東京都の多摩地域で水道水に使われる井戸水から有機フッ素化合物の「PFAS」が高濃度で検出されている問題で、都は国に対し緊急要望を行い、健康や環境にどのように影響するか情報提供をするよう求めました。
「PFAS」は人体への有害性が指摘されている有機フッ素化合物の総称で、東京都では多摩地域の井戸水から高い値で検出されています。
東京都は国の専門家会議で4月以降に公表するとしていた「国民への情報発信」が示されていないことから、国に対し緊急要望を行い、▼「PFAS」が健康や環境に及ぼす影響について科学的知見に基づいて分かりやすく発信し、必要な支援をすることや、▼土壌中の「PFAS」の測定方法を確立し、濃度を低減するための対策を示すよう求めました。
東京都は住民の不安を取り除くため、今月からPFASに関する電話相談窓口を設置していますが、「健康影響がどの程度あるのか国が示していないため、住民への答えが不十分になる」として早急な対応を求めています。