年々、児童虐待の認知件数が増えている。関東地方のある地方都市に住む5歳の少年は実の父親から性虐待を受けていた。その恐るべき実態について被害男児とその母親が明かした――。(週刊現代デジタル児童虐待取材班)
※この記事には性被害に関する記述があります。フラッシュバック等を起こす恐れのある方はお読みにならないでください。
「だいじなお話するね。おばさん家でパパがぼくにナイフ向けて殺すぞって言った。おとなしくしないとちんちん切っちゃうって……。キックもしたし、ほっぺもパッチンした」
関東地方のある地方都市に住む颯太くん(5歳・仮名)の言葉に、母親の依子さん(40歳・仮名)は言葉を失った。颯太くんは依子さんの夫である、実父・雄介氏(50歳・仮名)とその愛人から、性的虐待を受けていた。
写真はイメージ(Photo by iStock)
「どうにかして夫と愛人を逮捕してもらいたいんです……彼が私に暴力をふるうだけならまだしも、息子にも……どうにかして復讐したい……復讐したいんです」(依子さん、以下同)
あまりにも深い怒りと悲しみ。依子さんは「夫と愛人を絶対に許せない」と何度も何度も繰りかえした。
依子さんは雄介氏と颯太くんの3人暮らし。だが、2人は今、雄介氏の元を離れて、別の都市で避難生活を続けている。雄介氏のDVから逃れるためだ。「颯太が生まれたころから、気に入らないことがあると物を投げる、家で暴れるなどの夫の暴力行為が始まりました。どうやら私が颯太に付きっきりになっているのが気に入らなかったみたい」(依子さん)雄介氏の暴力から逃れるため、依子さんが家を出たのは今年の2月のことだった。その直後、颯太くんが雄介氏からの性的虐待を受けていたことを打ち明けた。依子さんがその時のことを明かす。「大事な話がある」と打ち明けた息子「避難先の家でお風呂に入って、着替えていたときのことでした。その日、颯太は一日、酷く落ち込んでいて、『だいじなはなしがあるの』と私に言ってきたんです」小さい声で話し始めたその内容は、依子さんの想像を絶するものだった。「パパとおばさんがぼくがいやだって言っても、ぼくの服も靴もパンツも脱がせて、裸にしてきた」「裸の動画とか写真とかいっぱい撮られた」「パパとおばさんも裸で、ぼくのちんちん触ってきた」「嫌だった」と――。想像もしなかった告白に、依子さんは絶句した。颯太くんは「ママに話したらパパに殺されるから話せなかった」「パパから逃げたらママに話そうと思っていた」「パパが怖かった」と泣きじゃくりながら明かしたという。 依子さんは夫の息子へのおぞましい行為に気づけなかったことを激しく悔いていた。その日を境に、颯太くんはときどき、夫と「おばさん」と呼ばれる愛人からされたことを話すようになったという。「私も無理に聞き出すようなことはしていません。もっとも、息子は幼くて自分が何をされたかわかっていないようです。これは想像ですが、夫と愛人との性行為も見せられていたかもしれません……。家の中や車の中で、パパもおばさんも裸だった、と言っていたので……」スカートの中に顔を入れたり、胸を触ったり……聞けば、最初に虐待が行われたのは昨年の夏ごろだったという。当時、颯太くんは4歳だった。雄介氏は仕事を休みがちになり、日中、自宅にいることが多かった。颯太くんも幼稚園は夏休み。雄介氏は依子さんが仕事でいない時間を見計らい、面倒を見ていると思わせながら愛人との逢瀬に颯太くんまでも連れて行っていたようだ。「その同じ時期でした。颯太の様子がおかしくなっていったのは」 颯太くんが依子さんのスカートの中に顔を突っ込んで来たり、急に胸に触ってくることがあった。それに依子さんの下半身を触って「ここから赤ちゃんが出てくるんでしょ」とか「パパのちんちんはでかいんでしょ」などと話すこともあった。「そんなことを教えたことはありませんし、お友達から聞いたわけでもない……。それまで、そんなことを言うことはありませんでした」幼児の性に対する好奇心とは程遠い異常な行動と言動。夫が性的虐待をしていることなど微塵にも考えていなかった依子さんにとって、まだ幼い颯太くんがどこでそんなことを覚えてきたのか、わからず困惑していた。続けて『5歳息子が実父と知らない女から性的虐待を受けていた…母が絶句した息子からの「赤ちゃんからやり直したい」の訴え』では颯太くんが依子さんにも打ち明けられず、一人で苦しんでいた時の状況を明かす。
依子さんは雄介氏と颯太くんの3人暮らし。だが、2人は今、雄介氏の元を離れて、別の都市で避難生活を続けている。雄介氏のDVから逃れるためだ。
「颯太が生まれたころから、気に入らないことがあると物を投げる、家で暴れるなどの夫の暴力行為が始まりました。どうやら私が颯太に付きっきりになっているのが気に入らなかったみたい」(依子さん)
雄介氏の暴力から逃れるため、依子さんが家を出たのは今年の2月のことだった。その直後、颯太くんが雄介氏からの性的虐待を受けていたことを打ち明けた。依子さんがその時のことを明かす。
「避難先の家でお風呂に入って、着替えていたときのことでした。その日、颯太は一日、酷く落ち込んでいて、『だいじなはなしがあるの』と私に言ってきたんです」
