三重県亀山市役所の40歳代の男性職員が、上司から繰り返されるパワーハラスメントで精神的苦痛を受け、休職を余儀なくされたなどとして、市を相手取り、550万円の慰謝料などの支払いを求め、津地裁に提訴した。
提訴は11日付。
訴状などによると、男性は2018年4月、同市の関支所下水道課に異動。同課の課長(当時)らから、複数の職員の前で「腹を切れ」と罵倒されたり、「辞表を添付しなければ、決裁は見ない」と言われたりして無給の時間外労働を強いられた上、うつ病を患ったとしている。
男性が受けた行為に関し、昨年8月、地方公務員災害補償基金県支部が公務災害と認定。同10月には、暴言を繰り返すパワハラをしたなどとして、市は元課長ら2人を減給10分の1(3か月)の懲戒処分とした。
今回の提訴に、市は「顧問弁護士と相談しながら適切に対応したい」としている。