サル痘ウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
今年に入ってウイルス感染症「サル痘(エムポックス)」の国内の感染者が急増し、昨年夏以降の累計で100人に迫っている。厚生労働省は6日「発疹などのサル痘が疑われる症状があれば、医療機関に相談してほしい」と呼びかけた。
サル痘は昨年、欧米を中心に拡大し、WHOによると、今月4日までに8万6千人超が感染、112人が死亡した。昨夏のピーク時には1週間当たり7千人超の感染が確認されたが、最近は100人前後で推移する。
国内では昨年7月25日に初めて感染者を確認。昨年は計8人だったが、今年1月以降、海外渡航歴がない人の感染が増加し、4月4日時点で昨年からの累計は95人となっている。