芸術文化観光専門職大学(兵庫県豊岡市)は30日、女子学生に対してセクシュアルハラスメント、アカデミックハラスメントを繰り返したとして、男性助教を同日付で停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。平田オリザ学長は「学生、保護者の皆様に申し開きのできない行為であり県立大学として県民の信頼を損ね、心よりおわび申し上げる」と頭を下げた。
理不尽な「アカハラ」 抱え込まず問題共有を 記者会見した平田学長らによると、助教は授業のアシスタントや実習で指導する立場で、2022年9月末ごろから複数回にわたり、1対1の際に手を握る、体に触る、性的な発言をするなどした。嫌がる学生には「訓練だ」「練習だ」と教育の延長上と思わせる発言があったとした。助教は、学生から11月に拒否の意思表示をしたメールを受け、謝罪した後も、メールの送付などをしたという。

12月に学生の相談を受けて調査をした大学は、一連の行為は学生が拒否困難な状況での教員と学生という立場によるアカハラにも当たるとした。 助教は「親心的な気持ちがあった」「申し訳なかった」と弁明。おおむね事実関係を認めており、3月31日付で自主退職する。 平田学長は「今回の行為は通常あり得ない場面での典型的なアカハラと思う。信頼されている、自分は許されるという教員側の認知のゆがみから起きる。学生は通常通りに過ごしているが、内面も含め慎重に対応する」と述べた。【浜本年弘】
記者会見した平田学長らによると、助教は授業のアシスタントや実習で指導する立場で、2022年9月末ごろから複数回にわたり、1対1の際に手を握る、体に触る、性的な発言をするなどした。嫌がる学生には「訓練だ」「練習だ」と教育の延長上と思わせる発言があったとした。助教は、学生から11月に拒否の意思表示をしたメールを受け、謝罪した後も、メールの送付などをしたという。
12月に学生の相談を受けて調査をした大学は、一連の行為は学生が拒否困難な状況での教員と学生という立場によるアカハラにも当たるとした。
助教は「親心的な気持ちがあった」「申し訳なかった」と弁明。おおむね事実関係を認めており、3月31日付で自主退職する。
平田学長は「今回の行為は通常あり得ない場面での典型的なアカハラと思う。信頼されている、自分は許されるという教員側の認知のゆがみから起きる。学生は通常通りに過ごしているが、内面も含め慎重に対応する」と述べた。【浜本年弘】