込んだ。
男性は「生気が感じられず、ただ事じゃないと思った」と振り返る。発見から約5分後に110番し、祖母は駆け付けた警察官2人に保護された。
2日後の22日、祖母の長女で修ちゃんの母沙喜容疑者らきょうだい4人はJR三ノ宮駅(神戸市中央区)周辺で確保され、祖母への監禁と傷害の疑いで逮捕された。修ちゃんの遺体もこの日見つかった。【大野航太郎】