10人が乗り込んだ陸上自衛隊のヘリコプターが6日午後4時ごろ、沖縄・宮古島沖で消息を絶った。「何があったのか」。同日夕以降、防衛省や自衛隊の関係者は情報収集や報道陣への説明に追われた。
陸自ヘリ、海上に墜落か 発見されたボートは機体の搭載物と確認 「国民の皆様にご迷惑、ご心配をおかけして申し訳ございません」。陸自トップの森下泰臣(やすのり)・陸上幕僚長は6日午後8時50分ごろ、東京・市ケ谷の防衛省で記者会見を開いて陳謝した。海上で機体とみられる浮遊物が見つかっていることから、陸自は事故と判断した。

また陸自は、行方不明になったヘリに、第8師団(熊本市)の坂本雄一師団長(55)=陸将=が搭乗していたことも明らかにした。坂本師団長は防衛大学校卒で、第12旅団長などを経て3月30日付で師団長に就任したばかりだった。 海上保安庁の巡視船のほか、自衛隊の艦艇、航空機も捜索に当たっており、森下陸幕長は「一秒でも早く搭乗していた隊員全員を救助する」と険しい表情で語った。 沖縄県の部隊での勤務経験がある陸自幹部の一人は「宮古島周辺のヘリの飛行は慣れた任務のはず。機材トラブルや操縦ミスがあったのだろうか。視界は良好で風も穏やかだった。何があったのだろうか……」と話していた。 消息を絶ったヘリが所属する熊本県益城町の陸自高遊原(たかゆうばる)分屯地の正門前には6日夜、多くの報道陣が詰めかけた。陸自関係者が乗っているとみられる乗用車の出入りや、制服を着た隊員が徒歩で出ていく姿も見られた。分屯地の関係者は「こちらで(報道)対応することはできない。(対応は)陸幕で一括してお願いします」と言葉少なだった。【内橋寿明、加藤佑輔、秋丸生帆、中村園子】
「国民の皆様にご迷惑、ご心配をおかけして申し訳ございません」。陸自トップの森下泰臣(やすのり)・陸上幕僚長は6日午後8時50分ごろ、東京・市ケ谷の防衛省で記者会見を開いて陳謝した。海上で機体とみられる浮遊物が見つかっていることから、陸自は事故と判断した。
また陸自は、行方不明になったヘリに、第8師団(熊本市)の坂本雄一師団長(55)=陸将=が搭乗していたことも明らかにした。坂本師団長は防衛大学校卒で、第12旅団長などを経て3月30日付で師団長に就任したばかりだった。
海上保安庁の巡視船のほか、自衛隊の艦艇、航空機も捜索に当たっており、森下陸幕長は「一秒でも早く搭乗していた隊員全員を救助する」と険しい表情で語った。
沖縄県の部隊での勤務経験がある陸自幹部の一人は「宮古島周辺のヘリの飛行は慣れた任務のはず。機材トラブルや操縦ミスがあったのだろうか。視界は良好で風も穏やかだった。何があったのだろうか……」と話していた。
消息を絶ったヘリが所属する熊本県益城町の陸自高遊原(たかゆうばる)分屯地の正門前には6日夜、多くの報道陣が詰めかけた。陸自関係者が乗っているとみられる乗用車の出入りや、制服を着た隊員が徒歩で出ていく姿も見られた。分屯地の関係者は「こちらで(報道)対応することはできない。(対応は)陸幕で一括してお願いします」と言葉少なだった。【内橋寿明、加藤佑輔、秋丸生帆、中村園子】