戦闘が続くアフリカ北東部スーダンから周辺国のジブチに退避した邦人とその家族ら48人が29日朝、日本政府が手配したチャーター機で羽田空港に到着した。
政府関係者らに出迎えられると安堵(あんど)の表情を浮かべ、「飛行機から富士山が見えた時は涙がこぼれそうだった」と話した。
外務省によると、チャーター機は28日にジブチを出発し、29日午前6時15分すぎに羽田空港に到着した。
スーダンで医療支援などをしてきた認定NPO法人「ロシナンテス」の川原尚行理事長は取材に「いろいろな方々のご尽力があり、感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔を見せた。一方で「愛してやまないスーダンの人々が心配だ」と話し、一日も早い停戦を願った。
出迎えた山田賢司外務副大臣は「皆さんお疲れの様子ではあったが、本当にほっとされているようだった」と述べ、「引き続き、邦人の安全確保と必要な支援に全力を挙げる」とした。