「もしかしたら、あなたには遡ってもらえる年金があるかもしれません」と書くと「それって、大騒ぎになった消えた年金ことでしょう」と思う人も多いでしょう。確かに、2007年には公的年金の納付記録の漏れが約4000万件見つかり、現在でも、まだ約2000万人分が持ち主不明のまま残っています。
けれど、これから説明する「遡ってもらえる年金」は、公的年金のことではありません。企業が私的に設定している企業年金です。
企業年金というのは、企業が独自に公的年金に上乗せしている年金。10年間保険料を支払わなければもらえない公的年金と違って、働いている会社に企業年金があれば、たとえ1ヶ月しか加入していなくとも、一生涯もらえる年金です。ところが、この「企業年金」を申請しないままもらい忘れている人が、なんと2022年3月末時点で「112万人」もいます。これは最大の企業年金である厚生年金基金を管轄している、企業年金連合会の報告によるもの。1ヶ月でも加入していればなぜ、こんなことが起きているのでしょうか。様々なケースが考えられますが、なかでも多いと思われるのが、その昔、会社勤めをしていた経験があるのに忘れているという方です。勤めていた期間がわずか1ヶ月だったとしても、勤務先の会社の企業年金に加入していたならば、60歳を過ぎて請求すれば企業年金を一生涯もらうことができます。Photo by iStock 公的年金は、10年以上加入していないと、受給権が発生しません。2017年7月までは、25年以上加入していないと受給権は発生しませんでした。企業年金は、この公的年金に上乗せする形の年金なので、公的年金と同様に10年以上加入していないともらえないと勘違いしている人が多くいるようです。ただ、それは大変な誤解で、企業年金は1ヶ月加入しているだけでももらえます。公的年金への加入が10年未満で受給できない人でも、資格があれば企業年金は受けることができるのです。続く後編記事『実は112万人が放置している「超もったいない年金」を受給する方法』では、もらい忘れていた企業年金を今から受給する方法について詳しく紹介する。
企業年金というのは、企業が独自に公的年金に上乗せしている年金。10年間保険料を支払わなければもらえない公的年金と違って、働いている会社に企業年金があれば、たとえ1ヶ月しか加入していなくとも、一生涯もらえる年金です。
ところが、この「企業年金」を申請しないままもらい忘れている人が、なんと2022年3月末時点で「112万人」もいます。これは最大の企業年金である厚生年金基金を管轄している、企業年金連合会の報告によるもの。
1ヶ月でも加入していればなぜ、こんなことが起きているのでしょうか。様々なケースが考えられますが、なかでも多いと思われるのが、その昔、会社勤めをしていた経験があるのに忘れているという方です。勤めていた期間がわずか1ヶ月だったとしても、勤務先の会社の企業年金に加入していたならば、60歳を過ぎて請求すれば企業年金を一生涯もらうことができます。Photo by iStock 公的年金は、10年以上加入していないと、受給権が発生しません。2017年7月までは、25年以上加入していないと受給権は発生しませんでした。企業年金は、この公的年金に上乗せする形の年金なので、公的年金と同様に10年以上加入していないともらえないと勘違いしている人が多くいるようです。ただ、それは大変な誤解で、企業年金は1ヶ月加入しているだけでももらえます。公的年金への加入が10年未満で受給できない人でも、資格があれば企業年金は受けることができるのです。続く後編記事『実は112万人が放置している「超もったいない年金」を受給する方法』では、もらい忘れていた企業年金を今から受給する方法について詳しく紹介する。
なぜ、こんなことが起きているのでしょうか。
様々なケースが考えられますが、なかでも多いと思われるのが、その昔、会社勤めをしていた経験があるのに忘れているという方です。
勤めていた期間がわずか1ヶ月だったとしても、勤務先の会社の企業年金に加入していたならば、60歳を過ぎて請求すれば企業年金を一生涯もらうことができます。
Photo by iStock
公的年金は、10年以上加入していないと、受給権が発生しません。2017年7月までは、25年以上加入していないと受給権は発生しませんでした。企業年金は、この公的年金に上乗せする形の年金なので、公的年金と同様に10年以上加入していないともらえないと勘違いしている人が多くいるようです。ただ、それは大変な誤解で、企業年金は1ヶ月加入しているだけでももらえます。公的年金への加入が10年未満で受給できない人でも、資格があれば企業年金は受けることができるのです。続く後編記事『実は112万人が放置している「超もったいない年金」を受給する方法』では、もらい忘れていた企業年金を今から受給する方法について詳しく紹介する。
公的年金は、10年以上加入していないと、受給権が発生しません。2017年7月までは、25年以上加入していないと受給権は発生しませんでした。
企業年金は、この公的年金に上乗せする形の年金なので、公的年金と同様に10年以上加入していないともらえないと勘違いしている人が多くいるようです。
ただ、それは大変な誤解で、企業年金は1ヶ月加入しているだけでももらえます。公的年金への加入が10年未満で受給できない人でも、資格があれば企業年金は受けることができるのです。
続く後編記事『実は112万人が放置している「超もったいない年金」を受給する方法』では、もらい忘れていた企業年金を今から受給する方法について詳しく紹介する。