コロナ禍で中止が続いていた東京の真夏の風物詩「隅田川花火大会」が、4年ぶりに復活する見通しとなった。
東京都台東区や墨田区などでつくる大会実行委員会が、7月29日に開催する方向で調整を進めていて、近く正式に決定する。
1978年に始まった大会は、隅田川沿いを会場に約2万発の花火を打ち上げる国内有数の花火イベントとして知られる。毎年、100万人近い観客を集めたが、新型コロナウイルスの感染拡大で2020年以降は実施が見送られていた。
大会関係者によると、実行委は昨年11月以降、都や警視庁などと今年の開催計画を協議。5月8日には新型コロナが感染症法上の「2類」から「5類」に移行し、イベントの規制も撤廃されることになったため、入場制限などを行わずに従来と同規模での開催が可能になったと判断した。
当日は警察官や民間の警備員に加えて地元住民や区職員など計約1600人を会場周辺に配置するとともに、観客にもマスクの着用を呼びかけるなどして感染対策に万全を期す考えだ。