立憲民主党の泉健太代表は2023年4月28日の定例会見で、衆参5補欠選挙で立憲の公認候補3人が全敗を喫した問題について、引責辞任や執行部刷新の可能性を否定した。
岡田克也幹事長はこの日の参院議員総会で、5月10日に両院議員懇談会を行うことを発表。統一地方選や補選の結果について議論が行われる。22年7月の参院選で立憲は議席を減らし、執行部の責任を問う声が続出。蓮舫参院議員は泉氏の代表辞任も要求した。5月10日には、こういった不満が改めて噴出することになりそうだ。
記者会見で「執行部の責任」に対する認識を問われた泉氏は、
と話し、3連敗の責任は執行部にあるとの認識を示した。一方で、代表辞任や執行部の刷新については
などと否定。その上で千葉5区について次のように話した。
そういった中で、執行部批判の急先鋒(せんぽう)だといえるのが蓮舫氏だ。蓮舫氏は22年9月掲載の朝日新聞のインタビューで、
と泉氏に辞任を要求したことを明かしている。補選後の23年4月26日のツイートでは「党の勢い、支えが足りませんでした」と執行部を批判。早急な敗因の検証を求めた。
4月28日午前、岡田氏から両院議員懇談会の開催を聞かされた直後のツイートでも、泉氏に矛先を向けた。
蓮舫氏以外にも、阿部知子衆院議員が4月25日に「党執行部として勝つ為の戦術、戦略の総括が必要」とツイート。執行部に対する不満はくすぶっているとみられ、蓮舫氏が改めて辞任要求するかも焦点になりそうだ。
執行部内の意思疎通のあり方も問われそうだ。上記の蓮舫氏のツイートが送信されたのは9時56分。10時30分過ぎに始まった泉氏の会見では、「『両院議員懇談会を開くべきだ』という意見も出ている」という質問に対して、開催が未定ともとれる回答をしている。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)