小さい声で話し始めたその内容は、依子さんの想像を絶するものだった。
「パパとおばさんがぼくがいやだって言っても、ぼくの服も靴もパンツも脱がせて、裸にしてきた」「裸の動画とか写真とかいっぱい撮られた」「パパとおばさんも裸で、ぼくのちんちん触ってきた」「嫌だった」と――。
想像もしなかった告白に、依子さんは絶句した。颯太くんは「ママに話したらパパに殺されるから話せなかった」「パパから逃げたらママに話そうと思っていた」「パパが怖かった」と泣きじゃくりながら明かしたという。
依子さんは夫の息子へのおぞましい行為に気づけなかったことを激しく悔いていた。その日を境に、颯太くんはときどき、夫と「おばさん」と呼ばれる愛人からされたことを話すようになったという。「私も無理に聞き出すようなことはしていません。もっとも、息子は幼くて自分が何をされたかわかっていないようです。これは想像ですが、夫と愛人との性行為も見せられていたかもしれません……。家の中や車の中で、パパもおばさんも裸だった、と言っていたので……」スカートの中に顔を入れたり、胸を触ったり……聞けば、最初に虐待が行われたのは昨年の夏ごろだったという。当時、颯太くんは4歳だった。雄介氏は仕事を休みがちになり、日中、自宅にいることが多かった。颯太くんも幼稚園は夏休み。雄介氏は依子さんが仕事でいない時間を見計らい、面倒を見ていると思わせながら愛人との逢瀬に颯太くんまでも連れて行っていたようだ。「その同じ時期でした。颯太の様子がおかしくなっていったのは」 颯太くんが依子さんのスカートの中に顔を突っ込んで来たり、急に胸に触ってくることがあった。それに依子さんの下半身を触って「ここから赤ちゃんが出てくるんでしょ」とか「パパのちんちんはでかいんでしょ」などと話すこともあった。「そんなことを教えたことはありませんし、お友達から聞いたわけでもない……。それまで、そんなことを言うことはありませんでした」幼児の性に対する好奇心とは程遠い異常な行動と言動。夫が性的虐待をしていることなど微塵にも考えていなかった依子さんにとって、まだ幼い颯太くんがどこでそんなことを覚えてきたのか、わからず困惑していた。続けて『5歳息子が実父と知らない女から性的虐待を受けていた…母が絶句した息子からの「赤ちゃんからやり直したい」の訴え』では颯太くんが依子さんにも打ち明けられず、一人で苦しんでいた時の状況を明かす。
依子さんは夫の息子へのおぞましい行為に気づけなかったことを激しく悔いていた。
その日を境に、颯太くんはときどき、夫と「おばさん」と呼ばれる愛人からされたことを話すようになったという。
「私も無理に聞き出すようなことはしていません。もっとも、息子は幼くて自分が何をされたかわかっていないようです。これは想像ですが、夫と愛人との性行為も見せられていたかもしれません……。家の中や車の中で、パパもおばさんも裸だった、と言っていたので……」
聞けば、最初に虐待が行われたのは昨年の夏ごろだったという。当時、颯太くんは4歳だった。
雄介氏は仕事を休みがちになり、日中、自宅にいることが多かった。颯太くんも幼稚園は夏休み。雄介氏は依子さんが仕事でいない時間を見計らい、面倒を見ていると思わせながら愛人との逢瀬に颯太くんまでも連れて行っていたようだ。
「その同じ時期でした。颯太の様子がおかしくなっていったのは」
颯太くんが依子さんのスカートの中に顔を突っ込んで来たり、急に胸に触ってくることがあった。それに依子さんの下半身を触って「ここから赤ちゃんが出てくるんでしょ」とか「パパのちんちんはでかいんでしょ」などと話すこともあった。「そんなことを教えたことはありませんし、お友達から聞いたわけでもない……。それまで、そんなことを言うことはありませんでした」幼児の性に対する好奇心とは程遠い異常な行動と言動。夫が性的虐待をしていることなど微塵にも考えていなかった依子さんにとって、まだ幼い颯太くんがどこでそんなことを覚えてきたのか、わからず困惑していた。続けて『5歳息子が実父と知らない女から性的虐待を受けていた…母が絶句した息子からの「赤ちゃんからやり直したい」の訴え』では颯太くんが依子さんにも打ち明けられず、一人で苦しんでいた時の状況を明かす。
颯太くんが依子さんのスカートの中に顔を突っ込んで来たり、急に胸に触ってくることがあった。それに依子さんの下半身を触って「ここから赤ちゃんが出てくるんでしょ」とか「パパのちんちんはでかいんでしょ」などと話すこともあった。
「そんなことを教えたことはありませんし、お友達から聞いたわけでもない……。それまで、そんなことを言うことはありませんでした」
幼児の性に対する好奇心とは程遠い異常な行動と言動。夫が性的虐待をしていることなど微塵にも考えていなかった依子さんにとって、まだ幼い颯太くんがどこでそんなことを覚えてきたのか、わからず困惑していた。
続けて『5歳息子が実父と知らない女から性的虐待を受けていた…母が絶句した息子からの「赤ちゃんからやり直したい」の訴え』では颯太くんが依子さんにも打ち明けられず、一人で苦しんでいた時の状況を明かす。