府中刑務所(東京都府中市)は30日、病棟の単独室に収容中だった50代の男性受刑者が死亡したと発表した。
検視の結果、死因は胃潰瘍による病死と判明。持病があり、4月27日に病棟に移って食事に代わる点滴などの治療が行われていた。
巡回中の職員が29日午前3時10分ごろ、ベッドの上で呼吸をしていない男性受刑者を発見。自動体外式除細動器(AED)などで救命措置を行ったが、搬送先の病院で同4時半ごろに死亡が確認された。
男性受刑者は自傷行為の恐れや、職員の制止を無視して大声を出すなどの問題行動があったため、数日前まで身体拘束などを伴うことのある「保護室」に収容されていたという。刑務所は管理態勢に問題はなかったとしている。