クマ出没急増、初の2万件超え・6000頭捕獲…今年度上半期は過去最悪のペース

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環境省は4日、今年度上半期(4~9月)の全国のクマの出没件数は2万792件(速報値)だったと発表した。
2024年度同時期の1万5832件を大幅に上回り、統計の残る09年度以降では最悪のペースとなっている。今年度上半期の捕獲数も6063頭(同)と06年度以降、最多だった。
環境省によると、警察への通報件数や市町村からの情報などをまとめた出没件数は、初めて上半期で2万件を超えた。件数を公表していない北海道を除く都府県別でみると、最多は岩手の4499件で、秋田4005件、青森1835件、山形1291件と続いた。東北地方だけで6割を超えている。
また、捕獲数6063頭(北海道を含む)は24年度1年間の5345頭を超え、人身被害が過去最悪だった23年度上半期の5550頭も上回っている。6063頭のうち、5983頭は駆除されている。
秋田では986頭が捕獲されたが、鈴木健太知事は先月の記者会見で、捕獲数は1000頭に達したと明らかにした。県によると、人里での出没が増え始めた6月頃から増えたといい、「危険が生じている以上、上限を超えても対応せざるを得ない」(担当者)という。

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